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水島 和幸 院長の独自取材記事

みずしま脳神経内科・内科クリニック

(前橋市/城東駅)

最終更新日:2021/10/12

水島和幸院長 みずしま脳神経内科・内科クリニック main

上毛電気鉄道の城東駅から歩いて3分。大通りでもひときわ目立つ、壁一面ガラス張りの建物が「みずしま脳神経内科・内科クリニック」だ。院長の水島和幸先生は日本神経学会神経内科専門医であり、東京大学大学院で研究職に就いていたこともあるという脳神経内科のスペシャリスト。内科全般に対応しつつ、頭痛、めまい、物忘れ、認知症、体のしびれなど、脳神経に由来する症状を専門的に診る同院には小学生から高齢の患者まで幅広い世代が足を運ぶ。水島先生の人柄はとても穏やかで物腰やわらか。一つ一つの質問に丁寧に答えてくれる先生に、クリニックの特徴や脳神経の病気、受診のタイミングなどについて、詳しく教えてもらった。

(取材日2021年5月13日)

頭痛やめまいなどの症状を専門的に診るクリニック

まずは、先生のご経歴について詳しく教えてください。

水島和幸院長 みずしま脳神経内科・内科クリニック1

群馬大学医学部を卒業後、研修医として神経内科や内科全般の経験を積み、その後、桐生厚生総合病院、老年病研究所附属病院の神経内科に勤務しました。神経内科は病床数が少ない科ですから、その頃は1人の患者さんにじっくりと向き合って診療することが多かったように思います。それから東京大学大学院医学系研究科で遺伝子の研究をする機会を得て、4年間基礎研究に励みました。大学院時代も研究者に囲まれて多くの刺激を受けたのですが、そのとき、私は発想力が求められる研究職よりも、患者さんと接する臨床のほうが向いているなと改めて思いまして。そこで再び群馬に戻り、群馬大学医学部附属病院や、前橋赤十字病院の神経内科に勤めました。私は高崎市の出身なので、東京で過ごした4年間以外はずっと地元の群馬にいることになりますね。

開業されたのは2019年と伺いましたが、この地を選んだ理由は?

前の勤務先である前橋赤十字病院に近かったので、退院された患者さんを受け入れやすいと思ったからです。城東駅にも近いので、遠くの方も通院しやすく便利だと考えました。実際、前の病院で担当していた患者さんや、高崎市、桐生市など遠方にお住まいの方にも多く利用していただいています。勤務医時代と比べると、外来の患者さんだけに集中できる環境になったので、お一人お一人に時間をかけて診療できるようになったと感じています。また病院にいるときは救急や紹介で来られるさまざまな症状の患者さんを相手にしていましたが、ここでは頭痛など、ちょっと困っている方にも対応できるのがいいですね。その意味では、以前よりも診療の幅が広がったように思います。

クリニックの特徴について教えてください。

水島和幸院長 みずしま脳神経内科・内科クリニック2

当院では内科全般に対応していますが、一番の特徴は、大きい病院に行かなくとも脳神経内科の病気を専門的に診られるということです。脳神経内科は脳や脊髄、神経、筋肉の病気を診る内科で、体を動かしたり、感じたり、考えたり覚えたりすることがうまくできなくなったときに、受診していただくことが多いです。当院ではCT検査で頭の中を詳しく診ることができますので、気になる症状があれば気軽に来ていただきたいですね。神経内科の開業医はそんなに多くはありませんが、当院なら大きな病院ほどの待ち時間もなく受診していただけますので、お困りの方のお役に立てるのではと思います。また院内は、車いすの方も入りやすいように動線を工夫し、トイレを広くするなどバリアフリーを意識しています。待合室では患者さんがゆったりくつろげるようにと、設計士さんが明るく開放的な空間をつくってくれました。

全身を診ることもできる脳神経内科

どのような症状の患者さんが多く来られますか?

