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齋藤 勇祐 院長の独自取材記事

高崎タワークリニック 眼科・泌尿器科

(高崎市/高崎駅)

最終更新日:2021/10/12

齋藤勇祐院長 高崎タワークリニック 眼科・泌尿器科 main

高崎駅東口から徒歩3分の場所にある「高崎タワークリニック 眼科・泌尿器科」は2020年4月開業。院長の齋藤勇祐先生は富山医科薬科大学(現・富山大学医学部)を卒業後、東京女子医科大学東医療センターをはじめ関西の急性期病院などで研鑽を積んだベテランドクターだ。日本眼科学会眼科専門医として日常的な困り事から専門性を要する治療まで幅広く対応し、予防啓発活動にも積極的に取り組んでいる。泌尿器科を担当するのは、日本泌尿器科学会泌尿器科専門医の資格を持つ齋藤直副院長。女性の泌尿器科医であればデリケートな悩みも相談しやすいと近隣だけでなく遠方からも女性患者が多く訪れているという。そんな同院の特徴や診療に対する思いについて齋藤院長に話を聞いた。

(取材日2021年6月1日)

患者のニーズを満たす、誰もが通いやすいクリニック

開業するにあたって、この場所を選んだ理由はなぜですか?

齋藤勇祐院長 高崎タワークリニック 眼科・泌尿器科1

高崎駅から徒歩3分と近く、なおかつ駐車場も十分に確保できるというのが決め手でした。患者さんが通院する際はもちろん、患者さんをほかの病院に紹介する病診連携の際にも立地条件というのは重要なポイントになります。私たちのような町のクリニックの使命というのは、一次医療の担い手として地域のかかりつけ医になることです。かかりつけ医にとって最も大切なのは病気があれば速やかに発見し、高度医療機関へつなぐという役割です。しかしそれと同じように大切なのが、あまり日常生活で注意していない病気を啓発し予防する活動であると思っています。そこに力を入れていく上でも、この場所が一番いいなと感じました。

患者層についてはいかがですか?

眼科については、当初は立地的にも働き盛りの世代が中心になると思っていたのですが、実際に開業をしてみると意外と若年層から高齢の方まで幅広い世代が通ってくださっています。小児診療にも力を入れていますので、子どもの患者さんも多いです。また、新幹線でのアクセスも良いということで、埼玉県北部や長野などの遠方からも患者さんがいらっしゃいます。泌尿器科は、県内でも女性の泌尿器科医が珍しいということもあって、女性の患者さんが他院から紹介されて来院するケースも。症状としては膀胱炎や産後の尿漏れなどのお悩みの方が多いですね。泌尿器科を受診する患者さんの中には、通院を人に知られたくないという方もいらっしゃるのですが、その点でも、当院は眼科と一緒になっていることで入りやすく、患者さんの需要を満たしていると思います。

どのような主訴でいらっしゃる患者さんが多いのでしょうか?

齋藤勇祐院長 高崎タワークリニック 眼科・泌尿器科2

新型コロナウイルス感染症の流行が長引いていることで、お子さんの近視や大人の疲れ目、ドライアイなどが増えていると感じます。これは、休校や外出自粛などで、室内で過ごす時間が圧倒的に増えたことが影響していると思います。また、パソコンやスマホ、タブレット型端末などを長時間使用することによって、目の疲れや肩凝り、頭痛などの身体的疲労が起こるVDT症候群などで困っている方も増えていますね。

予防啓発に注力し、病気の早期発見をめざす

診療の特徴を教えてください。

齋藤勇祐院長 高崎タワークリニック 眼科・泌尿器科3

眼科については視能訓練士が常勤しており、医師と視能訓練士が緊密に連携しながら診療にあたっていることです。特にお子さんの診療や、弱視や斜視の診療については、かなり専門性の高い医療が提供できていると自負しています。また、眼科、泌尿器科ともに診療に必要な医療機器が充実しているのも特徴ではないでしょうか。例えば、糖尿病網膜症や網膜裂孔といった網膜疾患の治療・緑内障のレーザー治療を短時間で迅速に行うことができるレーザ光凝固装置を導入して、患者さんに負担の少ない治療を提供しています。当院では白内障などの日帰り手術は行っていませんが、手術が必要と判断した場合には場合には患者さんのご要望を伺った上で、適切な医療機関をご紹介しています。

これまでで、印象に残っている患者さんとのエピソードはありますか?

