全国のドクター9,336人の想いを取材
クリニック・病院 158,521件の情報を掲載(2024年5月19日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 練馬区
  4. 平和台駅
  5. 平和台皮フ科
  6. アトピー性皮膚炎やかぶれ、手湿疹かゆみからつながる皮膚の病気

アトピー性皮膚炎やかぶれ、手湿疹
かゆみからつながる皮膚の病気

平和台皮フ科

(練馬区/平和台駅)

最終更新日:2022/12/14

平和台皮フ科 アトピー性皮膚炎やかぶれ、手湿疹 かゆみからつながる皮膚の病気 平和台皮フ科 アトピー性皮膚炎やかぶれ、手湿疹 かゆみからつながる皮膚の病気
  • 保険診療

アトピー性皮膚炎をはじめ、かぶれ(接触皮膚炎)や花粉皮膚炎、手湿疹、じんましんなどかゆみから始まる病気やトラブルは少なくない。昨今の感染症の流行によるマスク生活で、マスクかぶれに悩む人も多いのではないだろうか。練馬区平和台駅近くにある「平和台皮フ科」種田研一院長は、かゆみを専門的に研究する教授のもとで学び、研究や大学病院での外来診療に携わってきた、かゆみの治療やアトピー性皮膚炎の治療に詳しい医師だ。「かゆみは、さまざまな皮膚の病気につながりますので、かゆみぐらいと軽く考えず、皮膚科を受診していただきたいですね」と語る。そこで、かゆみと関係する病気や、皮膚科でのかゆみの治療、そして、かゆみにつながりやすい皮膚の乾燥を防ぐ保湿方法などについて種田院長に聞いた。

(取材日2021年1月28日/更新日2022年12月9日)

乾燥した肌に起こりやすいかゆみ。アトピー性皮膚炎や手湿疹、マスクかぶれ、花粉皮膚炎につながることも

Qかゆみにつながる皮膚の病気には、どのようなものがありますか。
A
平和台皮フ科 かゆみにつながる皮膚の病気について話す種田院長

▲かゆみにつながる皮膚の病気について話す種田院長

かゆみから始まる皮膚の病気はいろいろありますが、代表的なものは、アトピー性皮膚炎、じんましん、かぶれ(接触性皮膚炎)、花粉症の症状として現れるかゆみ、手湿疹、疥癬などです。最近では、新型コロナウイルス感染症の対策によるマスクかぶれや、消毒薬での手のかぶれも目立ちますね。保湿が足りず、皮膚が乾燥しているところに、花粉やホコリ、汗、衣類など刺激が加わり、肌のトラブルにつながることも少なくありません。アトピー性皮膚炎などでかゆみが続くと、夜眠れなかったり、ストレスになったりして、かいてさらにかゆくなるという悪循環を繰り返します。夜寝ている間にかいて、朝起きると腫れているということもありますね。

Q市販薬と、皮膚科で処方される薬はどのような違いがありますか。
A
平和台皮フ科 薬の塗り方も丁寧にアドバイスしてくれる

▲薬の塗り方も丁寧にアドバイスしてくれる

かゆみやかぶれなどは、市販薬を塗って自分で治そうという方も多いと思います。しかし、乾燥によるひび割れを水虫と思って市販の水虫薬を塗り続けて、かえってかぶれてしまっているケースも少なくないなど、自己判断で市販薬を塗っていると症状が改善せず、副作用だけが出ることもあります。それに対して、皮膚科では精密な検査を行い、適した薬を処方することができます。ステロイド剤にもさまざまな強さや種類があり、症状や経過によって細かく切り替えていくことができますから、改善につながりやすいのです。また、かゆみを抑えるための薬を飲みながら治療を行えるので、かいて悪化させずに済み、短期間で改善することも期待できます。

Q皮膚科の専門の先生に診てもらうメリットは?
A
平和台皮フ科 見極めの難しい症状もあるので、皮膚科の専門家に相談したい

▲見極めの難しい症状もあるので、皮膚科の専門家に相談したい

特にお子さんの場合は、小児科で皮膚のことも相談するケースが多いようですが、皮膚科の病気には、精密な検査を行わないと診断できないものや診断が難しいものも少なくありません。見かけの症状は軽そうでも強めの薬が必要な場合もありますし、かゆみや炎症が強い場合は内服のステロイド剤が必要な場合もあります。そうした見極めは、やはり皮膚科の専門家でないとできません。きちんと検査をして適切な治療を行えるのが皮膚科の特徴です。一方で、薬の副作用で起こる薬疹や、糖尿病による足の壊疽など、内科系の問題が皮膚に現れていることも多いので、皮膚科と他の診療科の連携も重要だと思います。

Q皮膚科を受診するタイミングや、かかりつけ医のメリットは?
A
平和台皮フ科 家族ぐるみで通院できる地域のかかりつけ医をめざす

▲家族ぐるみで通院できる地域のかかりつけ医をめざす

かゆみが続く時、かゆみが不眠やストレスの原因となる時は皮膚科を受診してください。生後2、3ヵ月で起こる脂漏性湿疹がなかなか治らない時は、アトピー性皮膚炎の場合もあります。小さいお子さんがよく顔をこすりつけてくる時は、かゆがっているサインのことが多いようです。皮膚は見かけで判断しにくく、気づかないうちに悪化することもあります。かかりつけ医として継続して診ていると、皮膚の状態の変化が把握でき、より適切な治療を行うことができます。親子やきょうだいでは体質が似やすく生活環境も共通しているので、皮膚のトラブルの多いお子さんのいるご家庭などは、家族ぐるみで皮膚のかかりつけ医を持つと安心だと思います。

Q かゆみを防ぐために、日常生活の中で気をつけることは?
A
平和台皮フ科 些細な皮膚の悩みでも、適切な治療やアドバイスが受けられる

▲些細な皮膚の悩みでも、適切な治療やアドバイスが受けられる

乾燥している皮膚は、花粉やホコリ、汗、マスクや衣類などの外からの刺激にとても弱くなり、かゆみの原因に。保湿は皮膚のためには有益無害です。夏はさっぱり、冬はコッテリしたものというように使い心地を変えながら1年を通して続けてください。小さいお子さんは、大人より皮膚が薄く皮脂が少ないため敏感になりやすいので、特に保湿が大切です。家事をする女性の方に多い手湿疹も、水による乾燥と、お湯と洗剤で皮脂が減るのが原因ですから、ゴム手袋などで守りましょう。またかゆみやかぶれは、化学繊維の肌着など予想外のものが原因のこともあります。特にお子さんは、かゆみが我慢できず、かいて悪化させるので注意してあげてください。

ドクターからのメッセージ

種田 研一院長

かゆみはさまざまな病気につながる、シグナルでもあります。内科の病気が隠れていることもありますから、長く続く時や、ストレスを感じるようになる前にぜひ皮膚科を受診してください。アトピー性皮膚炎の治療では、ステロイド外用薬のほかにも紫外線の免疫抑制作用を利用するエキシマライト治療など多様な治療方法があり、さらに新たな注射薬や内服薬も開発されて、従来はなかなか改善しにくい方も軽快が期待できるようになってきています。当院では、薬の適切な塗り方や、保湿など生活面のアドバイスも丁寧に行いますので、皮膚の悩みや困りごとがあれば、小さなことでもぜひ気軽にご相談いただきたいと思います。

Access