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兼島 則人 院長、兼島 綾花 副院長の独自取材記事

かねしま歯科クリニック

(那覇市/安里駅)

最終更新日:2021/10/12

兼島則人院長、兼島綾花副院長 かねしま歯科クリニック main

県立沖縄工業高等学校に隣接する住宅街の一角で診療を続けている「かねしま歯科クリニック」。院長の兼島則人先生と副院長の兼島綾花先生は、ともに歯科口腔外科で学び働いたキャリアを持つ歯科医師夫妻だ。インプラント治療などを手がけてきた兼島院長と、一般歯科を中心に小児歯科から矯正歯科まで幅広い治療を経験してきた綾花副院長。互いの技術を生かして地域貢献をしたい、小児歯科を広めたいという2人の意見が一致して、2017年に同院を開業した。周辺には小学校や集合住宅もあり、駅前ではないのに人通りが多い立地に加え、親しみやすい雰囲気と丁寧な診療で、今では多くの人が訪れるクリニックとなっている。診療スタンスや小児歯科への取り組みを中心に、兼島院長と綾花副院長に話を聞いた。

(取材日2021年3月4日)

20年後もおいしく食事をするための歯科医療

クリニックの診療方針を教えてください。

兼島則人院長、兼島綾花副院長 かねしま歯科クリニック1

【兼島院長】あらゆる年齢層の患者さんに対して、20年後もおいしく食事をするための歯科医療を提供したいという方針を掲げています。そのため、歯を失う原因となる歯周病や虫歯の治療に加え、予防医療も重視しています。こだわっているのは、患者さんにとってわかりやすい説明ですね。鮮明な画像をお見せできるよう器材のデジタル化を進め、ご自身のお口の中を画像で見ていただきます。また、治療の流れを理解しやすいアニメーションソフトを用意して、どんな治療方法がいいのかも一緒に考えて進めます。プライバシーに配慮して個室も用意しています。

感染対策はどのようにされていますか?

【綾花副院長】感染対策には、新型コロナウイルスの流行以前から力を入れています。資材や器材を滅菌処理するだけでなく、消毒しやすく汚染しにくいように、診療台にはできるだけ物を置きません。滅菌したものはパッキングして、使用するときだけ持ってきて直前に開封するなど、感染予防を徹底しています。ベビーカーの赤ちゃんや車いす使用の方も、診療台までそのままお入りいただけます。子育て中の親子さんで来院していただくことも増えていて、小児の患者さんはほとんどが、ママさんたちのクチコミ紹介なんです。

SNS等を活用して積極的に情報提供されているそうですね。

兼島則人院長、兼島綾花副院長 かねしま歯科クリニック2

【綾花副院長】そうなんです。診療中に伝えられないことを、スタッフがSNSなどを通じて、患者さんにお知らせしています。普段の診療でなかなかお話できない私たちのこと、歯科医療の情報など、週に1回は更新してくれています。知ってもらえればご相談やお話がしやすくなりますし、何よりも顔が見えるほうが安心されますよね。最近は、SNSで発信したテーマでお話がしたいと、スタッフ指名で来院される患者さんもいるくらいなんです。もちろんこれ以外にも、親御さんへの食育のお話や、患者さん向けのわかりやすい説明資料の作成など、本当によく気がつくスタッフばかりで、日頃から感謝の思いでいっぱいです。

早い取り組みが子どもの健康につながる矯正治療

小児歯科の取り組みについて詳しく教えてください。

兼島則人院長、兼島綾花副院長 かねしま歯科クリニック3

赤ちゃんは生後6ヵ月くらいから歯が生え始めますが、土台になる乳歯の芽、歯胚という“歯のたまご”みたいなものは妊娠2ヵ月目からできています。お母さんの栄養状態は赤ちゃんにとても大切なので、当院では「マイナス1歳からの赤ちゃん歯科」として、妊娠中の食生活を考えるところから取り組んでいます。産まれてからも、親子で同じ食器を使うことで親の虫歯菌をお子さんに移してしまうことがありますから、ご両親の虫歯予防は特に大切です。歯磨きのやり方、顎を育てるために硬いものを食べる、おやつにはショ糖を避けて自然の甘みがあるお芋などを食べるなど、食事を整えて虫歯を減らし、強い歯を作ることを目標にしています。当院ではその一環として、キッズクラブをつくり、治療が終わったお子様に定期的に通ってもらい、お口をきれいな状態にして維持するお手伝いもしております。

