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安井 牧人 院長の独自取材記事

長楽寺内科・呼吸器クリニック

(広島市安佐南区/長楽寺駅)

最終更新日:2021/10/12

安井牧人院長 長楽寺内科・呼吸器クリニック main

アストラムラインの長楽寺駅から徒歩1分に位置する「長楽寺内科・呼吸器クリニック」は内科・呼吸器内科・アレルギー科を標榜するクリニックだ。駅からも近く、20台完備と駐車場も充実した同クリニックには、幅広い年齢層の患者が受診する。院長の安井牧人先生は、これまで東京都、神奈川県、長野県などで呼吸器内科を中心に約20年間勤務してきた経験を生かして、幅広く診療にあたっている。2019年5月に開業した同クリニックは開業から丸2年を迎え、今ではさまざまな主訴を抱えた患者が受診するという。今回は安井先生に、クリニック開業に至るまでの歩みや診療で心がけていることについて話を聞いた。

(取材日2021年7月1日)

感染症対策や通いやすさを重視したクリニック

先生が医師を志したきっかけを教えてください。

安井牧人院長 長楽寺内科・呼吸器クリニック1

最初のきっかけは祖父の影響だと思います。私が幼少の頃、医師を志していた叔父が病気で亡くなり、祖父は志半ばで亡くなった叔父の夢を私に託すようになりました。ですから幼い頃からずっと私は「お医者さんになりなさい」と祖父に言われていました。それを聞いて育ったことで、私も自然と医師をめざすようになりました。また、進学した高校も医学部をめざす人が非常に多い環境であったため、「絶対に医師になる」という強い決意で受験勉強に挑むことができました。医学部に合格した時は祖父が泣いて喜んでくれたのを今でも忘れられないですね。

広々としたクリニックですが、立地や内装など開業にあたって意識した部分はありますか?

私はもともと広島出身ではありませんので、先入観にとらわれずあくまでも患者さん目線に立った土地探しをすることができました。その中で最も重視したのが、駅から近く、広い駐車場が確保されているという点でした。もちろんそのような土地がすぐに見つかるものではありませんでしたが、さまざまな方の支援のおかげで、縁あって今の地に巡り合うことができました。周辺に呼吸器内科の専門家が少ないという点もまた好条件でした。初めてこの土地を見てすぐに理想の土地だと確信し、「ここでゼロから始めよう」と決意しました。また「高齢の方に優しいクリニック」作りを意識しました。駐車場から建物にスムーズに入れる平屋の構造となっており、院内はすべてバリアフリーで、車いすの患者さんも無理なく出入りできるようになっています。クリニック名は地域の方に覚えていただきやすく、愛着を持っていただけることを願って「長楽寺」という地名を入れました。

感染症対策にも力を入れていると聞きました。

安井牧人院長 長楽寺内科・呼吸器クリニック2

はい。もともと呼吸器内科は肺炎、結核など感染症を診る機会の多い診療科です。そのため、クリニック内も感染対策がしっかり行えるような造りになっています。例えば、クリニックの正面出入口以外に処置室の奥にも出入り口を作っていますので、感染症が疑われる患者さんにはこちらの出入り口をご利用いただき、待合室を通らずに処置室に入っていただいています。このように出入り口を分けることで、患者さん同士の接触を最小限に抑えることができます。当クリニックのこのような工夫は、新型コロナウイルス感染症流行前から行っていましたが、まさかこの感染症流行でここまで役に立つとは思っていませんでした。「やっておいて良かった」と思う工夫の一つですね。

迅速検査を取り入れることで待ち時間を削減

どのような患者さんがいらっしゃるのでしょうか。

安井牧人院長 長楽寺内科・呼吸器クリニック3

お越しになる患者さんの年齢層は幅広いです。開業する前は高齢の患者さんが多いというイメージをしていたのですが、長楽寺のある安佐南区は新しく住居が増えている地域なので、若い患者さんも多くいらっしゃいます。患者さんの主訴は、呼吸器内科としてはやはり咳が最も多いですね。特に咳が長引くケースでお越しになる方が多いと感じます。また、アレルギー科や内科も標榜していますので、花粉症やじんましんなどのアレルギー疾患、糖尿病や高血圧症などの慢性疾患も診療しています。その他、睡眠時無呼吸症候群の診療や禁煙診療なども行っているほか、自由診療のワクチンなども取り扱っています。

