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八百 陽介 院長の独自取材記事

二子玉川整形外科クリニック

(世田谷区/二子玉川駅)

最終更新日:2023/01/13

八百陽介院長 二子玉川整形外科クリニック main

東急田園都市線と東急大井町線が通る二子玉川駅から歩いて3分の場所にある「二子玉川整形外科クリニック」。2021年1月、八百陽介先生が前院長から継承するかたちで院長に就任した。八百先生は新潟大学医学部卒業後、数々の病院で経験を重ねてきた。現在は日本整形外科学会認定整形外科専門医として、勤務医時代に患者からよく聞いていた要望をもとに「ペイン」「日帰り手術」「検査」の3つを軸とした診療を提供する。2フロアにまたがる院内には、MRIやCTといった検査設備がそろい手術環境も整備されるなど患者の多様なニーズに対応。インターネットで症状について調べてくる患者にはなるべくまだ知らない情報を中心に話すなど、細かな気配りも見せる。「治療はすべて患者さんベース」と力を込める八百先生に、診療に対する思いを聞いた。

(取材日2022年5月27日)

「ペイン」「日帰り手術」「検査」の3本柱

まず、クリニックを継承された経緯を教えてください。

八百陽介院長 二子玉川整形外科クリニック1

当院はもともと出沢明先生が院長として診療にあたられていました。開業を意識していた頃、ちょうど出沢先生が継承先を探されていると聞き、立地や設備の良さに魅力を感じて引き継ぐことを決めました。特に設備は、日帰り手術のできる環境が整っていたことが大きかったですね。街のクリニックだとそこまでは整備されていないことも多いですから。出沢先生は内視鏡の分野で知られるエキスパートで、クリニックにも全国から患者さんが来られていました。外傷などの症状を診ている僕とは主な専門分野が異なることもあって、患者さんの層は重ならないだろうなと思っていました。そのためかたちとしては継承ですが、新規で開業したような気持ちが強かったですね。

院長に就任されてから、改装されたところはありますか。

継承した当時の環境が気に入っていたので、ほとんど変えませんでした。一つ挙げるとすると、診察室として使われていた部屋がかなり広い部屋だったので、リハビリテーション室に変更しました。そして少し小さめの部屋を診察室として使用し、座ったまま備品を手に取れる状況にしています。そのほうが僕の動作で患者さんをお待たせする時間が少なくて済みますから。部屋が広いとベッドも遠くなって、横になっていただく際に大変だからという理由もあります。実は勤務医時代も似たような広さの空間で仕事をしていたんですよ。この広さに慣れている分、効率的に診察できるのがいいですね。

診療において重視されていることはありますか。

八百陽介院長 二子玉川整形外科クリニック2

「ペイン」「日帰り手術」「検査」の3点を軸にしています。ペインは、慢性疼痛を抱えている方やヘルニアで体を動かしづらくなった方が希望されることが多いです。つらい痛みを抱えながら、事情により手術を希望しない患者さんもたくさんいらっしゃいます。当院ではそうした方々に向け、ブロック注射という治療法を用意しています。日帰り手術は、特に働いている方に喜ばれると思います。早く仕事に復帰したいからなるべく入院は避けたいという患者さんもいますから。また当院ではMRIを用いた検査ができることも特徴です。前の勤務先ではMRIの設備がなかったので外注していたのですが、患者さんから別日に他の場所へ行くのを負担に感じるという声もありました。ペインも日帰り手術も、勤務医時代から患者さんの要望として頻繁に聞いていました。治療はすべて患者さんベース。患者さんの満足度を高めるため、この3つを大切にしています。

