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堀田 伸勝 院長の独自取材記事

ほりた内科・胃腸内視鏡クリニック

(板橋区/ときわ台駅)

最終更新日:2021/10/12

堀田伸勝院長 ほりた内科・胃腸内視鏡クリニック main

ときわ台駅南口から続く常盤台銀座商店街を歩くこと約3分。南常盤台一丁目交差点からすぐの場所に2021年5月開院したのが「ほりた内科・胃腸内視鏡クリニック」だ。広めに取られた待合室や安心を感じさせる雰囲気が印象的な同院は、内科一般の幅広い診療に加え、胃と大腸の内視鏡検査や難病に指定されている炎症性腸疾患の専門的な診療に取り組みながら、地域医療へ貢献することをめざしている。そんな同院の堀田伸勝院長は、大学院やアメリカ留学で胃腸の研究に従事した後、基幹病院にて消化器内科、特に炎症性腸疾患を専門とする医師として経験を積んできた。「病気の不安を解消して、安心を届けたいですね」と力強く話す堀田院長に、同院のことや診療にかける思いを聞いた。

(取材日2021年5月6日)

内科一般と胃腸の専門的な診療に取り組む

クリニックを紹介していただけますか?

堀田伸勝院長 ほりた内科・胃腸内視鏡クリニック1

当院は、この5月開院の内科と消化器内科のクリニックです。地域医療に貢献するという意味でも内科一般の診療はすごく大切な部分だと考えていて、地域の方々の風邪や高血圧、糖尿病をはじめとする内科の病気に幅広く対応しています。加えて、私の専門が消化器内科ですので、特に胃腸の病気の診療や胃と大腸の内視鏡検査を重視しています。これまで基幹病院で数多くの内視鏡検査を行ってきた経験を生かし、当院では新鋭の内視鏡システムなども導入して、大規模な病院とも遜色のない内視鏡検査を提供することをめざしています。また、私は消化器疾患の中でも特に潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患が専門です。これらの病気はいわゆる難病で、専門で診ている医師もすごく少ないのが現実です。この地域でも専門で診ているのは大学病院などに限られますので、当院ではそれらの病気の専門的な診療にも力を入れていきます。

ゆったりと穏やかな雰囲気の院内ですね。

病気や体調の悪い方は不安ですから、まず安心していただきたいという思いがあります。そのため、内装には木をたくさん使い、照明もやわらかい印象のものにすることを意識しました。また、待合室や内視鏡検査が終わった後のリカバリールームなどのスペースをできるだけ広めにして、患者さんがゆったり過ごせるようにしてあります。そして、当院のロゴですが、エメラルドグリーンを基調にしています。私は奄美大島生まれで、きれいな自然に囲まれて育ちました。私自身が好きな海の色であること、そしてそのやわらかい印象で患者さんに安心してほしいと思い、エメラルドグリーンを使いました。

ご開院のきっかけを教えてください。

堀田伸勝院長 ほりた内科・胃腸内視鏡クリニック2

私は、この3月まで近隣にある豊島病院の消化器内科に勤務していて、内視鏡検査や炎症性腸疾患の患者さんを担当していました。その前には大学院で腸の研究をして博士号も取得して、さらにアメリカに留学して腸の難病の研究にも従事。それらの経験で得た知識をベースに目の前の患者さんの治療に貢献できるよう取り組んできました。その中で炎症性腸疾患は、20〜30代など若い患者さんが多いことがわかりました。そして、これらの疾患の治療は月に1回など定期的に通院する必要がありますが、その年齢層の方は学業や仕事に忙しく、定期的な通院が難しい。実際に、ずっと我慢をしてかなり悪くなってから病院に来る人を何人も見てきました。そこで、患者さんが仕事や学業に影響なく通院できるようにすることで、そんな現状を変えたいと思いクリニックを開院することにしたのです。現在当院では土曜日も診療を行い、午後には内視鏡検査を行えるようにしています。

今も、豊島病院で診療しているそうですね。

当院での診療と並行して豊島病院でも週に1回外来診療を担当しています。というのも、炎症性腸疾患の患者さんは病状が悪くなると入院が必要になります。そして、病状が落ち着いて通院で十分になれば、当院に通っていただけるようにしています。病院はどうしても待ち時間が長くなることもあるので、負担なく通えるよう、私がしっかりと連携をとって診療をするのが、患者さんにとってもメリットが大きいと考えています。

安心して受けられる内視鏡検査をめざす

貴院で力を入れているのは何ですか?