診療で心がけていることを教えてください。

クリニックにお越しになる患者さんはつらい症状を抱えている場合も多いため、患者さんの負担を減らすためにも、待ち時間の削減を重要視しています。例えば、検査結果を出すのにお待たせしないよう、1秒で画像が出るエックス線や数分で必要な結果が出る血液検査など迅速検査を導入しているので、検査後はすみやかに診断や治療に結びつけることができます。また、高熱の患者さんや咳が出ている患者さんなどつらい症状が出ている患者さんにとって、何度も病院を受診したり、大きい病院へ移動したりするのは大変です。そのため私はこれまでの経験を生かし、できる限り診療の幅を広げることによって、クリニックで治療が完結することをめざしています。とは言っても、大きい病気が見つかりそうな場合などは、すみやかに近隣の大きな病院へ紹介することも大切ですので、責任を持って他の病院へご紹介するようにしています。

開業から2年ということですが、実際に診療していて感じることはありますか?

安井牧人院長 長楽寺内科・呼吸器クリニック4

この2年間は「仕事が趣味」と言われてもおかしくないくらい、ひたすらクリニックの業務に明け暮れました。お休みの日も仕事のことが気になるとついクリニックに足を運び、気づいたら時間が過ぎていくなど、本当に毎日が忙しくて大変ですが、充実しています。開業はゼロからのスタートでしたので、最初は不安な気持ちもありましたが、診療を続けていくうちに患者さんとのつながりも増え、やりがいを感じています。また、「ここのクリニックのスタッフはみんな優しい」という声もいただくようになり、非常にうれしい気持ちになります。私は、自分の患者さんに対する姿勢を感じ取り同じように患者さんと向き合ってくれるスタッフを誇りに思っています。

地域の人々に頼られるクリニックでありたい

呼吸器内科を専門とした理由は何ですか?

安井牧人院長 長楽寺内科・呼吸器クリニック5

もともと内科の中でも、循環器内科・消化器内科・呼吸器内科のいずれかに進もうと考えていました。呼吸器内科を選んだ理由は、シンプルな検査で診断や治療に直結することが多い点でした。また研修医の頃に回った呼吸器内科の医局の雰囲気がとても良いと感じ、最終的に呼吸器内科に決めました。医局では教授や先輩からさまざまなことを学びましたし、さまざまな関連病院で経験を積むことができました。また大学院で研究する機会を得たことで医者としての幅が広がりました。どれも忙しくて大変な環境でしたが、切磋琢磨できる環境にあったからこそ多くの試練を乗り越えることができました。このように私をここまで育ててくれた医局にはたいへん感謝しています。開業し距離的に遠くなってしまいましたが、最近は医局の先輩や後輩がテレビやインターネットなどで情報を発信しているのを見て刺激を受けています。今後も医局とのつながりは大切にしていきたいですね。

今後、特に力を入れて取り組んでいきたいことはありますか?

当院は2019年5月に開院し、丸2年がたちました。試行錯誤を繰り返しながら今日に至りますが、悪い点はすぐに修正し、良かれと思う点は積極的に取り入れて、患者さんの満足度アップのためにできることはどんどんやっていきたいと思っています。特に、待ち時間対策については常に意識しており、少しでも短縮できるような工夫やシステム作りを構築していきたいです。また、私を支えているスタッフ全員が気持ちよく、長く仕事ができるよう、快適な職場環境づくりに取り組んでいきたいと思います。

最後にクリニックの今後の展望について聞かせてください。

安井牧人院長 長楽寺内科・呼吸器クリニック6

地域の患者さんに「ここに来れば大概のことはやってくれる」「何でも相談できる」と思っていただけるような、頼りがいのあるクリニックでありたいと思っています。将来的には「広島で呼吸器内科といえばこのクリニック」と言っていただけるようなクリニックをめざしたいですね。気になる症状があるときは、ぜひお気軽に受診していただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

肺炎球菌ワクチン/8300円、麻疹・風疹混合ワクチン/8500円、ムンプスワクチン/4700円

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