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専門医師による大腸内視鏡検査で
大腸がん・ポリープを早期発見を

堀江内科クリニック

(京都市右京区/太秦駅)

最終更新日:2021/10/12

堀江内科クリニック 専門医師による大腸内視鏡検査で 大腸がん・ポリープを早期発見を 堀江内科クリニック 専門医師による大腸内視鏡検査で 大腸がん・ポリープを早期発見を
  • 保険診療

大腸がんの早期発見に役立つ検査とされる大腸内視鏡検査。がん化する前の大腸ポリープの状態で発見できれば、検査時に腹部を切らずポリープを切除し、大腸がんを未然に防ぐことにつながる検査だが「なんだか大変そう」「ちょっと痛そう」といったイメージがあり、検査に踏み切れない人もいるのではないだろうか。地域から大腸がんで苦しむ人を一人でも減らしたいと、大腸内視鏡検査の普及に積極的に取り組む「堀江内科クリニック」の堀江秀樹院長。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医の資格を持ち、専門性の高いスキルと「腸の健康を守りたい」という熱い想いで、大腸がんをはじめとする消化器疾患の早期発見・治療に力を入れる堀江院長に、大腸内視鏡検査の流れをわかりやすく教えてもらった。

(取材日2019年5月9日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q大腸内視鏡検査はどのような病気の発見に役立つのでしょうか?
A

内視鏡で腸の中を直接観察することで大腸がんやポリープ、若年層にも多い潰瘍性大腸炎やクローン病といった病気を見つけることができます。中でも大きな目的はがん化する可能性がある大腸ポリープの有無を確認することで、2センチ以内の大きさのポリープが発見された場合は、検査時に切除することができます。大腸がんはいきなりがんを発病するというよりもほとんどの場合、ポリープが大きくなりがん化します。リンパ節に転移する可能性のある進行がんは切除した後も油断できませんが、良性のポリープや、粘膜内にとどまるがんは転移の心配はありません。大腸内視鏡検査は病気の発見だけでなく、がんを予防する意味でも重要な検査といえます。

Q内視鏡専門の医師による検査を受けたほうがいいのでしょうか?
A

消化器内視鏡専門医は、内視鏡の指導施設で5年以上の診療実績があるなど、一定の条件、症例数、試験をクリアした医師が取得できる資格です。長く屈折した大腸内部は見えにくい部分も多く、ポリープを見逃すことなく見つけ出すには、熟練した観察技術と経験値が求められます。実績と専門性が認められた医師が行うことで質の高い検査につながり、患者さんも安心して受診できるのではないでしょうか。また、近年は内視鏡カメラがめざましく進歩しており、機器の性能が検査精度を左右するといっても過言ではありません。当院でも大学病院に導入されているような内視鏡を使用し、微小な早期がんやポリープの発見に努めています。

Q検査時間や費用はどのくらいかかりますか?
A

大腸内視鏡検査は腸内を空っぽにした状態で行う必要があるため、検査前に下剤を飲んで便を出す前処置を行います。当院は自宅で腸内洗浄を行ってから来院していただき、午後から検査を行う流れですが、高齢で自宅での前処置が不安な方、遠方から検査を受けに来られる方は院内で前処置を行うことも可能です。内視鏡の挿入時間は短時間で行い、観察もゆっくりと丁寧に行います。鎮静剤の使用時は検査後、薬の効果が消えるまで30分ほど休息してもらいますので、検査結果の説明など合わせると半日以上かかる検査といえます。基本的に検査は保険診療で受けることができ、ポリープを切除や組織検査が必要になったりすることで費用は変わってきます。

検診・治療START!ステップで紹介します

1検査前の診察と事前説明
堀江内科クリニック 検査前の診察と事前説明

まずは診察を受けに来院し、現在の体調や便の状態、既往歴などを確認。血液をさらさらにするための薬や糖尿病の薬を服用していると組織採取の際に出血しやすく、休薬が必要な場合もあるため、服用中の薬がある人は医師に伝えておく。検査前日の食事や服用する下剤、自宅で行う前処置について説明があり、検査に関連する注意事項についても説明を受ける。検査日を予約して帰宅。

2検査前の準備を行う
堀江内科クリニック 検査前の準備を行う

大腸に便が残らないようにするため、検査前日は専用の食事パックや消化の良い食事を取り、予約時に渡された下剤を服用しておく。当日は腸管洗浄剤を飲みながら自宅のトイレで便を出し、腸内をきれいな状態にしてから来院する。検査前に診察を行い、体調や便の状態、検査に不安がないかを確認。その後、着替えを済ませて内視鏡室へ。鎮静剤の使用を希望する場合は、点滴で鎮静剤の投与を行う。

3大腸内視鏡検査をスタート
堀江内科クリニック 大腸内視鏡検査をスタート

検査台の上に横向きの状態で寝そべり、腸の奥へと内視鏡カメラを注入。疑わしい病変がないか慎重に観察していき、患者も腸内の様子をモニターで見ることができる。もしもポリープが見つかった場合は、検査中に切除を行うことも可能。レンズの視界を維持するための送気は、炭酸ガスを用いて行う。炭酸ガスは、体からの吸収が早く、検査中の腹部のはりを減らし苦痛を軽減し検査後の腹部の違和感をすみやかに和らげることができる。

4検査後はリカバリールームで休憩
堀江内科クリニック 検査後はリカバリールームで休憩

検査台は移動式ベッドになっているので、患者は横になったままリカバリールームへ移動。リラックスして過ごせる個室スペースが用意されており、ポリープを切除した場合は止血剤を投与しながらゆっくり体を休ませる。鎮静剤の投与後は、薬の効果が切れるまで30分ほど休息を取る。休憩中に気分が悪くなった場合は、手元のナースコールですぐに知らせることができる。

5検査画像を確認しながら結果説明
堀江内科クリニック 検査画像を確認しながら結果説明

内視鏡で撮影した画像を見ながら、気になる所見などを解説。ポリープの切除を行った場合は、ポリープが発見された時の画像と切除後の画像を見ながら、検査後の注意点などを確認する。組織の病理検査の結果がわかるのは約2週間後。2センチ以上の大きなポリープが見つかった場合や、精密検査が必要だと医師が判断した場合は、専門の医療機関が紹介される。腸の調子を整えるためにも、検査後は消化の良い食事を取るようにする。

ドクターからのメッセージ

堀江 秀樹院長

大腸内視鏡検査は鎮痙剤を用いて行われることが多いのですが、当院では鎮痙剤を使わない検査をモットーとしています。確かに鎮痙剤で腸の動きを抑えたほうが医師は楽に検査ができますが、検査後におなかが張ったり、ガスがたまりやすくなったりすることが多く、薬で腸に負担をかけることは消化器内科医師として、やはり抵抗があるんですよね。大腸がんなどの病気はないのにいつもおなかの調子が悪く、便秘や下痢に悩まされているという方は結構いらっしゃいます。当院は「腸の働きを良くする」ことに焦点を置き、漢方薬なども含めさまざまなアプローチを行っていますので、おなかのことで不安や悩みがある方は気軽にご相談ください。

堀江 秀樹院長 堀江内科クリニック
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