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外山 茂 院長の独自取材記事

たからまち眼科

(葛飾区/お花茶屋駅)

最終更新日:2024/04/15

外山茂院長 たからまち眼科 main

京成本線お花茶屋駅から徒歩5分の医療ビルに「たからまち眼科」はある。近隣で20年間「とやま眼科」を営んできた院長の外山茂先生が「さらに地域の皆さまに貢献できるクリニックをつくりたい」との思いから2021年に開業した。2人の女性医師も在籍し、子ども連れファミリーにも快く対応してくれる。毎週火曜日は手術日としていて、院長自らが執刀。大学病院や眼科専門病院での経験も生かし、日帰り白内障手術などを行う。クリーム色でまとめられた院内はとても優しい雰囲気で、チェアが前向きに規則正しく並んでいる様子は、どこか空港のラウンジを思わせる。広々としたバリアフリー設計で、ベビーカーや車いすでの来院も歓迎。どのような思いで患者を迎えているのか、明るい院内で外山先生にじっくりと聞いた。

(取材日2024年1月26日)

患者の思いに丁寧に寄り添い行う日帰りの白内障手術

こちらはどのような患者さんが多いのでしょうか。

外山茂院長 たからまち眼科1

もともとはここで内科を営んでいた先生がメディカルビルに建て替えようとお考えになった時、声をかけていただいたのをきっかけに開業しました。周りは昔ながらの住宅街で、患者さんも地域にお住まいの方がほとんどです。年齢層はお子さんから高齢の方まで幅広いですね。ご家族を紹介してくださる方も多く、4世代のかかりつけクリニックとして利用してくださる患者さんもいらっしゃるのは何よりの喜びです。知り合いにも勧めてくれる患者さんも少なくありません。

先生が医師をめざしたきっかけやご経歴を教えていただけますか。

高校生の頃に進路を決めるにあたり、まず「人の役に立てる仕事をしたい」という思いがありました。同時に手先の器用さも生かしたいと考え、医師をめざすことにしたのです。眼科を選択したのも、実習でさまざまな診療科を経験する中で「手先を使う場面が多い」と実感したからでした。筑波大学卒業後は東京大学医学部附属病院の眼科、井上眼科病院などの外来で多種多様な症例にあたりましたが、優秀な先生方の患者さんへの対応や診察内容を間近に学ぶことができたのは貴重な経験でしたね。中でも重点的に研鑽を積んできたのが、緑内障、白内障、眼瞼下垂症などの手術です。

貴院ではどのような手術を受けられるのでしょうか。

外山茂院長 たからまち眼科2

例えば、白内障の日帰り手術に対応しています。白内障はどうしても手術しなくてはいけないほど悪化している方は別として、基本的に「困っているならば手術しましょう」というスタンスです。同じ進行具合でも不自由を感じている人もいれば、まったく問題なく過ごしている方もいます。ストレスなく日常生活を過ごしている方に無理強いすることはないのでご安心ください。一方、毎日の生活に支障をきたしているのに手術をためらっている方も少なくありません。手術ともなれば不安を感じて当たり前ですが、できるだけ前向きに検討してもらえるよう、丁寧でわかりやすい説明を心がけています。

充実した検査設備で早期発見・早期治療をめざす

緑内障の治療で注意しているのはどのような点ですか。

外山茂院長 たからまち眼科3

緑内障は目から入ってくる視覚情報を脳に伝達している視神経に障害が生じて、見える範囲が狭くなっていく病気です。自覚症状がないまま緩やかに進行し、一度失った視野は元に戻ることはありません。そのため、緑内障は日本人の中途失明原因の1位ともいわれています。早期発見・早期治療が非常に重要なので、当院では緑内障の発見に有用な光干渉断層撮影も行っています。実は、私自身もある時偶然、緑内障が見つかったのです。そのため視野が欠けていたと知りショックを受ける患者さんの気持ちもよくわかりますし、患者さんのお悩みに親身に対応するようにしています。

加齢性黄斑変性症の診療にも力を入れていると伺いました。

加齢性黄斑変性症とは加齢などによって網膜の中心に障害が生じて、見ようとするところが見えづらくなる病気です。欧米諸国では中途失明原因の上位となっていますが、日本でも生活習慣の欧米化に伴って罹患する人が増えています。基本的には眼球内に薬剤を注入する治療になりますが、月に1回のペースで3ヵ月繰り返すというものです。一度破壊された網膜の細胞は二度と元に戻らないので、どれだけ早く治療を開始できるかがポイントになります。少しでも見え方に異常を感じたら、ためらわずに受診していただければと思います。その他、糖尿病網膜症の進行を抑制するためのレーザー治療なども行っているので気軽にご相談ください。

診療にあたって何を大事にしていますか。

外山茂院長 たからまち眼科4

患者さんのお悩みにきめ細やかに対応し、健やかな日々を過ごしてほしいと願いながら診療にあたってきました。町のクリニックでありながら手術室を設けたのも、大学病院などを紹介するシステムでは患者さんの時間的なロスが大きいと考えたからです。日帰り手術、レーザー治療などに強みを持ってはいますが、それだけでは改善が見込めないケースも多々あります。例えば、精神的な問題から目に痛み出ているケースなどは、そもそも眼科疾患が原因ではないので治療は困難です。それでも、生活背景などを注意深く聞き取りながら痛みの原因を探り、寄り添いたいです。「少なくとも目には異常はありません」とお伝えして、少しでも患者さんのお気持ちを軽くできたらと思っています。

2人の女性医師もいて子どもに優しく丁寧に対応

2人の女性医師が在籍しているのも心強いですね。

外山茂院長 たからまち眼科5

2人とも経験豊富な医師で一般的な眼科疾患に幅広く対応しています。子育て経験もあり、子どもの患者さんに優しく接してくれているのはもちろん、親御さんのお悩みにも丁寧に対応してくれているので、とても助かっています。その他、検査スタッフや受付・事務などのスタッフがいますが、開業当初から働いてくれている人も少なくないのですよ。近所に住んでいる人も多く、だからこそアットホームな雰囲気が保たれているのではないでしょうか。 

今後の展望についてお聞かせください。

日本眼科学会認定眼科専門医として長年にわたって経験を積んできました。これまでのすべてを投入して、今のままの診療を末永く続けることができればと思っています。私自身は本院の「とやま眼科」を開業するまではこのエリアに縁はなかったのですが、長年にわたり近隣の小学校などの校医をさせていただく中で地元愛が芽生えました。小さかった患者さんが大人になって、自分の子どもを連れてきてくれた時などはやはりうれしいですね。これからも、家族や知り合いに紹介したくなるクリニックをめざして頑張りたいです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

外山茂院長 たからまち眼科6

目が何かおかしいと感じたら、できるだけ早く受診してください。「そのうち行こう」と先延ばしにしていると、早期発見の機会を逃してしまうことも少なくありません。「何か病気が見つかったらどうしよう」と怖がらずに来ていただければと思います。中には薬も通院も必要ないとわかることもあるかもしれません。それで安心して日常生活を送ってもらえれば何よりです。もちろん、治療が必要とわかれば迅速に行います。いつも、患者さんが納得できる医療を提供したいと思っています。そのために、眼球模型、検査で撮影した映像や写真もお見せして、患者さんがイメージしやすいようにしていきたいです。特に40歳を過ぎると緑内障のリスクも高くなってくるので、念のために検査だけでも受けてみたいという方もお待ちしています。

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