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専門家の腕と工夫を凝らし
患者に負担が少ない内視鏡検査を

せき川クリニック

(神戸市東灘区/摂津本山駅)

最終更新日:2023/04/07

せき川クリニック 専門家の腕と工夫を凝らし 患者に負担が少ない内視鏡検査を せき川クリニック 専門家の腕と工夫を凝らし 患者に負担が少ない内視鏡検査を
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「痛そう」「つらそう」「恥ずかしい」などの思いから、つい躊躇してしまいがちな内視鏡検査。しかしそうして検査を避け続けている間に、胃・大腸がんになるリスクはどんどん高まると警鐘を鳴らすのは「せき川クリニック」の関川昭院長。同院では、土曜日、日曜日も内視鏡検査を行っており、「皆さんお仕事などでお忙しいので、土日の枠から埋まっていきます」という。そんな関川院長が心を砕くのは、いかに患者に楽に検査を受けてもらえるか。そこが医師としての腕と、専門家としての工夫の見せ所、と考える院長に、胃・大腸内視鏡検査とはどういうものか、検査をしないリスクや対象となる患者層まで、しっかりと教わった。

(取材日2023年1月18日)

ピロリ菌除菌や大腸ポリープ除去を通して、胃がん、大腸がんのリスクファクターの抑制を図る内視鏡検査とは

Q内視鏡検査とはどのようなものですか?
A
せき川クリニック 内視鏡検査を専門とする医師として、内視鏡検査に力を入れる

▲内視鏡検査を専門とする医師として、内視鏡検査に力を入れる

先端にカメラのついた細長いスコープを鼻または口、肛門から挿入して、食道、胃、十二指腸や大腸の患部を直接観察する検査で、胃がんや大腸がんの早期発見にも有用です。当院の胃内視鏡検査はとても細い5.8mmのものを使用しますので、比較的楽に受けていただけると思います。経鼻か経口で検査しますが、経鼻のほうが嘔吐反射が少なく、初めての方にもお勧めです。大腸内視鏡検査では小指の太さ程度の内視鏡を使います。まず一番奥の盲腸までスコープを進めてから、ゆっくりと観察しながら抜いていきます。検査中は鎮痛剤と鎮静剤を用いますが、あまり強いと、つらくなられる方もいるので、その方に合った量を見極めて投与します。

Qどんな人が検査を受けるべきでしょうか?
A
せき川クリニック がんリスクもあるため早期の検査が重要

▲がんリスクもあるため早期の検査が重要

胃内視鏡検査は、上腹部の痛みや不快感、吐き気や胸やけがするなどの症状のある方や、ピロリ菌や胃がんの家族歴がある方は受けられたほうが良いでしょう。ピロリ菌は胃がんの主要なリスクファクターですが、早期の除菌でリスクを下げることが期待できますので、20歳代の若い方でも対象となります。大腸内視鏡検査は便潜血検査で陽性だった方や、排便時に出血のある方、腹部の不快感や便通異常、原因不明の貧血のある方、大腸がんの家族歴をお持ちの方などですね。大腸がんの罹患は40歳から徐々に増加しており、30歳代で大腸ポリープが見つかることもあります。家族歴のある方は3、40歳代でも、検査を検討いただくほうが良いと思います。

Q検査を受けないと、どんなリスクがありますか?
A
せき川クリニック 患者のプライバシーにも配慮している

▲患者のプライバシーにも配慮している

もし腫瘍やがんなどがあった場合に、発見が遅れることで病気が進行する恐れがあります。例えば便潜血陽性を2年間放置した結果、進行した大腸がんが見つかった場合、手術を余儀なくされます。すぐに検査をして発見できていれば、ポリープの内視鏡治療で済む可能性もありますので、検査は先延ばししないほうがいいですね。大腸ポリープを切除することで、大腸がんのリスク軽減が期待できますが、すべてのポリープの切除が必要というわけではありません。表面を拡大するなどして観察し、きちんとした指標に基づいて判断していきますので、ご安心ください。また、検査後に「楽だった」とおっしゃっていただけるよう努めています。

Q検査の痛みやつらさへの配慮はどのようにされていますか?
A
せき川クリニック 痛みや不快感に配慮した検査を行う

▲痛みや不快感に配慮した検査を行う

不安が強いと痛みを敏感に感じるので事前説明を入念に行います。胃内視鏡検査は鎮静剤で嘔吐反射の軽減を図り、鼻にも麻酔をし、一番楽なルートを通すよう努めます。大腸内視鏡検査は、お尻の部分に穴の空いた検査用のパンツを用意。女性の方はご希望があれば挿入時と抜去時だけ女性の副院長に交代することも可能。検査中は鎮痛剤と鎮静剤でできる限り苦痛軽減を図り、痛みが強ければ薬剤追加もします。絶食検査のため空腹で体が冷えやすいですから、冬は電気毛布などを掛けて暖かくして検査を行うよう配慮します。腹満を感じにくい炭酸ガスを送気し、腸管を伸ばさないよう配慮して挿入する短縮法も実施。痛みにも配慮し体位変換も適宜行います。

Q検査にかかる時間、注意点を教えてください。
A
せき川クリニック 検査後はリカバリールームで休憩

▲検査後はリカバリールームで休憩

胃内視鏡検査の時間は5分〜10分程度です。大腸内視鏡検査は20分ほどですが、ポリープの除去などがある場合は30分程度かかることもあります。どちらの検査も、鎮静剤を用いた場合は検査終了後30〜60分程度院内で休憩し、しっかり歩けるようになってから帰宅してもらいます。検査当日は車、バイク、自転車などの運転はできません。またポリープ切除を行った場合は、数日の食事と運動の制限があります。

ドクターからのメッセージ

関川 昭院長

現在、大腸がんは女性のがん死因の1位、男性は3位といわれています。胃がんも相変わらず多いという背景を踏まえてわれわれにできることは、がんになりやすい人を拾い上げることだと思っています。胃がんはピロリ菌が大きなリスクファクターですし、大腸がんは腫瘍性ポリープがそれにあたります。これらを内視鏡検査で検出し、治療していくことが大切です。まだまだ内視鏡検査は「つらそう」「痛そう」と躊躇されがちですが、そこにこそ、われわれの腕を発揮し、工夫を凝らし、できる限り検査を楽に受けていただけるように、日々努力を続けることが大切だと思っています。「検査の説明を聞きたい」だけでも結構です。ぜひご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

大腸内視鏡検査/2万円、経鼻・経口内視鏡検査/1万7000円、ピロリ菌検査/1500円~(すべて自費診療の場合)

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