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胃がんや胃潰瘍、十二指腸潰瘍のリスク軽減を図る
ピロリ菌の除菌

高田馬場駅前おだぎ内視鏡・消化器内科

(新宿区/高田馬場駅)

最終更新日:2024/01/26

高田馬場駅前おだぎ内視鏡・消化器内科 胃がんや胃潰瘍、十二指腸潰瘍のリスク軽減を図る ピロリ菌の除菌 高田馬場駅前おだぎ内視鏡・消化器内科 胃がんや胃潰瘍、十二指腸潰瘍のリスク軽減を図る ピロリ菌の除菌
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胃がんや胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因の一つとされているピロリ菌。近年では、一般的にもかなり知られるようになっており、実際にピロリ菌の検査や除菌治療を受けたという人も少なくないかもしれない。そのような中で、「ピロリ菌は1回除菌したらおしまいではなく、その後も定期的にフォローしていくことが大切です」と話すのが、「高田馬場駅前おだぎ内視鏡・消化器内科」の小田木勲院長。除菌をすることで胃がんのリスクを減らすことは期待できるが、必ずしもゼロになるわけではないという。そこで小田木院長に、ピロリ菌についての基本的なことや治療方法、注意点などを詳しく教えてもらった。

(取材日2023年12月11日)

胃がんのリスクを減らすことが期待できるピロリ菌の除菌。除菌後もしっかりフォローすることが重要

Qピロリ菌に感染すると、どのような症状が現れるのでしょうか?
A
高田馬場駅前おだぎ内視鏡・消化器内科 ピロリ菌は自覚症状が出ない場合もあるため定期的な受診が必要

▲ピロリ菌は自覚症状が出ない場合もあるため定期的な受診が必要

胃痛や胃もたれ、食欲不振、胸やけ、嘔気、嘔吐などの症状がありますが、これらは必ずしも起こるわけではなく、無症状の人も少なくありません。症状があったときの程度も、人それぞれで違いますし、これらはピロリ菌に感染していなくても、例えば食生活の乱れやストレス性胃炎などでも起きることがあります。つまり、症状としてはほとんど共通で、それがピロリ菌の感染によるものなのか、そうではないのかを判別することはできません。しかし、ピロリ菌に感染していると自覚症状の有無にかかわらず胃に慢性的な炎症が起こっており、胃潰瘍や十二指腸潰瘍になりやすいだけでなく、萎縮性胃炎が進行し、胃がんの発症リスクが高くなります。

Qピロリ菌の検査や除菌の方法について教えてください。
A
高田馬場駅前おだぎ内視鏡・消化器内科 ピロリ菌の検査や除菌に力を入れている小田木院長

▲ピロリ菌の検査や除菌に力を入れている小田木院長

胃痛などの症状がある場合には内視鏡検査で胃炎の有無や程度を確認し、ピロリ菌感染の疑いが認められたら、適切なピロリ菌検査を実施します。ピロリ菌検査には、迅速ウレアーゼ試験、培養検査、顕微鏡検査といった内視鏡検査中に胃の粘膜を採取して行う検査と、尿素呼気試験、抗体検査、便中抗原検査といった内視鏡検査をせずに実施できる検査があります。内視鏡検査を行なわない場合は自費診療になります。上記検査によりピロリ菌陽性の診断がついたら除菌治療を開始。除菌治療では2種類の抗菌剤と胃酸の分泌を抑えるための薬(胃薬)を1日2回、1週間服用し、服用終了後4~8週間後に検査を行います。除菌失敗の場合は2次除菌を行います。

Q一度除菌をしても定期的に検査を受ける必要があるのですか?
A
高田馬場駅前おだぎ内視鏡・消化器内科 除菌後の放置には注意が必要、定期検診が推奨される

▲除菌後の放置には注意が必要、定期検診が推奨される

ピロリ菌の感染は、胃がんの発症に強く関係していることがわかっています。特にピロリ菌に長期感染していて萎縮性胃炎の範囲や程度が目立つ場合、除菌後も一般的に萎縮性胃炎はあまり改善しないと言われており、胃がんになるリスクもそのまま残ります。実際に、除菌後10年以上たってから胃がんが発生する場合もあります。そのため、萎縮性胃炎を指摘されている方は、除菌後も年1回の内視鏡検査を受けるようにしてください。また、萎縮がごく軽度であったり指摘されていない場合でも数年に1回の内視鏡検査を受けましょう。ピロリ菌に再感染する可能性もゼロではないため、何かしら胃の不調がある場合には、専門の医師に相談してください。

Qピロリ菌除菌後のリスクはありますか?
A
高田馬場駅前おだぎ内視鏡・消化器内科 胃がんのリスクを減らすために検査は重要

▲胃がんのリスクを減らすために検査は重要

除菌治療を始めると、軟便や下痢、じんましん、味覚異常などの副作用が起こる場合があります。また、ピロリ菌除菌後に逆流性食道炎の症状が現れることがあります。これは、ピロリ菌感染のために抑えられていた胃酸分泌が、除菌により本来の働きに戻ってきたためです。除菌後の逆流性食道炎の症状は一過性であることが多く、ピロリ菌がいることによる胃がんのリスクを考えると、やはり除菌治療を行うことが望まれます。

Qピロリ菌除菌後の生活で気をつけるべきことを教えてください。
A
高田馬場駅前おだぎ内視鏡・消化器内科 ピロリ菌だけでなく生活習慣自体の見直しも必要

▲ピロリ菌だけでなく生活習慣自体の見直しも必要

ピロリ菌を除菌したことで、食生活や日常生活に何かしら注意しなければならないということは特にありません。ただ、除菌をしたからといってすべての胃の問題が解決するわけではなく、胃痛や胃もたれなどの症状などが依然として続く場合もあります。症状を起こす原因には、刺激の強い食べ物や脂っこい食べ物、アルコールの飲みすぎなど、食生活の乱れや仕事などのストレスもあるからです。つまり、症状が続いたり、繰り返したりする場合には、それらを見直す必要があります。除菌後に限りませんが、胃の不調が慣れっこになってしまっている人もいます。症状が続く場合にはしっかり検査などを受けて、原因をはっきりさせておくことが大切です。

ドクターからのメッセージ

小田木 勲院長

胃痛、胃もたれ、胸焼けなどの症状にピロリ菌が関係している可能性があることや、ピロリ菌に感染したままだと胃がんになるリスクがどんどん上昇することを知っておいてください。そして、ピロリ菌の除菌は、それらの症状の改善や胃がんのリスクを減らすことが期待できますが、萎縮性胃炎はあまり改善することなく残存し、胃がんのリスクとして残りますので、除菌後も定期的に内視鏡検査を受けることが大切です。当院では、ピロリ菌の除菌にも力を入れており、苦痛の少ない胃の内視鏡検査に努めています。胃の不調でお困りの方やピロリ菌感染が心配な方は、気軽に相談にお越しいただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

尿素呼気試験/5500円、1次除菌/約6000円程、2次除菌/約6000円程

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