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前沖 智子 院長の独自取材記事

あおぞら健診・内科クリニック

(広島市中区/八丁堀駅)

最終更新日:2023/04/10

前沖智子院長 あおぞら健診・内科クリニック main

「診断がつくのが怖い気持ち、検査が面倒な気持ちは、私もよくわかります。経験がありますから」と語るのは、「あおぞら健診・内科クリニック」の前沖智子院長だ。総合病院の放射線科で画像診断専門の医師として経験を積んだ後、内科の診療も経験。乳がん検診の経験は長きにわたる。同院のモットーは「家族にも自信を持って勧めたい診療」。前沖院長やすべてのスタッフが家庭的な温かい対応を心がけている。健康診断と乳がん検診などのがん検診が受けられるほか、同院のある医療モールの別の階には婦人科検診が受けられるクリニックもあるため、ほとんど移動することなく1日で全身の検診を受けることも可能だ。技術の研鑽を日々怠ることのない前沖院長に、診療に懸ける思いを聞いた。

(取材日2022年7月29日)

患者の声に応え、女性の医師による乳がん検診を提供

もともとは放射線科で勤務されていたそうですね。

前沖智子院長 あおぞら健診・内科クリニック1

内科にも興味があったのですが、最初に入局したのは放射線科で、総合病院の画像診断の医師として14年働きました。というのも、家庭と仕事の両立を念頭に置いていましたし、当時は今ほど女性医師が歓迎される時代ではありませんでした。放射線科は女性医師に理解を示し歓迎してくれましたので、まず画像診断を勉強して「もし機会があれば内科へ」と考えていました。その後、画像診断の仕事と兼任で内科の診療を始めました。ちょうどその頃、2004年から40歳以上の女性に2年に1回のマンモグラフィ検診が導入されることになり、乳がん検診の機運が高まっていました。私も乳がん検診に興味を持ち、マンモグラフィの読影について勉強し乳がん検診を始めたところ「女性の医師の乳がん検診が受けられる」と喜ばれました。

その後、どのような経緯で開業することになったのでしょうか。

病院勤務時代は高齢者の診療や乳腺の外来などいろいろな業務を担当させていただき非常に充実していたのですが、当時私はすでに50歳を過ぎていました。その病院は救急の診療もしていましたから非常に忙しく、体力的な厳しさも感じていたのです。そんな時に新しいクリニックを開業するお話をいただき、最初は何らかのお手伝いをと思っていたのですが、いろいろと話していく中で当院の院長に就任することになりました。当初は内科のクリニックとして開業しましたが、このビル自体が乳がんの患者さんの声から立ち上げられた乳腺専門の医療モールということもあり、内科のほかに乳がん検診もできるようにしました。私自身乳がん検診には以前から気持ちを入れて取り組んでいましたし、患者さんから「内科の検診と一緒に乳がん検診も受けたい」というお声をいただいたことも理由の一つです。

医師をめざしたきっかけをお聞かせください。

前沖智子院長 あおぞら健診・内科クリニック2

だいぶ昔の話になるのですが、私はへその緒が首に巻きついた状態で生まれたそうです。命の心配をするほど大変な分娩を経験したからでしょうね。母はよく私に「大きくなったら命を助けられる仕事をしたらどう?」と言っていました。ですから幼い頃から医師という職業が頭にありましたね。身近に医療者がいたわけではなく、それほど成績が良かったわけでもないのでためらいもありましたが、中学高校と仲の良かった友達が医学部志望で、彼女たちと「大人になったら力を合わせて病気に悩む人の助けになれる仕事ができたらいいね」と話していました。そんな環境にいたことから、医学部をめざそうという気持ちが固まりました。友達に恵まれていましたね。

検査の画像はすべて専門の医師とダブルチェック

こちらのクリニックは健診・検診に力を入れていますよね。いつでも受診できるのでしょうか?