矯正は小児から実施しているそうですね。

【綾花副院長】当院の小児矯正は「顎顔面矯正」といって、顎の発育を促して不正咬合にならないようにしていく方法を取り入れています。一般的な歯列矯正は12歳前後から行われることが多いですが、顎顔面矯正は5歳くらいから始められます。今の子どもたちは顎も顔も小さいのに歯のサイズは変わっていませんし、食事も全体に軟食化しているので、顎顔面の発達が不十分な子が多いんですね。そのまま成長すると噛み合わせや歯並びに問題が出るケースが多いので、そうならないように導いていきます。また、顎を広げて呼吸の通りを良くしていくことで、口呼吸から鼻呼吸へ変えていくことも期待できます。もう少し大きい子や大人の場合は、マウスピース型装置を用いた矯正をお勧めしています。目立たず、清掃性が良く、不快感が少ないなどのメリットがあります。

大人の患者さんには、どんな治療を行っているのでしょうか。

兼島則人院長、兼島綾花副院長 かねしま歯科クリニック4

【兼島院長】大人の場合、長期的に健康な口の中を維持したいなら、虫歯と歯周病治療は避けて通れないものです。当院ではブラッシングや生活習慣・食習慣の指導、歯石除去と定期検診を組み合わせて実施しています。歯科衛生士は担当制で、一人ひとりの患者さんについて細かいところを見落とさず、異変に早く気づけるようにしています。虫歯や歯周病が原因で歯を失ってしまった場合は、ブリッジ、インプラント、義歯から治療法を選べます。インプラント治療においては、CT撮影を行い、術前のシミュレーションをしっかり行った上で、サージカルステントを用いて安心安全に配慮した治療を行っております。

「5つの信念」を実現し、地域の人々の歯の健康を守る

歯科医師の仕事を志したきっかけを教えてください。

兼島則人院長、兼島綾花副院長 かねしま歯科クリニック5

【兼島院長】父も歯科医師で、沖縄市内で同じ名前の「かねしま歯科」を開業していましたので、やはりその影響が大きいです。大学は東京の日本歯科大学に進み、2006年に卒業しました。噛めるようになって喜んでもらいたいと、最初は補綴科で診療経験を積み、その後は主に口腔外科で働いてきました。近年は高齢化の影響で1つや2つ持病をお持ちの患者さんも増えていますが、体調を考慮しながら歯科治療をすることで、患者さんの健康と幸福を増進する力になります。大学病院やクリニックでさまざまな症例を手がけて多くの経験を積みました。今度はそれをどうやって社会に還元できるかと考えるようになり、開業することでこれまでの経験や知識を地域医療に生かしていきたいと思うようになり、開業を決めました。

副院長はいかがでしょう。

【綾花副院長】昔から人の世話を焼くのが好きなので、医学系の仕事をしようと考えて鹿児島大学歯学部に進み、2008年に卒業しました。大学卒業後は生まれ育った沖縄に帰ろうと思っていたので、琉球大学病院の歯科口腔外科で働くことになりました。歯科口腔外科では麻酔科など歯科以外の先生からも学ぶチャンスが多く、顎変性症や口唇口蓋裂などの症例も扱っていました。親知らずの抜歯は、ほとんど毎日やっていたんですよ。歯科口腔外科で働いたことがきっかけで、離島医療やラオスでのボランティア医療など、得難い経験もできました。歯科医師の仕事は想像以上に奥が深く、すごく楽しくて、今では天職と思っています。

今後の展望をお聞かせください。

兼島則人院長、兼島綾花副院長 かねしま歯科クリニック6

【兼島院長】当院では「5つの信念」として「リラックスできる環境」「わかりやすい説明」「痛みに配慮した治療」「予防医療の重視」「スキルアップによる最新の歯科医療の提供」を掲げています。これらの理念の実現を通じて、患者さんたちが10年後、20年後もできるだけ多く自分の歯を残し、おいしく食べて健康に過ごしていただけるよう、これからも日々の診療に力を尽くしていきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

【綾花副院長】小さなお子さんに歯磨きを習慣づけるためには、親子で一緒に洗面台の前に立って、歯磨きをするのが大切です。さらに、お子さんそれぞれの発育に合わせた適切なケアを自宅でもできるよう、定期的に通院していただき、ケア方法を身につけていただければと思います。永久歯は5年間虫歯にならないようにすると、その間に歯そのものがしっかり育ち、虫歯になりにくい強い歯になると考えられています。当院の小児歯科では、大人になっても健康できれいな歯を維持できるよう、フッ素塗布やシーラント充填による積極的な虫歯予防も行っています。保険適用の診療ですので、お気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/35万円~、小児矯正/5万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/30万円~、骨造成/5万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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