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山本 康博 院長の独自取材記事

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい

(横浜市西区/みなとみらい駅)

最終更新日:2022/07/01

山本康博院長 MYメディカルクリニック横浜みなとみらい main

医療法人社団MYメディカルの3院目として、2022年7月に開院した「MYメディカルクリニック横浜みなとみらい」。みなとみらい駅直結のオフィスビルの中にあり、忙しい働き世代でも通いやすい位置だ。山本康博院長は呼吸器内科を専門とするドクター。東京大学卒業後は救急科の外来診療にも携わり、心筋梗塞や肺がんなど重篤な症例を診る中で、予防医療の大切さを痛感したという。健康診断を受ける働き世代のニーズを捉え、同院のレイアウトに反映。海と開放感とリラックスをテーマに、また訪れたくなるような検査環境をつくり上げた。「年に一度の健康診断が、予防医療の第一歩になってくれれば」と語る山本院長に、グループ全体で共有する理念や横浜院について、また予防医療への思いについても話を聞いた。

(取材日2022年6月13日/情報更新日2022年7月1日)

目の前には横浜の海。リラックスして受ける健康診断

こちらは「MYメディカルクリニック」グループの3院目だと伺いました。

山本康博院長 MYメディカルクリニック横浜みなとみらい1

そのとおりです。当院は医療法人社団MYメディカルの1院で、渋谷・大手町に続く3院目です。グループ全体で「世界一患者さんに愛されるクリニック」をめざし、「安心・癒やし・快適な医療」の実現を図っています。一般診療や専門性の高い診療にも広く対応しますが、特に取り組んでいきたいのは働く皆さんの健康管理です。病気を治療するのはもちろん、未病の段階での発見や予防に力を入れたいと考えています。また、アフターフォローのための外来を設けているのも特徴ですね。働き世代の方が多く集まる渋谷、日本経済の要ともいえる大手町に次ぎ、神奈川県内の企業が集中するみなとみらいにこの度開院することとなりました。当院は、都会で頑張る皆さんがほっと息抜きができるようなクリニック。海の見えるロケーションも、その思いにぴったりです。

明るく開放感ある院内が印象的です。

院内デザインやレイアウトは、海と開放感とリラックスをテーマに設計しました。事前に渋谷・大手町の患者さんから挙がってきた声をもとに、ニーズを取り入れているんですよ。例えばロッカールーム。「狭いと圧迫感を感じる」など、多くのご要望を頂きました。当院では広くて開放感のあるロッカールームをご用意しましたので、ゆっくりと過ごしていただけると思います。新型コロナウイルスが流行する時期もあってか、感染症対策への不安も目立ちました。そこで業務用の空気清浄機を複数台設置し、待合室や各検査室にもゆとりあるスペースを確保しました。働き世代の健康診断がメインですので、自覚症状がなかったり、健康上の悩みのない患者さんが多く訪れるでしょうし、求められるものも通常の診療とは異なると思います。患者さんのニーズをしっかり把握しながら、これからも快適な健康診断のための環境づくりに取り組んでまいります。

リラックスして健康診断を受けられるよう、工夫しているのですね。

山本康博院長 MYメディカルクリニック横浜みなとみらい2

患者さんからの声の中には「採血は緊張してしまう」というものもありました。採血は誰でも身構えてしまうもので、中には緊張のあまり気分不快になってしまう方もいらっしゃいます。そこで採血室は海に面したエリアに設けました。内視鏡検査後にお休みいただくリカバリールームも同様です。大きな窓の外には海が広がり、きっと心を和ませてくれるでしょう。また院内全体に、海をイメージした深いブルーを取り入れています。女性の診療にも配慮しています。婦人科やマンモグラフィ検査室のあるレディースエリアは、扉でしっかりと区切られた一画にあり、女性のみ入室可能です。やわらかい照明と目を楽しませるグリーン、専用待合室もゆとりがあり、婦人科の医師は全員女性です。週に1度のレディースデーでは、すべての検査を女性のスタッフが対応します。

治療の限界を痛感し「予防医療」の大切さに気づく

導入している医療機器について教えてください。

山本康博院長 MYメディカルクリニック横浜みなとみらい3

5部屋ある超音波検査室には新鋭の超音波検査機器を備え、専門の技師による検査を行います。腹部・乳房・甲状腺・頸動脈・心臓・前立腺・下肢など、幅広い部位の検査が可能です。外来診療はもちろん、健康診断のオプションとしても受けられます。臓器をリアルタイムで確認でき、体への負担が少ないのも超音波検査の利点。頸動脈を診ることで動脈硬化の進行具合を測ることもできますし、気になる症状に応じてご活用ください。上部消化管内視鏡は経鼻の細いカメラを使用します。鎮静剤を用いての検査も行えますので、楽に検査が受けられると思います。