前沖智子院長 あおぞら健診・内科クリニック3

当院では各種健康診断、人間ドック、また乳がんのほかに胃がん・肺がん・大腸がんの検診、メタボリック症候群を中心に調べる特定健康診査など幅広く対応しています。受付時間は、検診だけの健康な受診者さんと風邪などの病気にかかって来院された患者さんを分けるため、午前中は検診、一般外来は午後からです。もともと検診は女性限定にしていましたが、一般外来にいらっしゃる男性の患者さん方に「ここで検診を受けたい」と言っていただき、現在は木曜日を男性の検診日としました。当院はこぢんまりとしていてアットホームな雰囲気ですので、医師や看護師に話しかけやすいと思ってくださっているのか、患者さんからご要望を言っていただくこともしばしばあります。

他のクリニックとの違いを教えてください。

内科健診で調べる検査の項目は決まっているので、クリニック選びのポイントは受診者さんがどのような環境で受けたいかですね。当院は医師も含め女性のスタッフのみで対応しています。アットホームな環境で受けていただけますから、検査に対して緊張感や恐怖心のある方には喜んでいただいているようです。また、エコー検査も技師ではなく私が担当しています。医師が自らエコー検査を行う健診クリニックは少ないかもしれませんね。小規模なクリニックでありながら全身のほとんどの検査に対応していますが、一方で子宮がん検診は行っていません。同じビル内で婦人科検診を行っている女性医師のクリニックがあり、そこを同じ日に受診するとスムーズですので、一緒に利用していただくのがお勧めです。また、当院では胃がん・乳がん・肺がん検診で撮った画像は他院に勤務する専門の医師とダブルチェックしていて、検査精度の高さにはこだわりと自負があります。

検査結果の画像は誰が見ても同じ結果になるのでしょうか。医師によって診断は変わりますか?

前沖智子院長 あおぞら健診・内科クリニック4

画像を見て病気の有無や程度を判断することを読影(どくえい)といいますが、ここには医師の技術が出るものです。ですから、医師が検査の画像をきちんと読めているか、という点が独りよがりにならないように、精度管理はしっかりと行っていくべきでしょう。私は自分の研鑽のためにも定期的に講習会などに参加して、読影試験などで読影の精度を客観的に確認するようにしています。検査で異常が見つかった場合は速やかに連携する医療機関にご紹介しますのでご安心ください。精密検査まで何日も待たなくてはいけないとなればご不安でしょうから、例えば乳がん検診で何か問題が見つかった場合は、同じビルの6階の香川乳腺クリニックでほぼ即日に精密検査が受けられます。もし胸のエックス線や胃カメラなどで異常が見つかった場合も、緊急性があればその日のうちに紹介状を用意してお持ち帰りいただけます。

怖くても、1年に1度は自分の体に向き合ってほしい

検診が大切だとは知っていても、気が重いという人は多いですよね。

前沖智子院長 あおぞら健診・内科クリニック5

健康に不安がない方も多いですが、女性なら30代後半くらいから乳がん検診を定期的に受けていただくといいですね。病気を探すのも大事ですが、検診には「健康の確認」という意味もあり、そちらも大事です。検査を受けて異常がないとわかると気持ちいいですよね。その後しばらくすっきりした気持ちで元気に働けます。それが大事。ここで1年に1回、1~2時間過ごして健康を確認して、その後は明るく楽しく過ごして、また1年後に健康の確認をしていただくといいと思います。その方の年齢やご要望に応じた検査のご提案もできますよ。

先生のご趣味はありますか。

病院勤めの時は忙しく、1度出勤したらいつ帰れるかわかりませんでした。開業をしてからは決まった時間帯に帰れるようになったので、習い事を始めたんですよ。ヨガやお茶、英会話など、これまでではできなかったことなので、楽しくて年々と増えています。用事のない日はほぼ毎日習い事をしています(笑)。新しいことを始めるのは楽しみですし、謙虚な気持ちになります。知らないことを一から習う姿勢は大切ですね。

最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

前沖智子院長 あおぞら健診・内科クリニック6

検査や検診に行くのが怖い、面倒という方も来ていただける敷居の低いクリニックづくりを意識しています。私自身画像診断専門の医師ですが、おなかに違和感があっても怖くて検査できずに悩んだ時期がありました。検査を受ける、診断がつく、治療を受けるというのは怖いですよね。わかります。ですから検査に迷う方の背中を押してあげる存在でありたいです。そして受診後は安心して、明るく元気に過ごしてもらいたいのです。当院にいるのは、気持ちに寄り添うことができるスタッフばかり。自分の家族にも勧められる医療を自信を持って提供していますので、ぜひ年に1回は自分の健康に目を向ける時間をつくっていただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック(胃カメラ)4万6100円/ 人間ドック(胃バリウム)4万2600円/ 生活習慣病健診B(胃カメラ)3万4600円/ 生活習慣病健診B(胃バリウム)3万1100円

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