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正路 晃一 院長の独自取材記事

広島駅前泌尿器科クリニック

(広島市南区/広島駅)

最終更新日:2021/11/29

正路晃一院長 広島駅前泌尿器科クリニック main

再開発が進む広島駅周辺。南口近くの西国街道沿いにあるクリニックビルの一角に、2021年10月に開業したのが「広島駅前泌尿器科クリニック」だ。泌尿器科のプライベートパーツを扱うという特性上、待合室の椅子は患者同士目線が切れるような設計になっている。日本泌尿器科学会泌尿器科専門医である正路晃一院長は、広島大学病院などで長年にわたり経験を積んできた泌尿器科の専門家。病院での診療で多くの患者と接する日々にもやりがいを感じていたが、「もっと一人ひとりとしっかり向き合っていきたい」という思いからクリニックの開業を決意したという。開業したばかりとはいえ、泌尿器科の医師としての経験は20年以上。取材を通して実直な人柄が伝わってきた。

(取材日2021年10月14日)

大切なのは、当たり前のことを当たり前にやること

長年大学病院などにお勤めだったそうですが、開業に至った経緯は。

正路晃一院長 広島駅前泌尿器科クリニック1

泌尿器科を標榜する医療機関は多くはなく、開業医の先生も大勢いるわけではありません。ですから、大きな病院の泌尿器科はどこもすごく混んでいるんです。勤務医の頃は長時間お待たせしてもお一人お一人とじっくり向き合うことがなかなかできず、心苦しく思っていました。そういう経緯があり、もっと患者さんに向き合いたいという思いから開業いたしました。まだ開業したばかりですが勤務医時代からの患者さんも来てくださっていますし、若い方もおみえになります。ご高齢の方は排尿障害、お若い方は感染症などのご相談が多いです。実は泌尿器科の患者層は幅広く、日によっては半数ほどが女性ということもあります。

先生の診療方針を教えてください。

クリニックではありますが、最新のガイドラインに沿った治療の提案に努めています。あとは患者さんが「自分の身内だったら」という視点で診療を行い、きちんと説明をして納得してもらった上で治療を受けていただくよう心がけています。どれも当たり前のことではありますが、当たり前のことを当たり前にやるクリニックでありたいです。診療は、検査と投薬が中心ですね。大きな手術などは、しっかりと設備が整ったところで行うべきだと考えています。幸いここは広島駅のそばなので、周辺に大きな病院がいくつもあります。先ほど申し上げたとおり泌尿器科の医師は人数が少なく、県内の泌尿器科の先生はだいたい存じ上げております。ですから必要に応じて相談して、連携を取りながらやっていければと考えています。

泌尿器科ではどのような検査を行うのでしょうか。

正路晃一院長 広島駅前泌尿器科クリニック2

基本的には尿検査や超音波検査などの体への負担が少ない検査で診ていくことが多く、尿路結石などの場合にはエックス線を撮ることもあります。そのほかに、膀胱内視鏡検査が必要な方もいらっしゃいます。例えば血尿が出たときには、膀胱の中を直接診て調べなくてはいけません。かつては硬性鏡という金属性の内視鏡を使っていましたが、今は軟性鏡という胃カメラのように曲がるものを使っています。また、当院では先が丸くなっていて細い内視鏡を導入しているので、無痛というわけにはいきませんが比較的痛みは大きくはないと思いますよ。

週1回の婦人科診療で、泌尿器科と両面からサポート

開業したばかりでお忙しいかと思いますが、ご趣味はありますか?

