全国のドクター9,253人の想いを取材
クリニック・病院 158,515件の情報を掲載(2024年6月02日現在)

  1. TOP
  2. 鳥取県
  3. 米子市
  4. 東山公園駅
  5. おおの歯科医院
  6. 大野 光輔 院長

大野 光輔 院長の独自取材記事

おおの歯科医院

(米子市/東山公園駅)

最終更新日:2021/10/12

大野光輔院長 おおの歯科医院 main

JR山陰本線の東山公園駅より徒歩10分ほどの「おおの歯科医院」。すぐそばに山陰両県を通る国道9号線があり、交通アクセスの良い場所だ。コンクリート調の壁と白い外装がおしゃれな外観で、内観も同じ白い壁と木材、現代アートの絵がセンス良く飾られている。アートが好きと話す院長の大野光輔先生は「家族にできるような治療」をモットーに、長期的な視点に立ち、幅広い選択肢の中から患者に一番適した治療を行う。地域に住む人たちが健康な口腔状態を保てるよう予防にも力を入れる大野先生に、歯科医師になるまでの道のりや診療の際に心がけていること、矯正やインプラント治療のことなど、たっぷり話を聞いた。

(取材日2021年7月14日)

長期的な視点で患者にメリットをもたらす治療をめざす

まず、歯科医師をめざしたきっかけをお聞かせいただけますか?

大野光輔院長 おおの歯科医院1

両親が医師なので、将来は医療系へという意識は小さい頃からありました。ただ、途中で別の道にも興味を持ち、服飾関係のお店で働いた後、美容師免許を取って美容師になりました。しかし、「医療に関わる仕事がしたい」と思いは根底にあり、しばらく働いた後、大学入学資格検定を受けて歯科大学に進学しました。初めは、医療に関わる仕事の中から「なんとなく歯科を選んだ」という感じでしたね。ただ、大学での勉強や、勤務医として働いていく中で、「家族にも自信を持って行える歯科治療がしたい」という医療人としての意識が芽生えてきたように感じます。

開業まで多くの経験を積まれていますね。

最初から開業したいと考えていましたので、いろいろ学びたいという想いがありました。神奈川歯科大学のグループは入れ歯・歯周病・虫歯など、専門ごとに指導者がいましたので、それぞれの専門の先生に学びました。インプラント治療は「宇都宮インプラントセンター ほりえ歯科」で学び、メーカーのセミナーなどにも積極的に参加して勉強しました。東京からこちらに戻って来て生活の面では不便を感じませんでしたが、歯科を取り巻く環境については違いを感じました。やはり先端の技術も考え方も東京に集まっていると実感したので、ハード・ソフト両面において、その良い部分を取り入れながら患者さんに還元したいと思っています。

どのような治療をめざしていますか?

大野光輔院長 おおの歯科医院2

痛みのある箇所だけを治療するのではなく、なぜそうなったのかをちゃんと患者さんに説明するようにしています。そして、決して無理な治療はしません。長い目で見て患者さんにメリットをもたらす治療をめざしていますので、患者さんも歯科への意識を高く持っていただけたらうれしいです。子どもの治療については、当院では、泣き叫ぶ子を押さえつけて無理に治療することはなく、その子が受けることのできる治療しかしません。子どもの時の治療のトラウマが将来の「歯科嫌い」につながるので、長期的に見てよくありません。厳しいことを言うようですが、子どもの口腔環境の責任は、基本的に保護者にあると思っています。お菓子を買うのも、歯磨きをするのも親ですからね。

ホスピタリティーを大切に、家族にできるような治療を

こちらのクリニックの特徴などありましたらお聞かせください。

大野光輔院長 おおの歯科医院3

矯正歯科や麻酔が専門の歯科医師を含め、4人の歯科医師でチーム医療を行っていますので、それぞれの視点から患者さんの状態や治療内容の評価ができるという特徴があります。設備面では、院内はバリアフリーになっていますので車いすやベビーカーでも安心して来院していただけます。あとは、今はどこの歯科医院でもあるとは思いますがCTを備えているのと、器具の滅菌に関しても、新型コロナウイルス感染症が流行する前からレベルの高いものを導入しています。

スタッフさんに伝えていることなどありますか?

