酒井敬一院長の独自取材記事

下井草さかい矯正歯科

(杉並区／下井草駅)

最終更新日：2022/12/12

下井草駅から歩いて1分の好立地にある「下井草さかい矯正歯科」。酒井敬一院長は昭和大学を卒業後、東京医科歯科大学で矯正歯科の研鑽を積んだ。矯正歯科を選んだのは、一人ひとりの患者と長く関われる分野だからだという。大学病院やクリニックで矯正専門の歯科医師として研鑽を積み、2021年に生まれ育った東京都立石神井公園も近い、下井草で開業した。特に小児歯科に力を入れ、子どものモチベーションの維持のためにさまざまな工夫を凝らしている。「この場所で質の高い矯正治療を提供し、地域医療に貢献していきたい」と語る酒井院長に、クリニックの診療内容やこだわりの内装、小児矯正についても話を聞いた。

（取材日2021年6月15日）

下井草の駅前で、質にこだわった矯正治療を提供
小児矯正では患者のモチベーション維持も大切
歯の健康のための「矯正」を知ってほしい

下井草の駅前で、質にこだわった矯正治療を提供

先生はなぜ矯正専門の歯科医師を志したのですか？

父が獣医師だったこともあり、もともと医療の職に興味があったのです。私の弟も獣医師の道を選び、私は歯科を選びました。2007年に昭和大学を卒業後、東京医科歯科大学で矯正歯科について6年間学びました。矯正歯科を選んだのは、一人ひとりの患者さんと長く関われる分野だから。患者さんとの信頼関係を築きながら丁寧に治療を進めるのが、私の診療スタイルです。特に小児矯正では、小さかった患者さんが思春期を迎え大人になり、歯並びだけではなく人として成長していく姿を見られます。患者さんに寄り添える「矯正歯科」を選んで良かったと今も思いますね。大学病院には重篤な患者さんや時間のかかる症例にも接し、とても勉強になりました。

開業までのご経歴についてお聞かせください。

東京医科歯科大学を退局後は、複数のクリニックにて非常勤で勤務にあたりました。いずれも矯正を専門とした立場です。都心から郊外まで勤務地はさまざまで、患者さんの層やニーズもまた、さまざまでした。働き世代が多く大人の矯正がメインのクリニック、ファミリー層が多く小児矯正の需要が高い地域。土地柄やクリニックの雰囲気も異なる場所で、それぞれのニーズに応えながら診療の幅を広げてきました。また歯周病をメインとしたクリニックでは、他の先生と専門技術を持ち寄り協力する「チーム医療」の大切さも経験してきました。これらの経験は今の診療やクリニック運営に生かされています。40歳を目前にして開業を考えていた際、縁あって生まれ育った練馬区の石神井公園も近い下井草で、矯正歯科のクリニックを開業することができました。地域の皆さんに質の高い矯正治療を提供できるよう、これからも精進していきます。

広々として明るい内装ですね。

そう思ってもらえるとうれしいです。内装でまずこだわったのが「待合室を広く取る」ということ。限られた空間の中ではありますが、大きな窓や壁一面の鏡も取り入れ、ゆったりとリラックスして過ごせるような設計にしました。待合室内のキッズスペースやお手洗いのおむつ交換台など、治療中のお子さまやご家族の通院にも便利な工夫を取り入れています。待合室は木のぬくもりを生かしてリラックスできる雰囲気に、診療室は白を基調にした清潔感ある内装です。スタッフの動線は患者さんと分けることで、スタッフの動きやすさにも配慮しています。院内感染対策にも力を入れ、医療用の換気システムや口腔外バキュームを設置しました。また院内全体の空間に余裕を持たせており、これも対策になっています。

