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松本 一彦 院長の独自取材記事

松本矯正歯科クリニック

(新宿区/四ツ谷駅)

最終更新日:2024/05/20

松本一彦院長 松本矯正歯科クリニック main

四ツ谷駅から徒歩約2分。2020年2月に開業した商業施設の2階に位置する「松本矯正歯科クリニック」。ユニットが2台配置された診療室はオフホワイトとライトグリーンをメインカラーに、洗練されながらも温かい雰囲気が漂う。松本一彦院長は、歯科医師であった祖母から数えて3代目にあたる。松本院長の父が約50年前に開業した「松本矯正歯科診療所」を引き継ぎ、1999年現在の名称に改め、院長に就任。口腔内全体のバランスを考え、噛み合わせや咀嚼機能を重視する矯正治療の提供をモットーとし、患者一人ひとりのニーズに合わせたオーダーメイドの矯正治療を行う。「診療の前後に患者さんといろいろお話しするのも好きなんです」と気さくな笑顔で語る松本院長に、診療の特徴などについて聞いた。

(取材日2023年12月20日)

可能な限り健康な歯を抜かない矯正治療

開業されてから50年以上と歴史のある歯科クリニックなのですね。

松本一彦院長 松本矯正歯科クリニック1

当院は、先代の父が約50年前に、四ツ谷駅の近くに開業しました。その父を引き継ぎ、2020年2月に駅からすぐ近くの商業施設のオープンのタイミングでこの場所に移転しました。再開発前はわかりにくい場所にあったので、初診で訪れる近隣の方から「50年も前から矯正歯科があったなんて知りませんでした」と言われることもあります。四ツ谷駅周辺はこの商業施設ができて、当初私が診療していた頃と街の雰囲気ががらりと変わりましたね。ただ、この周辺は昔ながらの住宅街なんです。ですから、先代の父が診療していた頃の患者さんのお子さんが来院してくださることも多いです。地域の方々のみならず、お仕事でこの辺りへいらっしゃる方にもぜひ当院を知っていただきたいと思います。

その他にはどのような患者さんがいらっしゃいますか?

以前は矯正を希望される成人女性が多かったのですが、近年はお子さんの割合が増えてきています。学校の検診で歯並びの項目が増えたことや、お子さんの歯並びを気にする親御さんが増えていることなどが、小児矯正が増えている理由ではないかと思います。「他院で矯正治療を受けようと思ったけれども歯を抜くことを勧められました。できれば歯は抜きたくないのですが……」といった不安を抱えて、セカンドオピニオンとして当院を探し、来院される方も少なくありません。一度抜いてしまった歯は戻せないので、患者さんのお気持ちはよくわかります。その都度、その方のお口の状態に応じたアドバイスをさせていただきます。

治療を進める上で心がけていることを教えてください。

松本一彦院長 松本矯正歯科クリニック2

矯正治療は歯並びだけでなく、噛み合わせを診ることが重要です。矯正治療で大切なのは、歯を支えている骨、土台をしっかりさせることです。なので、まずはバランスを整えることから始めます。見た目だけではなく、噛み合わせや噛む位置のずれまでトータルでアプローチしたいと考えています。そして、正しい噛み合わせを意識した上で、可能な限り健康な歯を抜かない「非抜歯矯正」を心がけています。特にお子さんの場合、歯の土台部分に隙間をつくって余裕を持たせることを図る「顎誘導」という方法があるので、非抜歯で行うことが大人よりも多いです。また矯正治療は装置を口に入れるので、どうしても口の中に違和感が生じてしまいます。ですから患者さんには「この装置を使わないと、将来的にこうなる可能性がありますよ」とその装置の必要性を説明し、十分納得してもらった上で治療することも心がけています。

治療法に加え金額面もしっかり説明

矯正治療は時間もお金もかかるイメージがあります。

松本一彦院長 松本矯正歯科クリニック3

矯正治療は患者さんのお口全体を診ながら歯並びや噛み合わせを少しずつ改善することが必要なので時間もかかりますし、自由診療のためお金もかかります。しかし、矯正治療は虫歯やインプラントのように局所的な治療ではなく、お口全体、全顎的な治療です。矯正治療により歯並びや噛み合わせの改善につなげて、定期的にメンテナンスを続けることで、口腔内環境の向上を見込むことができ、それがその方の全身の健康につなげられると思います。それを考えると、決して高くない金額だと考えています。当院では分割払いにも対応していますし、矯正治療は医療費控除の対象にもなります。矯正治療にはさまざまなバリエーションがありますが、治療方法とともに、金額面についても患者さんにも丁寧にお伝えし、対話を重ねてご理解いただいてから治療を進めるようにしています。