水島和幸院長 みずしま脳神経内科・内科クリニック3

一番多いのは頭痛の患者さんで、小学生からご高齢の方まで幅広い年齢の方が来られます。頭痛にもいろいろなタイプがあり、片頭痛、緊張型頭痛などストレスやホルモンが影響しているケース、くも膜下出血など重篤な病気が疑われるケース、手のしびれ、めまいなどを伴っているケースなど、原因も症状もさまざまです。頭痛はまさに私が専門とするところですから、患者さんに応じて適切な治療法をご提案していけると思います。最近、片頭痛の新しい注射薬が出ましたが、このような先進の治療法に早くに対応できるのも、脳神経内科専門のクリニックならではのメリットではないでしょうか。その他には、認知症やパーキンソン病の方がご家族と一緒に来院されることも多いですね。認知症のご家族の方でどう対応すればいいのか、お困りの方も少なくありませんが、当院では接し方のアドバイスや介護保険の利用法などもご案内させていただいています。

どんなときに脳神経内科にかかるべきか、判断に迷う人もいると思いますが、受診の目安を教えてください。

確かに一般内科に比べると縁遠いイメージのある診療科かもしれませんが、実は全身を診ることができるのが、脳神経内科の強みなんですよ。というのも、「めまいがする」「しびれがある」「動きが悪い」「話しにくい」「意識に障害がある」といった体の不調は、神経系統が原因である可能性が高いからです。ですから、ちょっとしたことでも何かしらの不調を感じたら、まずは脳神経内科を受診していただくことをお勧めします。もちろん、手足のしびれなどは必ずしも内科の病気が原因であるだけではなく、中には脳神経外科や整形外科の病気が隠れていることもあります。診察の結果、他の診療科を受診していただいたほうがいい場合は適切なクリニックをご紹介しますので、ご安心ください。

新型コロナウイルス感染症の流行が心配ですが、こちらではどんな対策をしていますか?

水島和幸院長 みずしま脳神経内科・内科クリニック4

当院では発熱、咳、下痢、嘔吐など感染症を疑う症状がある方は、診察直前まで車内でお待ちいただくようにお願いしています。そして車まで私が出向いて診察し、新型コロナウイルス感染症の疑いが強い方は専門の医療機関をご紹介しています。院内でも消毒・換気など感染症対策を徹底していますので、頭痛などつらい症状がある方は我慢せずに速やかに受診してください。

気軽に受診できるかかりつけ医としての役割を担う

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

水島和幸院長 みずしま脳神経内科・内科クリニック5

特別なことはしていませんが、診察の結果を丁寧に説明することを大切にしています。医師はともすると専門用語を多用してしまいがちですが、わかりやすい言葉で話すというのが診療の基本だと考えています。また、つらい症状を抱えている患者さんも多いので、なるべくお待たせしないようにとも心がけていますね。予約優先制にして、できるだけ少ない待ち時間で診られるように調整していますし、前の患者さんが長引いている場合はスタッフがお声がけをするように気をつけています。予約がない場合でも、少しお待ちいただければ即日受診が可能です。

お忙しい毎日かと思いますが、お休みの日のリフレッシュ法を教えてください。

今はコロナ禍なのでなるべく出かけないようにして、家で子どもとキャッチボールなどをして気分転換しています。以前は大学時代の軟式テニス部の仲間と集まって、昔の話で盛り上がったりするのが楽しみでした。テニスは、医学部の大会に出るほど打ち込んでいたんですよ。この流行が収まれば、いつかゴルフにも挑戦してみたいですね。知り合いの先生がゴルフの話をしているのを聞いていて興味を持ちました。早く自由に人と会える日が来るのを願うばかりです。

最後に今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

水島和幸院長 みずしま脳神経内科・内科クリニック6

ちょっとした症状でお困りの患者さんも幅広く診察し、気軽に何でも相談してもらえるクリニックでありたいと考えています。頭痛、認知症、パーキンソン病、てんかん、脳血管障害など脳神経内科の領域はもちろんですが、生活習慣病や風邪など一般内科の症状にもしっかりと対応して、地域の皆さんのお役に立ちたいです。頭痛に関して言うと、いつもと痛み方が違う場合、手がしびれて動かない場合、強い痛みがある場合は重篤な病気が潜んでいる可能性が考えられます。そんな場合は迷わずすぐに受診してください。今後も責任を持ってお一人お一人に医療を提供していきたいと思います。

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