町田宏樹先生、佐藤達也先生の独自取材記事

久喜歯科

(久喜市／久喜駅)

最終更新日：2024/02/14

久喜駅東口から徒歩1分の「久喜歯科」。平日は夜8時まで、土日も診療しているので働く人でも通いやすい。町田宏樹先生と佐藤達也先生を中心に、15人もの歯科医師が切磋琢磨するクリニックだ。1階と3階に合計12台のユニットがあり、マイクロスコープや口腔内3Dスキャナーなどを設置した手術室も備える。虫歯や歯周病の治療はもちろん、インプラント治療、小児歯科、審美歯科、矯正治療、根管治療など守備範囲は広く、さまざまな患者ニーズに対応している。大学時代からの友人でもあるという町田先生と佐藤先生に、診療にかける思いなどを詳しく聞いた。

（取材日2023年10月16日）

明るい雰囲気の中でチーム医療を実践
患者にわかりやすく説明する透明性を重視した診療
歯科医師が早期に技術を習得できる場所をめざす

明るい雰囲気の中でチーム医療を実践

まず、こちらの歯科医院の特色について教えていただけますか。

【町田先生】常勤10人、非常勤も含めて15人もの歯科医師が在籍してチーム医療に取り組んでいるのが大きな特色です。1人の歯科医師では限界もありますが、専門分野を持つ者がチームを組めば診療の幅を広くも深くもできます。一つの症例に対してダブルチェック、トリプルチェックで見逃しを防止し、最善の治療法を追求できるのも強みです。
【佐藤先生】冨田和志理事長から受け継いだばかりですが、町田先生と私の2人が中心になって診療にあたれる体制で心強いです。チームで取り組む意味はありますね。町田先生は歯科治療全般の技術が高く、後輩の技術的な指導にあたっています。私はチーム医療が円滑に行えるようにフォローに回ることが多いですね。
【町田先生】歯科医師同士、「部活の先輩後輩」という感じでスムーズに意思疎通しながら診療にあたれるのはムードメーカーの佐藤先生のおかげです。

具体的にはどのような診療をなさっていますか。

【町田先生】具体的な設備としては一般的なマイクロスコープだけではなく、80倍まで拡大できて動画や写真を4K高画質で記録できるマイクロスコープも新たに導入しました。口腔内を拡大して治療プロセスも見られるので、患者さんへの説明はもちろん、新卒の歯科医師、歯科衛生士、助手への教育にも役立っていますね。口腔内3Dスキャナーは歯科矯正だけではなく治療にも活用して、ごく初期の虫歯も見つけられるようになりました。
【佐藤先生】長持ちさせられるような治療を行い、せっかく治療した歯が再び悪くならないように定期的なメンテナンスにも力を入れて「患者さんの笑顔が長期にわたって続く」ようにするのが目標です。そのために、科学的根拠に基づいた精密な検査と治療を行っています。

患者さんはどんな方が多いのでしょうか。

【佐藤先生】近所に住んでいる方はもちろん、平日は夜8時まで、土日の診療もしているので、少し離れた地域からいらっしゃる方も少なくありません。駅前通りには駐車場もあるので、周辺の鷲宮・白岡・幸手から車で来る方も多いです。20代から50代の会社勤めの方が中心ですが、お子さんやお年寄りもいますし、主訴はさまざまです。虫歯や歯周病関連の症状が8割ですが、矯正治療、ホワイトニングなどの審美的な施術を希望する方もいますね。
【町田先生】インプラント治療をご希望の患者さんも増えたため、隔週木曜日に口腔外科を専門とする歯科医師による治療を始めました。これまで他院を紹介していた難しいケースに関しても院内で対応できるようになり、患者さんにとってもより便利になったのではないでしょうか。

患者にわかりやすく説明する透明性を重視した診療

院内づくりで工夫している点などをお聞かせください。

【佐藤先生】1階にユニットが7台、3階に5台と合計12台のユニットがありますが、すべてパーティションで区切った半個室にして、プライバシーを保ちながら治療を受けられるようにしています。1階は白を基調としたシンプルな造りですが、後から増設した3階は予防歯科が進んでいるスウェーデンなど北欧をイメージしたデザインにしました。
【町田先生】3階には広々としたキッズルームもあり、親御さんが治療中でも安心してお子さんを遊ばせておくことができるようにしました。当院には小児歯科を専門とする女性歯科医師、歯科衛生士も在籍しています。子ども連れでも気兼ねなく足を運んでいただければと思っています。