どのような矯正方法に対応していらっしゃるのでしょうか。

ブラケット矯正、裏側矯正、マウスピース型装置を用いた矯正などさまざまな矯正方法に対応しています。成人の方は、矯正期間中も目立ちにくい裏側矯正を希望される方が増えています。歯の表側は多くの人がほぼ同じカーブを描きますが、裏側はくぼみが深い人もいれば平らな人もいるため、裏側矯正では装置を患者さんに合わせてカスタマイズします。そのため裏側矯正は表側矯正よりも費用が高くなります。マウスピース型装置を用いた矯正も裏側矯正と同様に目立ちにくいことに加え、装置が取り外しできるメリットがあります。近年マウスピース型装置を用いた矯正が人気ですが、知識と経験を兼ね備えた矯正を専門とする歯科医師からの治療を受けることをお勧めします。当院は、それぞれの矯正方法の情報を提供して、患者さんと一緒に選ぶスタイルで診療しています。

小児矯正はどのように行っているのでしょうか。

松本一彦院長 松本矯正歯科クリニック4

小児矯正は歯の生え替わりの時期から始める場合、9年から10年ほどかかることが多いです。成長期なので骨格を変えながら歯並びの改善を促していくことが可能です。治療に使う矯正器具は、そのお子さんによりさまざま。治療期間は長くかかりますが、定期的に通院いただくことで虫歯の早期発見につながる可能性もあり、成人してから何かトラブルがあっても最小限の介入で済むことが多いですね。そういう意味では、お子さんの歯並びが気になった時点で早めに来院いただくことをお勧めします。

歯並びや噛み合わせの悩みは、矯正を専門とする歯科へ

幼い頃から歯科医師への道を意識されていたのですか?

松本一彦院長 松本矯正歯科クリニック5

小学生の頃は航空機が大好きでパイロットや宇宙飛行士を夢見ていました。しかし父のクリニックを訪れているうちに、歯科医師という職業が自分にとって身近になっていきました。父は1970年に開業しましたが、当時は矯正治療を専門に行うクリニックはほとんどなかったそうですよ。そんな中、姉が歯学部に進学し講義や実習の話を聞くうちに興味が湧き、高校2年生の夏頃、自分の志す職業として意識するようになりました。もし父に万が一のことがあったら、クリニックの患者さんたちはどうなってしまうんだろうといった思いを巡らせて「父の代で終わらせることはできない」と一人前の使命感のようなものに目覚めて、歯学部に進むことを決めました。

矯正治療を検討している方に何かアドバイスはありますか?

先ほども申し上げましたが、歯並びのことをご相談されるなら、できれば矯正歯科を専門とする歯科医院を受診されることをお勧めします。一般歯科で矯正治療を受けている途中で専門性が求められる治療が必要になることもありますし、装置のトラブルが起きた時でも専門の歯科医院ならすぐに対応してもらいやすいですから。矯正専門の歯科医師が非常勤で診療しているところもありますが、急なトラブル時は一般歯科の先生が応急処置を行うことが多いと思います。また矯正治療ではアフターフォロー期間といって、治療完了後、歯が後戻りしないようにする長期的な管理も重要になりますが、一般歯科ではされないこともあるようです。こうした点から、専門の歯科医院でご相談されるのが望ましいかと思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

松本一彦院長 松本矯正歯科クリニック6

私自身も矯正治療を受けた経験がありますから、患者さんの矯正器具が外れる時は自分のことのようにうれしく思います。その瞬間に立ち会える喜び、患者さんから頂く感謝の言葉を励みにしてきました。患者さまから「ありがとうございました」と言ってもらえることが、私にはありがたいですね。当院は四谷で50年、矯正歯科を専門とする歯科医院として診療してきました。近隣の方だけではなく、最近はインターネットを情報源に来院される方も多くいらっしゃいます。矯正に関して気になることがあれば、その時が受診するベストタイミングです。何か不安に思った時は、矯正専門の歯科医師に相談するのが理想的だと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

成人矯正/77万円~、小児矯正/44万円~、裏側矯正/115万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/110万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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