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林 量司 院長、池谷 仁美 先生の独自取材記事

すぎなみ内視鏡 内科クリニック

(杉並区/荻窪駅)

最終更新日:2022/05/09

林量司院長、池谷仁美先生 すぎなみ内視鏡 内科クリニック main

荻窪駅北口から徒歩1分の所に2021年4月に開業した「すぎなみ内視鏡 内科クリニック」。胃や大腸の内視鏡検査をもっと気軽に受けられるようにすることで、病気を早期に発見し重症化を防ぐことを目的とした同院では、林量司院長と池谷(いけがや)仁美先生の2人の内視鏡を専門とする医師が診療を行っている。林院長と池谷先生は地域の中核病院である荻窪病院の内視鏡センターで長く勤務していた経歴を持ち、その経験を生かして、クリニックでありながらも専門性の高い内視鏡検査・治療の提供をめざす。息がぴったりと合った両先生に、クリニックの特徴や日々の診療への想いなどを聞いた。

(取材日2021年12月14日)

多くの人が気軽に内視鏡検査が受けられるように

最初に開業に至った経緯についてお話しください。

林量司院長、池谷仁美先生 すぎなみ内視鏡 内科クリニック1

【林院長】長く荻窪病院で杉並区や練馬区在住の人の内視鏡治療を行ってきた中で、もう少し身近な人たちに検査で早めに病気を見つけてあげることができればと考えるようになりました。駅前に内視鏡検査・治療のできるクリニックがあれば、これまで電車で新宿まで行っている人も気軽に検査や治療が受けられるのではないかと思い、この地に開業することにしました。開業以来、杉並区民の人を中心に、若くてちょっとした症状のある人が来てくださっています。

池谷先生がこちらで勤務をされるきっかけは何でしたか?

【池谷先生】もともと医師になったのは開業医だった祖父が親身になって患者さんに寄り添う姿を見ていたからで、私もいつかはそういうことができるようになりたいと思っていました。病院でももちろん患者さんとのお付き合いはあるのですが、もう少し近いところで接したいと思っていたところ、林先生が開業されるということで、今までやっていた内視鏡の技術を生かした診療ができるのであればと、こちらで勤務することにしました。以前よりも気軽に患者さんからの相談を受けることができ、とても楽しく充実した毎日です。

クリニックのコンセプトを教えてください。

林量司院長、池谷仁美先生 すぎなみ内視鏡 内科クリニック2

【林院長】気軽に内視鏡検査が受けられる環境をつくり間口を広げることで、一人でも多くの人の病気を早期に見つけるというのが当院のコンセプトです。そのためには、杉並区で一番多く内視鏡検査を行うことを目標に掲げ、件数の多さで患者さんに安心感を与えていきたいですね。そして、病気が見つかった後の対応まで指し示すことができるようにしたいと考えています。とにかく内視鏡検査の件数は増やしていきたいです。荻窪病院で勤務している時は、大学病院を受診する患者さんにもっと市中病院を利用してほしいと思っていましたが、今は市中病院でしか検査ができないと思っている人に、クリニックでも検査ができるということを知ってほしい。そのためにも質の高い内視鏡検査を行っていきたいです。

女性患者に安心感を与える女性医師の存在

クリニックで受ける内視鏡検査の良さはどういったところにありますか?

林量司院長、池谷仁美先生 すぎなみ内視鏡 内科クリニック3

【林院長】やはり気軽さですね。あまりお待たせすることなく、身構えることなく楽に受けていただけるのがクリニックでの内視鏡検査の一番のメリットではないでしょうか。診る場所が限定的になることやCTが院内にないことのデメリットもあるのですが、それは僕らのこれまでの経験を生かしてカバーしていければと思います。
【池谷先生】若い女性が女性医師を求めて受診されることが多く、本当に気軽に予約し検査を受けていらっしゃるように感じています。以前は、林先生に診てほしいといって受診される人がほとんどでしたが、林先生のことは知らず、女性医師がいるという理由でいらっしゃる方もだんだんと増えてきています。私がここで診療をすることで、若い女性が大腸内視鏡検査を受けたいと思って来院されるのはとてもうれしいことですね。

女性医師がいることはとてもメリットが大きいのですね。

【林院長】女性医師の存在は女性にとっては大きな安心感につながりますし、杉並区内で女性医師が大腸内視鏡検査を行っているクリニックは少ないので、池谷先生の存在が当院にとってプラスになることはわかっていました。そこで当院では内視鏡装置を2列用意し、検査をしたいけれど予約が取れずに困っている人が少しでも減るように、池谷先生と2人体制で内視鏡検査を行っていきたいと考えています。僕は病院時代もクリニックからの急な依頼を絶対に断らないと決めていました。その気持ちの名残なんだと思います。当院では経験豊富な検査技師が2人在籍し、スムーズな対応を心がけています。

日々の診療の中で、心がけていることはありますか?

