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就寝時のマウスピース装着
歯ぎしりによる悪影響の軽減をめざす

N.S.デンタルクリニック

(渋谷区/笹塚駅)

最終更新日:2023/09/12

N.S.デンタルクリニック 就寝時のマウスピース装着 歯ぎしりによる悪影響の軽減をめざす N.S.デンタルクリニック 就寝時のマウスピース装着 歯ぎしりによる悪影響の軽減をめざす
  • 自由診療

睡眠時に起こりやすい歯ぎしりや食いしばり。現代社会ではストレスと結びつけられることが多いが、「N.S.デンタルクリニック」の長里康史院長は、これらを人間に必要な機能の一つだと考えている。長里院長いわく、歯ぎしりや食いしばりの問題点は歯や骨に余分な力がかかること、そしてそこから生じる口腔内や全身への悪影響だという。しかし歯ぎしりや食いしばりの改善は難しく、対症療法として行われるのがマウスピースを用いた治療だ。自身も歯ぎしりでつらい思いをしてきたという院長。従来のマウスピースではカバーできなかった「歯にかかる力のコントロール」に着目し、一人ひとりの口腔内に合わせて噛み合わせを調整するためのマウスピース作製に注力したという。歯の問題を根本から考える長里院長に話を聞いた。

(取材日2023年9月1日)

虫歯・歯周病・頭痛の問題を引き起こす歯ぎしりや食いしばり。マウスピースで歯にかかる力の調整を図る

Q歯ぎしりや食いしばりの悩みは、年々増えているのでしょうか?
A
N.S.デンタルクリニック 歯ぎしりや食いしばりの体への影響に警鐘を鳴らす長里院長

▲歯ぎしりや食いしばりの体への影響に警鐘を鳴らす長里院長

歯ぎしりや食いしばりの症状は最近増えたものではなく、実は以前からあるものなのです。歯ぎしりはブラキシズムとも呼ばれていますね。現代社会ではストレスと結びつけられることが多いのですが、必ずしもそうではなく、私はこれらを「人間に必要な機能の一つなのではないか」と考えています。例えばとても疲れている時に、歯ぎしりや食いしばりによって心と体を整えるようなイメージです。ご本人には自覚症状がないことが多く、虫歯・歯周病・頭痛といった悩みの根本に歯ぎしりや食いしばりの問題が潜んでいることもあるんですよ。それにより睡眠不足に陥る方も少なくありません。

Q歯ぎしりや食いしばりが、全身の不調を引き起こすのですか?
A
N.S.デンタルクリニック 全身の不調の原因を明らかにして、治療を行っていく

▲全身の不調の原因を明らかにして、治療を行っていく

そのとおりです。歯に対して余分な負荷がかかると、歯にひびが入ったり、歯の表面が欠けたりすることも。そこから虫歯・歯周病・知覚過敏につながっていくのです。さらに頭痛や肩凝りにまで影響を及ぼす理由は、歯と骨や筋肉は全身でつながっているからです。これらは結果だけを診ると「なぜそうなったのか」に行きつきません。「虫歯になりやすい体質だから」「歯磨きが不十分だから」「ストレスがあるから」とひとくくりにしてしまうと、歯ぎしりや食いしばりの問題を見落としてしまうんですね。不調のもとをたどると、歯ぎしりや食いしばりがあるのかもしれない。皆さんにはぜひそのことを知っていただきたいと思います。

Qこちらで行う検査・治療について教えてください。
A
N.S.デンタルクリニック 検査では、口腔内と顎の形なども把握していく

▲検査では、口腔内と顎の形なども把握していく

まずはお口の中を診て、骨隆起や知覚過敏の有無などを調べます。また歯ぎしりや食いしばりは自覚がある方とない方がいらっしゃいます。問診では歯の症状に加えて「頭痛や肩凝りはあるか」「睡眠は取れているか」といった全身の不調や生活上の悩みも確認します。これらの内容と、時にはレントゲンも踏まえて状況説明、診断を行うことがあります。歯ぎしりや食いしばりに原因がある場合、当院では一人ひとりの口腔内に合わせたマウスピースを用いて治療を進めます。誤解してはならないのは、歯ぎしりや食いしばりは改善したり治ったりするものではないということ。マウスピースはそれによる弊害をくい止めるため、対症療法として用います。

Q一人ひとりの口腔内に合わせたマウスピースを使用するのですね。
A
N.S.デンタルクリニック 検査結果を踏まえて、その人にあったマウスピースを作成する

▲検査結果を踏まえて、その人にあったマウスピースを作成する

歯ぎしりや食いしばりに対してマウスピースを使う目的は、本来の歯の機能を引き出せるよう、上下の歯を正しい位置で噛ませることにあります。必要な箇所に力を配分し、不要な部分には負荷をかけないということですね。当院で用いるマウスピースは、一人ひとり異なる口腔内のバランスを考慮した上で、正しい力の分散と噛み合わせに導きます。実は私自身、歯ぎしりがひどくてつらい思いをしてきたんです。しかし従来のマウスピースでは症状の緩和があまり期待できず、自分で作製に取りかかって現在の形にたどり着きました。

Qマウスピースは一度作れば調整の必要はないのでしょうか?
A
N.S.デンタルクリニック 日常の中で、気になることがあれば相談してほしい

▲日常の中で、気になることがあれば相談してほしい

毎日使うものですから適切なタイミングで調整が必要ですし、およそ3年ごとの作り替えをお勧めします。また、マウスピースを使い始めて噛み合わせの重要性に気づき、矯正治療を希望される方も増えています。矯正期間中は、こちらのマウスピースは一旦お休みし、矯正が終了した後に口腔内の状態を診ながら再開します。歯ぎしりや食いしばりをなくすのは難しいのですが、当院のマウスピースは力のかかり具合のコントロールを図ることで歯や骨へのダメージを和らげることをめざします。睡眠時に装着するものではじめは違和感を感じるかもしれませんが、1週間程度で慣れると思います。調整を繰り返しながら長く使用していただくのが望ましいですね。

ドクターからのメッセージ

長里 康史院長

虫歯を繰り返しても「体質だからしょうがない」と諦めたり、定期的なクリーニングを受けて「これで歯周病は防げる」など思い込んだりするのは危険です。当院にいらっしゃる患者さんには、そのような思い込みから離れて視野を広げ、歯ぎしりや食いしばりがもたらす影響について知っていただきたいと思っています。私たちにできるのは、なくすことのできない歯ぎしりや食いしばりを放置するのではなく、そこからご自分の歯と体を守ること。その方法の一つが、マウスピースです。虫歯ではないのに歯が痛んだり、原因不明の不調でお悩みの方は、ぜひ一度いらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピースを用いた歯ぎしり・食いしばり治療/型取り〜装着:3万3000円

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