先生が「予防医療」を重視するようになったきっかけがあればお聞かせください。

私は東京大学を卒業後、東京医療センターで救急科の外来や呼吸器内科の診療にあたっていました。救急科には急性期の患者さんが運び込まれることも多く、心筋梗塞や脳梗塞の方もいらっしゃいました。呼吸器内科にいらっしゃるのはCOPDや肺がんなどを患った患者さんです。医療は日々進歩しています。しかし心筋梗塞や肺がんなどの重篤な疾患に対し、医療ができることには限界があるのです。ステージの進んだがんに対しても、多少の延命はできても完治することは難しい。そう痛感したのです。発症する前に予防すること、もし発症しても早期に発見すること。そうすれば治る可能性も十分に考えられます。病気を放置して重症化してしまうと命に関わりかねない。その現実に接する中で「予防医療」が大切だと気づいたのです。

その後、どのような取り組みをされてきたのでしょうか?

山本康博院長 MYメディカルクリニック横浜みなとみらい4

後期研修まで終えた後は、東京大学医学部大学院で基礎研究に従事し、医学博士の学位を取得しました。その後はMYメディカルクリニック渋谷で、働き世代の健康診断を中心に診療にあたってきました。もう一つ、診療とは別で医療に貢献できることがないかと考え、医療メディアを運営する会社を立ち上げました。正しい医療情報を提供して予防医療が広まるように努めています。健康診断の結果にBやCと書かれていても、働き世代の方はなかなか受診には至りません。放置して自覚症状が出始めた頃には、すでに重症化しているケースも少なくないのです。情報をきっかけに、皆さんがご自身の体に興味をもってくれればうれしいですね。

横浜エリアの働き世代を病気から守りたい

診療時に心がけていることを教えてください。

山本康博院長 MYメディカルクリニック横浜みなとみらい5

患者さんの悩みを真摯に受け止め、誠実に対応することを心がけています。現代は情報が氾濫しており、中にはご自身の症状とは無関係な事柄を心配されている方もいます。医療者にとっては些細と思うようなことであっても患者さんにとっては大きな悩みです。まずはきちんと受け止め、その認識に誤りがあれば正しい情報を提供するようにしています。また一定の型にあてはめすぎないようにも気をつけています。医療にはガイドラインがあり、それは診療の指標です。しかし、患者さん一人ひとりバックグラウンドは異なります。家族構成やライフスタイルなど、働き世代であればなおさら多様です。症状だけではなく背景も含めてその患者さんに寄り添って、一緒に現実的な解決策を考えられる医師でありたいですね。

こちらで働くスタッフについてご紹介いただけますか。

この7月から当院で勤務にあたるのは、渋谷や大手町で勤務していたスタッフばかりです。予防医療に携わってきていますので、一般診療との違いもよく理解しています。患者さん思いで優しくて気配りもできる、自慢のスタッフ達です。働き世代の健康診断は年に一度、特に異常がなければスタッフとの接点はその日限りの一期一会です。患者さんとクリニックとの関係は薄くなりがちですが、その分心を込めて対応します。

最後に読者へメッセージをお願いします。

山本康博院長 MYメディカルクリニック横浜みなとみらい6

渋谷の地で始まった「MYメディカルクリニック」は、当院を含め3院になりました。ゆくゆくは全国の主要都市に展開し、予防接種なども含めた包括的な診療で、多くの方に信頼されるグループになっていきたいと思っています。健康診断は受けて終わりではありません。気になる結果が出た場合、それが病気につながることのないよう、アフターフォローが大切です。当院には呼吸器内科・循環器内科・消化器内科・婦人科など各専門分野の専門家が在籍しており、一人ひとりの患者さんに適した医療につなげられるよう体制を整えています。横浜エリアで働く皆さんの健康を守るのが、当院のミッション。年の一度の機会に、普段気になることがあれば何でもご質問ください。それが予防医療の第一歩になるかもしれません。

自由診療費用の目安

自由診療とは

腹部超音波検査/6600円~、頸動脈超音波検査/5500円~、睡眠時無呼吸症候群簡易検査/7700円~、内視鏡検査/胃:1万9800円~、人間ドック/4万9500円

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