診療で大事にしていることは何ですか。

【町田先生】患者さんの不安や心配をなるべくなくすように、しっかりと説明することを大切にしています。決して手は抜かず中途半端な治療をしないのはもちろんのこと、患者さんが「何をされていたのかわからない」ということがあってはいけないと思っています。
【佐藤先生】何よりも透明性が大事だと考えています。患者さんにとって歯科医師というのは「痛いことをするかもしれない人」であって、怖いと思うのは当然です。だからこそ、現在の歯の状態、どんな治療が必要なのか画像や動画も使いながらまず丁寧に説明して、納得していただいてから治療を開始します。治療過程や仕上がりもきちんと明らかにして、患者さんに満足していただけるような治療を行いたいと考えています。

そのような診療ポリシーを持つに至ったご経歴をお聞かせください。

【佐藤先生】私はもともとは医師をめざしていて、全寮制の厳しい予備校に在籍中、急に顎関節症になってしまったんです。その時、お世話になった先生がとても親身になって話を聞いてくれたのが原体験になっていますね。医学部から歯学部へ目標を変えた一つのきっかけでもあります。最近、当院で顎関節症の方を診る機会も多くなってきたのですが、そのつらさはよくわかります。知覚過敏を併発することもあるので、虫歯もないのに歯の痛みがある時などはご相談ください。
【町田先生】当院に勤務する前、高崎の歯科医院で10年ほど経験を積み、さまざまな患者さんに育ててもらったと思っています。そこでは分院長としてインプラント、矯正歯科、小児歯科さまざまな経験を積むこともできて、すべてが今の診療にも役立っていますね。

歯科医師が早期に技術を習得できる場所をめざす

今後の目標についてお聞かせください。

【町田先生】新卒の歯科医師や歯科衛生士が早期に技術を身につけられるようなクリニックをめざしています。そのための新しいシステムも今、構築しているところです。
【佐藤先生】新卒の方でもすぐになじめる環境を整えていきたいですね。私は大学卒業後、なかなかしっくりくる場所が見つからずようやくここで落ち着きました。一人前の歯科医師になりたいと頑張っているのに、人間関係でつまずくつらさもよくわかります。チーム医療を実践していくのにも、誰もが気持ち良く働ける場所であり続けたいです。ストレスなく働けているかどうかは必ず患者さんにも伝わりますしね。

お忙しい毎日ですが休日はどうお過ごしですか。

【町田先生】1歳の息子と遊んでいます。ようやく歩き出したところなんですよ。子育てするようになって、小さな患者さんへの接し方も変わりました。以前は、泣かれてしまうとどうしたらいいのか慌てたこともありますが、今では「子どもは泣くもの」と余裕です（笑）。大学生の頃は佐藤先生とボーリングに行ったりもしましたね。もう何年も行っていないですが、懐かしいです。
【佐藤先生】猫を飼っていて、休日は動画などを見ながら戯れています。アメリカンショートヘアの女の子なのですが、ちょっと太めになってしまいました。あとは、野球鑑賞なども好きで、メジャーリーグの試合もよく観ています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

【町田先生】心配なこと、不安なこと、言いにくいこと、何でも聞かせてください。怒る歯科医師も歯科衛生士もいませんし、みんな優しいです。特に痛い所がない時でも、定期的に歯石などを取るために、ぜひ利用していただければと思います。しっかりと予防できれば、大変な治療をしなくて済むことにつながりますから。
【佐藤先生】治療を途中で放置してしまったり、長くひどい状態のままにしていたりして、誰にも口の中を見せたくないという人もいます。でも、気にしないで来てほしいです。「どうして放っておいたのですか」などと責めることはありません。たとえどんな状況だったとしても、いつでも治療はスタートできます。残せる歯は残して、少しでも口腔内を改善していきましょう。症状がなくても歯周病、歯槽膿漏が進行しているケースもあります。歯を長持ちさせるためにも定期的に検診を受けていただけますよう、お待ちしています。