治療をして良くなった患者さんよりも、どちらかというと思い描いた治療ができなかった患者さんのことが忘れられないですね。例えば、目の病気の中には、適切な治療をせずに放っておくと視力を失ってしまうものもあります。ところが、緑内障や糖尿病などのように初期の段階で自覚症状がないものは、こちらがいくら説明を重ねて治療を勧めても、「まだ大丈夫だからいいよ」と言う患者さんもいるんです。いろいろと話をしても、理解が得られずに通院しなくなってしまう患者さんもいます。その結果、目が見えなくなってしまったケースもあって、そのような場合には「もっとほかのアプローチができたのではないか」と悩んでしまうこともあります。私自身が予防啓発活動に力を入れたいと思っているのは、そうした経験も影響していると思います。

実際に、自覚症状がない病気はどのように気をつけたらいいのでしょうか?

齋藤勇祐院長 高崎タワークリニック 眼科・泌尿器科4

「早めに疑う」ということが大切だと思います。人間の心理として、病気かもしれないと考えるのが怖くて、嫌なことからは目を逸らしたくなってしまうのですが、例えば緑内障は40歳を超えると20人に1人は発症するといわれている身近な病気です。何となく違和感を抱えているのに放っておいて、いよいよ受診した時には手術が必要なくらい症状が進んでいたというケースも実際にありますから、まずは「自分はどうかな?」と疑っていただきたいと思います。とはいうものの、闇雲に疑ってしまうのもよくありません。そういうときこそ私たちかかりつけ医の出番だと思っています。ですから自分自身の体と普段からしっかり向き合うことが大切だと思います。

時間の許す限り、患者の言葉に耳を傾ける

ところで、先生が医師をめざしたきっかけは何だったのでしょう。

齋藤勇祐院長 高崎タワークリニック 眼科・泌尿器科5

実は私は小学生の頃から飛蚊症に悩まされていたのですが、当時通院した病院ではあまり丁寧に説明をしてもらえず、本で調べた「網膜剥離の前兆」という言葉のみが頭に残りいつか見えなくなるかもしれないと怯えながら、過ごしていました。その時に、飛蚊症っていったいどんなものなんだろうと興味を持ったのが眼科の医師をめざそうと思ったきっかけです。そのような自分自身の経験から、誰もが相談しやすいクリニックをつくりたいと思いました。実際に今こうして眼科医として患者さんと向き合っていると、人の視力に関わるものを扱うということで大きな責任を感じています。初期治療を間違えてしまうと、見えなくなってしまう可能性もあるわけですから、日々そういう部分での緊張感を持って診療にあたっています。

診療の際に大切にしていることは何ですか?

「とにかく話しやすい環境をつくる」ということを大切にしています。患者さんが話してくださらないことには、何に困っているのか、何を求めているのかを知ることはできません。来院の目的をしっかりと引き出すためにも、患者さんの話に丁寧に耳を傾けることが大切なのです。時間の許す限り話をするのが理想的ですね。そのようなスタンスで患者さんと接しているので、きっと患者さんたちには話し好きな先生だと思われているでしょうね(笑)。それから、検査や踏み込んだ治療が必要な場合には、その必要性をしっかりと説明して、患者さんに納得していただいた上で実施するということも徹底しています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

齋藤勇祐院長 高崎タワークリニック 眼科・泌尿器科6

コンシェルジュやソムリエのように豊富な知識で一人ひとりの希望に寄り添う医療をご提供する医療機関をめざしていきます。新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着いたら、都内の専門機関とのつながりを生かし、今まで以上に幅広い領域で連携にも力を入れていきたいと考えています。そうすることによって、さらに診療の選択肢をご提案できればと思います。今後も患者さんが安心して通うことのできる信頼できるクリニックをめざしていきますので、どんな些細なことでも、気になることがあれば気軽に緊張せずに相談にいらしていただきたいと思います。

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