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遠藤 茂雄 院長の独自取材記事

E歯科クリニック

(西伯郡伯耆町/岸本駅)

最終更新日:2024/05/10

遠藤茂雄院長 E歯科クリニック main

隣接する米子市内からほど近い、西伯郡伯耆町にある「E歯科クリニック」は、2005年に開業した。遠藤茂雄院長は、大学卒業後は兵庫県内の歯科医院に勤務し、休日には勉強会へ熱心に参加するなど、数々の研鑽を積んできた。同院では虫歯治療や歯周病の治療をはじめ、小児歯科や矯正歯科のほか、訪問歯科診療にも対応している。時間がかかる訪問診療をあえて続けるのは、「来院できなくても、必要とする人に必要な治療を届けたい」という遠藤院長の想いからだ。患者ファーストの視点でクリニックづくりに努め、さまざまなニーズに応えるための環境づくりや、機器の導入にも余念がない。診療だけにとどまらず、予防歯科の必要性や、今ある歯をどう守るかを伝えるための講話なども積極的に行う遠藤院長に、話を聞いた。

(取材日2024年2月22日)

いくつになっても自分の歯で食べる喜びを感じてほしい

開業から約20年ですね。クリニックのコンセプトを教えてください。

遠藤茂雄院長 E歯科クリニック1

地域性もあると思いますが、老若男女を問わずさまざまな年齢層の患者さんが来られるので、幅広い歯科医療をお届けできるように努めています。一般歯科や予防歯科はもちろん、矯正歯科、審美歯科そして訪問歯科診療まで、患者さんのニーズに応えようとするうちに、開業当初からはずいぶん診療の幅が広がりました。でも、まさにこれが、当院が大事にしていることなんです。必要だと思ったら、技術や知見、機器を充実させて、患者さんの想いに応えられるようにしていきたいと思っています。患者さんが何を必要とするかを知るには、口の中を見るだけでなく、しっかりとコミュニケーションを取ることも大切です。患者さんが多いときにはお話しする時間が取れないこともありますが、気さくにいろいろ話ができる関係性を大事にすることを心がけています。

患者さんとのコミュニケーションを重視するようになったきっかけはありますか?

大学卒業後に勤務していた歯科医院の影響かもしれません。そちらの先生はとても温厚な人柄で、患者さんたちにもリラックスして接していました。歯科医院というと、「痛いかな」という不安を持つ人もきっといらっしゃると思うのですが、そこはいつも笑いの絶えない明るいところでした。そういった様子を見ていたので、自分も将来的には開業し、こういった関係性を築けたらいいなと思っていたんです。患者さんときちんと話せて、フレンドリーな関係でいられれば、それぞれの想いに寄り添う医療が届けられるのではないかと思っています。

治療の際に大切にしていることはありますか?

遠藤茂雄院長 E歯科クリニック2

虫歯治療の場合は、できるだけ歯を残す治療をしています。どんな名医でも、その患者さん自身の歯よりも良いものは作れません。可能な限り歯を残すことを前提に、できるだけ安く、長持ちする材料で、適切な治療をすることを大切にしています。高齢者を中心に公民館などでお話しさせていただく機会もありますが、歯の正しい磨き方などよりも、まず「おいしいものを自分の歯で食べたいですよね!」とお伝えすると、皆さんの共感を得られるんです。いつまでもちゃんと自分の歯で噛んで食事がしたいというのは、高齢の方にとっては切実な願いでもあるのでしょう。そして年齢に関係なく、自分の歯は自分で守る、という意識を持ってもらい、予防歯科への意識が高まると良いなと思います。

高齢化とともに、訪問診療の必要性を実感する日々

ご自身のご経歴についてお聞かせください。

遠藤茂雄院長 E歯科クリニック3

もともと歯科医師をめざす大きな理由があったわけではないのですが、母が薬局を経営していたり、姉が薬剤師だったりと、身近な人たちの影響で医療に興味を持ちました。1歳違いのいとこが歯科大学に入学したことに影響を受け、自分も学んでみたいという意識が芽生えたのが、この道に進んだきっかけです。大学卒業後は先輩の紹介もあり、兵庫県の歯科医院で勤めました。平日はそちらで働きながら経験を積み、休日にはできるだけ勉強会に参加して、知識をつけていきました。忙しい日々でしたが、将来自分が開業するときに必要なこと、と思いながら過ごしていましたね。

故郷での開業には、どのような想いがあったのでしょうか?