小児矯正では患者のモチベーション維持も大切

こちらではどのような診療が受けられるのでしょうか？

大人の患者さんでは、ワイヤーを使った矯正・歯の裏側からの矯正・マウスピース型装置を用いた矯正・歯並びの悪い部分だけピンポイントで行う部分矯正、いずれにも対応しています。仕上がりのご希望やライフスタイル、期間やご予算に合わせてお選びください。初回のカウンセリング時に、それぞれの方法についてメリットやデメリットもお伝えします。歯並びが整えば歯磨きがしやすくなり、お口の中を清潔に保つことができます。虫歯や歯周病のリスクが下がることにつながりますね。もちろん外見的な審美性も期待できます。出っ歯や受け口など不正咬合のお悩み、また小児の矯正も得意としていますのでご相談ください。矯正の前に大きな虫歯や歯周病の治療が必要な場合は、かかりつけのクリニックで治療していただくか、もしくは当院が提携している歯科医院をご紹介しています。

小児矯正も得意とされているんですね。

はい。小児矯正は「1人の患者さんと長い期間治療に携わりたい」という私の思いにもつながっています。不正咬合の改善だけでなく、歯並びを悪くするお口周りの癖の改善や筋肉のトレーニング、永久歯がきれいに並ぶように顎の発育を促すことを目的とした治療です。ご自身で矯正装置を使える小学2～3年生から始める患者さんが多いのですが、受け口のお子さんは、4～5歳くらいから顎の成長をコントロールする治療をスタートすることをお勧めします。これは上顎の成長が早期に終了してしまうためです。子どもの治療では「モチベーションの維持」がとても大切なんです。「歯医者さんは嫌い、矯正はつらい」と思われては、矯正がスムーズに進みません。診療中は優しい言葉や態度を心がけ、矯正装置の装着時間も、ご本人に無理のない範囲でスケジュールを立てていきます。

検査・治療機器についても教えていただけますか？

エックス線室には矯正用のエックス線と歯科用CTがあり、多角的な診断を行っています。骨格の規格写真や3次元撮影もできるので、リスクが予測しやすいのも特徴です。マイクロスコープも導入しています。矯正装置の取り外しやマウスピース型装置の調整といった繊細な作業の際も、全体を確認できるので歯を傷つけることなく、治療の精度を上げられます。動画や静止画の撮影機能を使い、モニターと連動させて、子どもの患者さんの歯ブラシチェックにも役立てています。歯の型を採る際は、患者さんに負担の少ない口腔内スキャナーを使います。データ保存ができるので、治療がスピーディーに進むのも利点です。

歯の健康のための「矯正」を知ってほしい

こちらで働くスタッフについてご紹介いただけますか？

歯科助手は知識豊富なベテランです。衛生管理やレイアウトなど、運営に関しては安心して任せています。歯科衛生士はフレッシュで意欲があり、気持ちの良い対応が得意。子どもの患者さんにも優しく接しています。2人とも矯正歯科のキャリアは浅いのですが、朝礼や院内勉強会で知識を深めています。スタッフ一同、丁寧で気持ちの良い対応を心がけ「また来たい」と思えるクリニックづくりに努めています。

今後の展望をお聞かせください。

まずは「気軽に相談できるクリニック」として、地域の皆さんに当院を知っていただくことが今の目標です。この地域には矯正専門のクリニックが少なく、新宿や吉祥寺まで出かける方が大半でした。下井草駅の目の前で質にこだわった矯正を提供し、地域医療に貢献していきたいです。特に力を入れていきたいのは小児矯正です。私には小学1年生の息子がいるのですが、小さな患者さんに接すると「息子もこういう時期があった」と懐かしく思います。歯科医師と父親、両方の目線を持ちながら、地域の子どもたちの健やかな成長のお手伝いができればと思っています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

地元でもあるこの場所で「長く通えるクリニック」をめざし開業しました。広くリラックスできる空間と駅前という利便性。大人の方はもちろん、お子さんにも「歯医者さんに行きたい」と言ってもらえるようなクリニックでありたいと思っています。矯正専門のクリニックというと敷居が高いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。気軽にご相談いただけるよう、無料相談も実施しています。治療を無理に勧めることはありませんし、メリットとデメリットもきちんとお伝えします。歯の健康のために「矯正」という選択肢があることを知ってもらえるとうれしいですね。