正路晃一院長 広島駅前泌尿器科クリニック3

読書が昔から好きで、若い子が読むようなものから時代小説まで何でも読みます。最近は子どもの影響で、漫画も読むようになりました。これからは健康のことも考えて、体を動かす時間や家族との時間も取っていきたいです。

奥さまは副院長を務めていらっしゃるそうですね。

そうですね。妻は産婦人科の医師で、普段は中電病院や広島赤十字・原爆病院で非常勤として働いたり、開業医の先生のお手伝いに行ったりしています。当院では今のところ、水曜日の午後だけ婦人科の診療を行ってもらっています。女性の場合は症状が出ていても泌尿器科に行くべきか婦人科に行くべきか判断しづらいことも多く、僕らはいわゆる「ウロギネ」というスタイルで診療を行っています。「ウロギネ」というのはウロギネコロジーの略で、泌尿器科を表すドイツ語の「ウロロジー」と、婦人科を表す「ギネコロジー」の2つの言葉を合わせた造語なんです。例えば出産や加齢によって骨盤が下がり排尿障害が起こるなど、泌尿器科と婦人科の両方が絡む場合もあります。そういった患者さんもいらっしゃいますので、婦人科の妻の力を借りながら状況に合わせて泌尿器科と婦人科の両面から診療を行っています。

他にも女性の泌尿器科疾患として、代表的なものはありますか?

正路晃一院長 広島駅前泌尿器科クリニック4

女性の場合は膀胱炎や頻尿、失禁などのご相談が多いです。女性は我慢強いところがあり、ご家族を優先して自分のことを後回しにされる方も少なくありません。そうやって疲れているのに無理をしたり、お仕事でトイレに行くのを我慢されていたりすると膀胱炎の原因になります。放っておくと腎臓まで細菌が入り、腎盂腎炎を引き起こして発熱する恐れもあります。おしっこに異常があるときは我慢なさらず、なるべく早めに泌尿器科を受診していただきたいです。

クリニックは大きな病院の入り口。気軽に相談を

先生が医師をめざしたきっかけを教えてください。

正路晃一院長 広島駅前泌尿器科クリニック5

幼稚園の頃に入院した時、隣のベッドに僕より先に入院していたちょっと年上の女の子がいたんです。よく面倒を見てくれて、親から離れて過ごす不安を和らげてくれました。僕のほうが先に退院することになったんですが、その子が「私のほうが先に入院したのに後から来た子が先に帰っちゃう」と泣いてしまって最後のあいさつができなかったんです。子どもながらにそのことが記憶に残って、「病気って理不尽だな」と思うようになりました。結局小児科ではなく泌尿器科の医師になりましたが、きっかけは彼女との出会いだと思います。

なぜ泌尿器科を選ばれたのでしょうか。

内科にも惹かれていたんですが、せっかく医師になるのなら手術の経験が積める科に行こうと思ったんです。その中では、腹部の手術を行う外科、産婦人科、泌尿器科の3択になりました。泌尿器科には内科的な要素もありますし、総合的に学べそうだということで選びました。この仕事は好きですし、できるだけ長く泌尿器科の診療を続けていきたいですね。

今後、どのようなクリニックにしていきたいですか?

正路晃一院長 広島駅前泌尿器科クリニック6

医師もスタッフも、みんなが自分の仕事に誇りを持てるようなクリニックにできたらうれしいです。診療に関しては、泌尿器科で患者さんが男女一緒の場所で過ごすことになると抵抗のある女性も少なくないので、いずれ水曜日の午後は女性のみの診療にしようかと考えています。患者さんのニーズに幅広くお応えできるよう、勃起不全や男性型脱毛症、女性にはアフターピルの処方なども行っております。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いいたします。

泌尿器に異常を感じても、いきなり大きな病院の泌尿器科に行くのはハードルが高いと思います。そんなときは、ぜひ当院までご相談ください。クリニックというのは、いわば大きな病院の入り口のようなものです。もちろん当院でできることはしっかり対応させていただきますし、精密検査や手術が必要な場合は速やかに専門に行える医療機関をご紹介いたします。インターネット予約もできますので、まずは気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

勃起不全治療/1000円~、男性型脱毛症/7000円~、アフターピル/8800円~

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