歯科医師の場合、大学卒業後は独立開業を考える人が多いと思うのですが、自分もいつかはと考えていました。実家に帰るつもりではいたのですが、いざ帰ってみると地域の人たちが歓迎してくれて、とてもうれしかったですね。小さい頃に大事にしてもらった友達のご両親などが来られると、とても感慨深いです。かつて私の祖母は助産師をしていたのですが、その話を覚えている方から「私は先生のおばあちゃんに取り上げてもらったのよ」などと教えてもらうことがあり、今まで知り得なかった家族の話を教えてもらうのも、また面白いですね。

こちらには幅広い年齢層の患者さんが来院されていますが、訪問歯科診療もされていますね。

遠藤茂雄院長 E歯科クリニック4

通院していた方が、さまざまな事情で訪問診療に切り替える場合や、私が特別養護老人ホームなどの施設に伺って歯科診療を行う場合など、さまざまなケースがあります。やはり訪問での診療は時間がかかりますので、診療時間外に伺うのですが、その必要性は年々高まっていると肌で感じています。周辺のエリアでも高齢化が進んでいますので、場所によっては医療が届きにくい場所もあります。そうしたところに必要な医療を届けることにやりがいも感じていますし、ご本人やご家族に喜んでいただけるとうれしいですね。現在は、鳥取県地域歯科連携室の室長として、訪問歯科診療の要請が入った場合に歯科医師を派遣する体制も整備しています。各方面からさまざまな対策を取ることで、多方面で対応できる医療を今後もめざしていきたいです。

患者のニーズに対応できる歯科医院づくりを

院内の環境や機器類などにもこだわっているのですね。

遠藤茂雄院長 E歯科クリニック5

患者さんが通るエリアと、われわれスタッフが行き来するエリアを分けた「動線分離」の考え方でクリニックをつくりました。開業当初は3台だったユニットも6台に増え、ユニットの間にはプライバシーは守りつつも、閉塞感を感じない程度の仕切りにしています。外観については屋根も入り口も丸くデザインしてもらい、「入りやすい」という印象を持ってもらえるように心がけました。機器についてはCTやマイクロスコープ、口腔外バキューム、そして審美歯科の診療で使用するCAD/CAMシステムなどを設置しています。導入の基準は、患者さんに質の良い医療が提供できるものであること。基本的には保険診療内で治療ができるよう、さまざまなニーズに対応できるように機器をそろえています。

お忙しい日々かと思いますが、先生の休日の過ごし方についてもお伺いしてもよろしいですか。

体を動かすことが好きで、テニス、ゴルフなどいろいろやってきました。特に子どもの頃からスキーは続けていて、家がスキー場に近かったため、小学校の頃は片道のバス代とおにぎりを持って行き、帰りはそのまま家まで滑って帰る、というようなこともしていましたね。現在は子どもと一緒に、冬にはスキーやスノーボードをしています。職業柄、けがだけはしないように気をつけています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

遠藤茂雄院長 E歯科クリニック6

命の源である食事を楽しくいただくために、お口の健康は大切です。いつまでも自分の歯で食べられるよう、気になることがあれば早めに相談してください。当院ではこれからも、今やっていることを着実に重ねながら、関わった患者さんたちが幸せになるために、丁寧な診療を心がけていきたいと思っています。虫歯治療から審美歯科まで、さまざまな症状の歯科診療に対応していますので、協力して健康な歯をめざしましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/5万円~、審美歯科(セラミック治療)/3万5000円~

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