堀田伸勝院長 ほりた内科・胃腸内視鏡クリニック3

胃と大腸の内視鏡検査です。内視鏡検査は、苦しいのではないかというイメージなどから、特に緊張するでしょうし不安に思うのも当然だと思います。そのような方でも安心して検査を受けられるよう、当院では鎮痛剤も適宜使用しています。鎮静剤の使用でほとんど眠っているような状態になって検査が受けられるなどと、できるだけ苦痛が少なく楽に検査を受けられるよう努めています。また、大腸内視鏡検査では、事前に2リットルほどの下剤を飲む必要があり、それがつらいという方も少なくありません。ですが、検査の前日までの食事の内容を気をつけてもらうと、2リットル全部飲まなくても大腸をきれいにできることがあるので、そのような説明も事前にしっかりとするようにしていきます。

栄養カウンセリングも重視されているとか。

はい。健康に過ごすためには食事がすごく大事だというのは当たり前ですが、当院では、例えば過敏性腸症候群の患者さんで希望があれば、ローフォドマップ(Low-FODMAP)と呼ばれる栄養カウンセリングも行います。過敏性腸症候群では、例えば、ある患者さんはタマネギを摂取すると下痢になりやすい。ほかのある患者さんは、何か特定の野菜や果物を摂取すると下痢になりやすいなど、症状を悪化させる食べ物があることが多いのです。ローフォドマップでは、その食べ物を探し当て、摂取を減らしていくことで症状の軽減を図ります。まだ国内では普及していませんが、当院では、ローフォドマップが広く取り組まれているアメリカで、その指導や研究に携わってきた栄養士によるカウンセリングも行っていきます。

オンラインコミュニティーも運営していると伺いました。

堀田伸勝院長 ほりた内科・胃腸内視鏡クリニック4

いろいろな病気に患者会がありますが、多くは大都市が中心で、今はコロナ禍のため実際に集まる活動が難しいです。でも、炎症性腸疾患の患者さんは日本全国にいて、例えば、私の出身の奄美大島のような地方では、近くに同じ病気の人は少なく、つながるのが難しいのです。しかし、オンラインであればそういう患者さんもほかの患者さんとつながることができて、日頃の悩みを相談できたり、情報のやりとりができます。その結果、仕事や学業ももう少し頑張ることができる活力になったりと、QOLも良いほうに向かうでしょう。オンラインコミュニティーで、そういう部分もお手伝いができればと考えています。

病気の不安を解消して、安心を届けたい

診療の際に心がけていることはありますか?

堀田伸勝院長 ほりた内科・胃腸内視鏡クリニック5

繰り返しになりますが、受診した患者さんに安心して帰ってもらえることですね。例えば、初診で診察室に入ってくるときに患者さんは、どんな医師なんだろうと緊張されると思いますので、言葉遣いや雰囲気などで、できるだけ緊張をほぐして、安心してもらえるよう心がけています。また、特に初診の時には普段の診察よりも長めに時間をとって、来院した経緯や病状などを丁寧に聞くようにしています。そして、何かを聞きたかったのに聞けなかったということがないように、診察の最後には、何か聞き忘れたり追加の質問はありますかと、意識して必ず聞くようにしています。

先生はなぜ医師を志したのですか?

私は6人兄弟の5番目ですが、小さな頃は一人だけ体が弱くて、けがや病気でよく入院したり、病院に通っていたりしていたんです。ですから、医師や看護師は比較的身近な存在でした。そして、自分が入院していた時に、先生が同じ病室にいた患者さんにすごく感謝されている様子を見て、自分も医師になりたいと思うようになりました。消化器内科は、内視鏡検査や自分の技術があれば、私の地元のような田舎であろうとどこでもできるということに魅力を感じて専門に選びました。

今後の抱負とメッセージをお願いします。

堀田伸勝院長 ほりた内科・胃腸内視鏡クリニック6

私が、地域の皆さまに一番届けたいのは安心です。ですから、まずは目の前の患者さんを丁寧に診て、内視鏡検査も含めてしっかりとした医療が提供できる充実したクリニックにしていきたいと考えています。そして、クリニックというのは地域医療に貢献することが基本ですので、内科と特に消化器内科、腸の難病の専門的な診療の必要な患者さんも含めて、私の経験や知識も生かしながら病気の不安を解消して、安心して帰っていただけるクリニックにしていきたいと思っています。健康のことで不安などありましたら、何でも相談していただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

栄養カウンセリング/2ヵ月間のカウンセリングで1万円(費用は目安です。詳細は医院へお問い合わせください。)

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