入社の際に、ホスピタリティーの高さで知られるアミューズメントパークのキャストになったつもりになってください、と伝えます。患者さんは緊張して来院されますので、親切に明るく接してもらいたいのです。また、ソーシャルディスタンスの取り方に気をつけることも伝えています。医療で適切な距離感というものがありますので、患者さんとお話をしたり、問診をとったりするときも、近くなり過ぎないようにすることも大切です。そして、「家族に接するように接してください」と伝えています。

診療の際に心がけていることがありましたらお聞かせください。

大野光輔院長 おおの歯科医院4

「家族にできるような治療をする」ことを一番に心がけています。また、患者さんのライフステージや生活スタイルに合わせて治療すること。治療の際は、必ずゴールを設定します。例えば、女性であれば平均寿命が88歳くらいとして、その時にどうなっていたいかを考えていただきます。現状から将来を考えて、もし歯を失ったときは入れ歯にするのか、インプラントにするのか、あるいは何もせずに歯茎で食べるのか。患者さんが何歳でもゴールを設定してそこに向かってやっていくのが基本です。その際に、僕が考える100点の治療も提案し、患者さんのご希望を取り入れながら、治療を進めます。

将来の健康のためにはどのような治療がいいのでしょうか?

どの治療が適しているか、どの治療を選ぶかは患者さんごとに異なります。人は自分の寿命の最後まで健康でいられるとは限りません。重度の認知症になって歯のお手入れが難しい場合は、入れ歯のほうがいいでしょう。どんな場合でも重要になるのが、歯並びです。歯並びが悪いと、将来的に施す治療、入れ歯やインプラント、かぶせ物など、すべてにおいて影響が出てきやすくなってしまいます。形が悪ければ、噛みづらかったり、磨きにくかったりしますので、口腔環境へ悪影響を及ぼします。それを防ぐには、できるだけ早いうちに歯並びを改善させておくと、もし入れ歯やインプラントになったときにも安心だと思います。

小さな頃から歯科医院に通う習慣を

歯列矯正やインプラント治療について教えてください。

大野光輔院長 おおの歯科医院5

矯正とインプラント治療を希望される方は最近増えています。審美目的で希望される方が多いですが、先ほどお話ししたようにメリットは決して審美面だけではありません。当院では、透明なマウスピース型の装置を使った方法も取り入れています。一人ひとりの患者さんの歯に合わせて作りますので、装着することで、抜歯治療なしで段階的な歯の矯正をめざします。いつでも取り外し可能ですから、食事や歯磨きなどにも支障がなくストレスが少ないのもメリット。また、インプラント治療については、「歯がないからインプラントを入れる」というスタンスではなく、患者さんの口腔状態やご希望を踏まえ、入れ歯やブリッジが該当する場合はそちらをお勧めすることもあります。治療に使う素材も安全・安心なものにこだわっていますね。

子どもの矯正治療についても教えていただけますか?

子どもの場合は、当院では基本的に6歳から矯正治療の適応になります。骨格の成長が終わった成人では顎の成長をコントロールできず、歯を並べるスペースを確保しなければなりませんから、健康な歯を抜歯することが多くあります。しかし子どもの場合は、成長を利用し骨をコントロールして骨格や歯の並ぶスペースを調整することもできます。多くの場合、顎の成長と歯のサイズの不調和により八重歯や乱杭歯などの歯列不正が生じます。小児の段階で顎の成長をコントロールしながら矯正を行うことで、健康な歯を抜歯するリスクを減らすことができますし、大人の矯正に比べ、子どもは治療期間も短く、治療費も少なくて済みます。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

大野光輔院長 おおの歯科医院6

当院は「地域の皆さんの口腔環境が良くなるように」「歯で困ることがないように」との想いで診療しています。「痛くなったら歯医者へ行く」のではなく、そうならないように自覚症状がなくても定期検診を受け、メンテナンスを続けていただきたいと思います。虫歯にならないのが一番、歯周病も進まないのが一番です。20歳以上のほとんどの人は歯周病のリスクが高まりますので、それを進行させないためにもメンテナンスが大切です。お子さんは3歳を過ぎたら定期検診を受けてほしいですね。フッ素を塗ることもできますし、何よりも歯科医院に行く習慣をつけることができます。5歳になって虫歯になったとき、初めて歯科医院に連れてこられて麻酔をされて……となると怖くて仕方がないのは自然なことです。それ以前から「歯医者さんは怖くないよ」という練習をしておけば慣れますし、小さい虫歯のうちなら麻酔をしないで治療できます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/1本30万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/50万円~、小児矯正/5万円~

Access