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向井 千久 院長の独自取材記事

向井歯科クリニック

(明石市/明石駅)

最終更新日:2023/03/14

向井千久院長 向井歯科クリニック main

JR神戸線・明石駅から徒歩6分の場所にある「向井歯科クリニック」。2013年に明石市で開業し、2023年2月1日、現在地に移転リニューアルした。ビルの1階にあるため、高齢の人や車いすユーザーも利用しやすいだろう。院長の向井千久先生は、口腔外科専門の歯科医師。親知らずや顎関節症の治療を得意とし、一般歯科・口腔外科・小児歯科をはじめ、義歯の作製、予防歯科などの幅広い歯科診療にあたっている。なるべく患者の体に負担の少ない治療、痛みの少ない治療を心がける。小児の患者にも心を開いてもらえるように、一緒に遊んでから診察へ入るという。そんな向井院長に、同院の診療方針などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2019年11月29日/再取材日2023年2月16日)

保険内診療を基本に、患者それぞれに合った治療を提案

先生のご経歴や、最近行った移転リニューアルについて聞かせてください。

向井千久院長 向井歯科クリニック1

大学卒業後は大阪歯科大学の第2口腔外科に入局し、主に口腔領域の外科的治療・手術に携わってきました。その後いくつかの歯科医院に勤務して、口腔外科以外の幅広い歯科診療の研鑽を積ませていただき、2013年にこの明石市に開業しています。そして2023年の2月、当院が入居していたビルの老朽化に伴い、現在の場所に移転リニューアルしました。これまでは4階で診療をしていましたが、移転先はビル1階となったため、ご高齢の方や車いすをご利用の方をはじめ、多くの患者さんによりご来院いただきやすい環境になったのではないでしょうか。ほかにも、歯科に苦手意識がある皆さんも通いやすいような温かな雰囲気になればと、移転先の内装は木目調を選んでいます。

診療方針について教えてください。

当院は一般歯科・口腔外科・小児歯科の診療をメインに、義歯の作製、予防歯科まで幅広い診療を提供しています。基本的には、できるだけ保険診療内で、患者さんにとってのベストの治療を提供できるように心がけています。もし患者さんがそれ以上の治療を求める場合は、相談しながら、自費診療を提供するようにしています。また、なるべく患者さんの体に負担の少ない治療、痛みの少ない治療を心がけています。その一例として、当院ではメタルフリーの補綴治療を行っています。これは金属の素材を用いない治療法で、金属アレルギーが心配という方にも受けていただけるものです。そして親知らずにしても虫歯治療にしても、抜歯や悪いところを治して終わりとするのではなく、将来的な口腔内の健康を考えた診療を提供できるように努めています。

将来的な歯の健康を考えた治療とは、具体的にどのようなものですか?

向井千久院長 向井歯科クリニック2

例えば、当院の虫歯治療ではMI(ミニマルインターベンション)という考え方に基づいて治療を行っています。従来の虫歯治療は、詰め物を入れるために、虫歯周辺の健全な歯まで大きく削る場合がありましたが、このミニマルインターベンション治療は、できるだけ削る量を少なくして、虫歯部分だけを取り除こうというものです。こうした治療は、今ある歯をできるだけ残して長持ちさせたいというときに役立つんですよ。また、虫歯治療が終わったとしても、歯周病があればいずれは歯を失ってしまう可能性があります。ですから当院では、歯周病の治療を済ませた上で、虫歯治療やメンテナンスを進めるようにしています。

口腔外科専門歯科医師として親知らず・顎関節症に対応

得意とする治療について詳しく教えてください。

向井千久院長 向井歯科クリニック3

口腔外科が専門ですので、親知らずの抜歯や治療は得意とするところです。ただ親知らずは、必ず抜かなければならないというわけではありません。親知らずが真っすぐ生えて、痛みがなく、きちんと噛み合っている場合は、「抜歯はやめておこう」と患者さんに説明しています。将来歯を失ったときに、親知らずを移植して使える可能性もあるからです。また、抜歯によって口腔環境が変わり、顎関節症になる可能性があるときは、噛み合わせを調節することもあります。逆に、親知らずが生えることで歯並びが変わり、噛み合わせが悪くなることもあります。こうした場合は、親知らずの抜歯を勧めています。このように、親知らずの治療は、患者さんによってケースバイケースですから、まずは相談に来ていただきたいですね。また、歯質の大部分を失い根っこだけになってしまった歯を残すための処置として、歯根挺出法にも対応しています。