丁寧な診療を提供し、病診連携にも注力

地域の印象と来院される患者さんについて教えてください。

八百陽介院長 二子玉川整形外科クリニック3

二子玉川という街はたいへん落ち着いた雰囲気があり、住民の皆さんも穏やかで親しみやすいと感じています。近くに学校や有名なIT企業の本社があるので、患者さんはお子さんや20代から30代の比較的若い方が多いですね。すぐそばを多摩川が流れているので、河川敷でスポーツをしていてけがをされたお子さんがよく来られます。大人の方ですと、デスクワークで長時間同じ姿勢をしていることによる首や腰などの痛みを訴える方が多いです。

住民の方や近くで働いている方など、この地域になじみのある方々が多いのですね。

お近くで通いやすい方は気軽に来ていただけたらうれしいですね。当院では病診連携も重視しています。スポーツなどでけがをされたら、手術と入院がどうしても必要な場合もあります。当院の日帰り手術で対応できないケースでは、診察をもとにより専門的な病院をご紹介し、一から相談するのではなくスムーズに治療を進められるよう手助けできます。一方、軽いけがなどは日帰り手術でも対応できる場合が多いので、お困りの際は相談していただけたらと思います。関東近郊など、遠方から来られる場合もあります。当院は駅から近いので、来やすかったと言っていただけています。

診察で心がけていることはありますか。

八百陽介院長 二子玉川整形外科クリニック4

比較的若い世代の患者さんが多いためか、事前にインターネットでご自身の症状について調べてから来られる方がたくさんいらっしゃいます。僕としては、そうした目的意識を持って来られた患者さんたちに対し、きちんと納得していただくまで説明することを心がけています。お話をする中でどのくらい調べてこられたかは把握できますから、その知識を踏まえ、まだ患者さんがご存じないことを中心にお話しするようにしています。もちろん、誤った情報をお持ちであればしっかりと指摘します。患者さんにもやもやした気持ちで帰ってほしくないんです。なるべく丁寧に説明して、安心しましたと言っていただければこちらもほっとします。

院内環境を充実させ健康寿命をサポート

医師をめざされたきっかけは何でしたか。

八百陽介院長 二子玉川整形外科クリニック5

高校時代、すでに医師をめざしていた周囲の友人たちに影響されました。家族や親戚に医師がいる環境で育ったわけではなく、彼らと出会うまでは工学部で研究するのもいいかなと思っていたんです。ですが彼らと一緒に勉強し話を聞く中で、医療には「人と直接向き合う」という工学部では得がたい機会があることに気づかされました。それから社会への貢献度、まだ解明されていないことも多いという学術的な奥深さにも惹かれるところがありましたね。志すきっかけをくれた友人たちもいま医師になっています。一人は北海道、もう一人は神奈川県にいて、専門分野は違いますがたまに連絡を取り合うこともありますよ。

今後の展望についてお聞かせください。

2021年1月の開院からまだ間もないので、より院内環境を充実させていきたいですね。当院は2フロアにわたっていることもあり部屋が多いのですが、まだ使えていない部屋が1つあるんです。そこを整形外科としてではなく、さまざまな検診のためのスペースにしようと考えています。検診で隠れた病気を発見につなげ治療できれば、健康の維持に役立ちますよね。整形外科も痛みなどの症状にうまく向き合っていければ、健康寿命を延ばすサポートができます。検診と整形外科は親和性があると思うので、空いたスペースを活用してより患者さんの健康に貢献できたらと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

八百陽介院長 二子玉川整形外科クリニック6

いろいろな事情があるために手術を希望されない方もいらっしゃると思います。内服薬などで痛みと向き合っていても、なかなか改善されず悩んでいる方には一度来ていただきたいですね。ご希望をお聞きし、別の治療法をご提案できる可能性もありますから。当院は街のクリニックでありながら、CTやMRIといった検査設備も整えています。精密な検査を望まれる方のご希望にもお応えできると思います。手術はお体の負担を考えるとお近くで受けていただいたほうがいいのですが、ご都合により当院でと考えられている方はぜひご相談ください。ありがたいことにたくさんの方にお越しいただいているため、お待たせしてしまうこともあるかもしれませんが、可能な限りきちんとご説明したいと思っています。

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