林量司院長、池谷仁美先生 すぎなみ内視鏡 内科クリニック4

【林院長】お一人の患者さんに対して時間を多く持つことと、関係のない話をすることです。病院と違って重病というよりは、ちょっとしたことに困っている人や、メンタルが疲弊している人が目立つので、家族のことや仕事のことなどを聞いてみて、何か因果関係はないかなと診察しています。僕は男性だし、はっきりとものを言うタイプでかつ院長という肩書きなので患者さんが気後れしてしまうこともあると思うので、雑談を交えることで距離を縮めていきたいですね。
【池谷先生】目の前の患者さんが何を求めてクリニックに来たのかを考えるようにしています。検査をしてほしいのか、薬がほしいのか、話を聞いてほしいのか、受診の理由は人それぞれです。もちろん内視鏡クリニックなので、内視鏡検査をしたいと思っている人が多いのですが、中にはそうじゃない人もいらっしゃるので、それを見極めながら要望に合った診療をしていきたいと思っています。

内視鏡検査の件数を増やし、地域から信頼される存在に

お二人はどうして消化器内視鏡を専門にしようと思われたのですか?

林量司院長、池谷仁美先生 すぎなみ内視鏡 内科クリニック5

【池谷先生】胃腸の病気はかなり多いので、それについて学びたいと思いました。内視鏡はとても面白いんです。内視鏡はよく医師の間で「習い事感覚」といわれますが、何かお稽古事をするような感じで経験を積んでいくと、だんだんといろいろなことができるようになるので楽しいです。男性は車の運転に例えることが多いようです。
【林院長】画面の見え方を車の運転に例えて、「近くを見すぎるな、遠くを見ると視野が広がって病変を拾いやすくなる」という話はしますね。それを意識しながら行うと上達が早いんです。だんだんステップアップするのが自分でわかるのは、内視鏡の面白さだと思います。1人で始めて1人で完結できるのも内視鏡による検査・治療の特徴です。カルテと聴診器だけで勝負するよりは、そういう機器を使って検査から治療までを行えることに魅力を感じ内視鏡を専門にしました。

お忙しい中、ご自身の健康管理はどのようにされていますか?

【林院長】正直にお話しすると、開業前に健康チェックをしたので健康だということはわかっていますが、ここでの診療を始めてまだ8ヵ月なので、とにかくがむしゃらに生きています(笑)。月曜から土曜まではクリニックのことを考えて過ごして、日曜は子どもと一緒に過ごすというのが今の生活です。車で通勤しているので、そこで1人になって一度リセットしている感じですね。往復の時間でスイッチのオンオフをして気持ちを切り替えています。
【池谷先生】健康に関しては、クリニックで勤務するようになって歩かなくなったせいか太ってしまったので、毎朝1駅歩くことにしました。ストレスがたまったときにはピアノを弾いて発散しています。

最後に、今後のクリニックの展望についてお話しください。

林量司院長、池谷仁美先生 すぎなみ内視鏡 内科クリニック6

【林院長】自分にとっては最後の仕事場という気持ちでこのクリニックを開業したので、長くこの地で診療していくことはもちろんですが、内視鏡クリニックとして、杉並区、練馬区、中野区の皆さんに信頼していただけるように、どこよりも内視鏡の件数を増やしていきたいです。それによって頼りにしてくださる人が増えれば、自分の存在意義を感じることができると思います。ホームページも充実させ、予約しやすく、アクセスもわかりやすくしていますので、ご自身の健康で気になることがあれば一度お越しください。
【池谷先生】若い人は医療機関に来ないと思っていたのですが、ここで診療をするようになり若い人もたくさん来るんだということがわかりました。そういった人のためにも日々の診療を大切にしつつ、いつか地域の頼れる女性医師になれたらなと思います。

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