予防歯科にも力を入れておられるそうですね。

親知らずの抜歯処置や虫歯治療が終わったら、歯医者さんに通うのはおしまい、ではありません。せっかく口腔環境が良好になっても、きちんとケアせずに過ごしていると、悪くなる歯が出てきてしまいます。治療後の良い状態をキープするには、治療後のアフターケアが重要です。ご自宅でのデンタルケアを頑張っていただくのと同時に、3ヵ月に1度定期健診を受けてもらい、磨き残しがある場所を丁寧にクリーニングし、進行する前の初期段階で虫歯や歯周病を治療していきます。特に歯周病は症状に乏しく、自分では病気に気づきにくいため、定期健診で早めにケアして予防することが重要です。当院には働き盛り世代から高齢の方まで、幅広い年代の方が来院されていますが、治療よりも予防を目的に通院される方が増えています。何歳になっても健康な歯が残せるように、今後も予防に力を入れていきたいと考えています。

患者さんに接する際に心がけていることは?

向井千久院長 向井歯科クリニック4

歯の治療ということで、緊張されている患者さんは多いです。特に外科処置が必要な場合は、不安な気持ちになる方もおられると思いますので、治療に入る前は私やスタッフが患者さんとしっかりコミュニケーションを取って、時には雑談をするなど、リラックスしていただくように心がけています。院内の雰囲気も観葉植物を飾るなど、患者さんの気持ちを和らげるような工夫をしていますので、初診の患者さんも安心して受診していただけると思います。またお子さんに対しても、スタッフが一緒に遊んでから診察に入るようにしていることで、心を開いてくれるお子さんもいます。歯の治療を怖がったり嫌がったりするお子さんもいますが、その場合は、無理やり治療をするのではなく、お子さんの様子を見ながら、その日の治療内容を決めていくようにしていますね。

歯を生涯健康に保つため、予防のための定期検診を

スタッフさんとはどのように連携を取っていますか?

向井千久院長 向井歯科クリニック5

開業時の私のポリシーの一つとして、私は治療が終わった患者さんを玄関まで見送るようにしていました。今は若いスタッフが私の気持ちを引き継いで、自ら実践してくれるようになっています。そんなふうに私の考えを共有し、患者さんを大切にしてくれるスタッフには感謝しています。実は以前、私が勤務していた歯科医院の院長先生が、自分から率先して患者さんを見送ったり、洗い物をしたりしていたんです。その先生いわく「これも社員教育だから」ということでした。私もその考え方を継承させていただいています。自ら実行して見せていくことで、スタッフは自然と私の考えを理解し、共有してくれます。

歯科医師をめざした理由を教えてください。

私の実家は広島で、祖父も父も歯科医師として開業していました。そんな2代にわたる歯科医師の家に生まれましたので、小さい頃から私の周りには、歯科医師以外の職業になってはいけないような空気がありました。子どもの頃、母に「本当はペットショップの店長になりたい」と告げた時、母は「歯科医師になってからでもできる」と言うので、私はそれを信じて歯科医師をめざしました。うまいこと誘導されたようですね(笑)。でも、実際に歯科医師になってからは、後悔したことはありません。むしろ、私を頼って来てくださる患者さんがいて、治療後「ありがとうございます」と言ってくださる時は、歯科医師として大きな喜びを感じますね。

今後の展望、そして読者へのメッセージをお願いします。

向井千久院長 向井歯科クリニック6

虫歯や歯周病によって歯を失うことにならないように、当院では予防のための定期的な歯科検診を実施しています。3ヵ月に1度は歯科検診を受けて、虫歯や歯周病にならないように口腔内のチェックをしていただきたいと思っています。また、当院のホームページに掲載されている私の写真が、どうもこわもてな人に見えるらしく、患者さんには「先生は意外に明るいですね」と驚かれています。自分で言うのもなんですが、見た目よりも気さくな性格ですので、心配しないで、恐れることなく、気軽に相談に来ていただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ジルコニアクラウン/11万円〜
セラミッククラウン/10万円〜
インプラント(上部構造込み)/1本32万円〜

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