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つらい鼻詰まりの改善をめざす
副鼻腔炎の日帰り手術

多田耳鼻咽喉科医院

(大阪市住吉区/住ノ江駅)

最終更新日:2022/12/26

多田耳鼻咽喉科医院 つらい鼻詰まりの改善をめざす 副鼻腔炎の日帰り手術 多田耳鼻咽喉科医院 つらい鼻詰まりの改善をめざす 副鼻腔炎の日帰り手術
  • 保険診療

鼻詰まりは、誰もが一度は経験する代表的な鼻の病気の一つだ。中でも副鼻腔に細菌感染が起こることによって炎症が起き、膿や鼻水がたまる副鼻腔炎(蓄膿症)には、多くの人が悩まされていると言っていいだろう。住吉区にある「多田耳鼻咽喉科医院」の多田直樹院長は「QOLを落とさないためにも、副鼻腔炎は放置せず適切な治療をしてほしい」と語る。実際、適切な時期に鼻洗浄や投薬治療、ネブライザー療法などの保存的療法を行うことで、その多くは改善が期待できるという。しかし、それでも改善しない場合にはどうすればいいのだろうか。多田院長は「そんな時のために手術がある」と話す。そこで今回は、豊富な手術経験があり、自院でも内視鏡を使った日帰り手術を行う多田院長に、副鼻腔炎の日帰り手術について詳しく教えてもらった。

(取材日2022年9月7日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q鼻詰まりを起こす疾患と、その治療法について教えてください。
A

鼻詰まりの原因は、風邪やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎による粘膜の腫れ、鼻水の滞留、骨や軟骨の問題、鼻の中のできものなどさまざまです。鼻詰まりは年齢・性別問わずに誰にでも起こり得る症状で、一過性の場合はそれほど心配はないでしょう。しかし、鼻詰まりが長期間改善されない場合は、上顎がん、良性腫瘍、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)などが疑われます。これらの病気は検査をすれば識別することができ、抗菌薬の投与、ネブライザー療法、点鼻薬の使用、鼻水の吸引、鼻の洗浄などの対処が可能です。まずはこれらの保存療法を行い、結果につながられない場合や、症状が再発する場合には、内視鏡下での副鼻腔手術を検討します。

Q手術中に痛みを感じることはないのでしょうか?
A

個人差はありますが、痛みは麻酔薬の注射でコントロールしていきます。また、当院では内視鏡を使って手術を行いますし、日帰りでできる手術であることから想像できるとおり、古くからある手術方法に比べると患者さんの負担は小さいと言えるのではないかと思います。無痛とは言えませんが、我慢できる範囲の痛みのはずです。もしも手術中に我慢できそうにないと思う場合には、申告していただければ鎮痛剤を追加したり、休憩しながら丁寧に進めるなど、無理しすぎない、我慢しすぎない方法をいろいろと試していきますので、遠慮なくお申しつけください。もちろん、局所麻酔そのものの痛みへの配慮も行います。

Qこちらで行っている手術の特徴について教えてください。
A

まずは手術前にしっかりと説明し、術中や術後に起こることもすべてお話ししています。痛みや不安は「わからない」ことで大きくなりますので、まずは心理的な不安を軽減することがスタートだと考えています。術後、ご帰宅いただく際には院長直通の電話番号をお伝えし、何かあれば24時間対応もしております。また、術中・術後の痛みへの対応として、従来は止血用のガーゼタンポンを鼻内に挿入しますが、抜去の際に痛みを伴うケースもありました。当院では患者さんの苦痛軽減のため、出血が少なければ極力ガーゼタンポンを使用しないなど、患者さんの気持ちや状況に配慮して手術計画を立てるように心がけています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診、診察
多田耳鼻咽喉科医院 問診、診察

まずは、過去の鼻の病気やその治療、現在の状態について問診。その後、顕微鏡や内視鏡を使って観察し、必要に応じて画像検査やアレルギー検査を行う。まずは検査結果に合わせた保存療法を実施し、改善傾向が見られない場合には手術療法が提案される。手術に興味があれば、手術に関する詳細な冊子を受け取り、しっかりと読んでみよう。

2検査、手術説明
多田耳鼻咽喉科医院 検査、手術説明

手術を決意したら、医師と相談して術前の検査日、手術日などを決定する。同院では30分程度時間をかけて、安全に手術を行うための注意点や術後のスムーズな日常生活への復帰のための説明も行われる。また全身の状態をチェックするため、血液検査、心電図検査、尿検査を実施。持病がある場合には、手術の可否を含め、事前に患者のかかりつけ医と相談することもあるそうだ。

3日帰り手術
多田耳鼻咽喉科医院 日帰り手術

来院後、体調、最後に食事をした時間、薬の内服の確認をし、手術を開始。術式によって異なるが、手術時間は2〜3時間程度で終了する。術中の痛みは麻酔によってコントロールされているが、我慢できないと感じた場合は、申告してほしいとのこと。

4術後はリカバリールームで休息
多田耳鼻咽喉科医院 術後はリカバリールームで休息

麻酔が切れるまで、リカバリースペースで30分ほど休憩。患部と体の状態を確認した上で帰宅となる。帰宅の際は、自転車や自動車の運転は禁止なので注意したい。帰宅後もしばらくは出血が起こりやすいため安静に過ごすことが大切。家事や軽作業などは翌日以降、負荷のかかる仕事や運動は1週間後までひかえよう。痛みに対しては内服薬が処方されるので、指示されたとおりに服用する。

5術後の外来通院
多田耳鼻咽喉科医院 術後の外来通院

帰宅後、電話にて患部の状態、体調などの確認。困ったことがあれば、気軽に相談してほしいそうだ。また、出血が多いなど心配なことがある場合は、院長直通の電話番号に連絡が可能。時間帯に関わらず対応してくれるので安心だ。術後は原則2週間は毎日、3週間後から週1〜2回通院し、術後の傷口の状態をチェック。通院期間は約1ヵ月~1ヵ月半程度。

ドクターからのメッセージ

多田 直樹院長

副鼻腔炎によって引き起こされる鼻詰まりの状態は、ただつらいだけでなくQOLを大幅に低下させます。深い呼吸ができなければ、集中力の低下によって学習・仕事の効率低下や、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害、口呼吸によって風邪をひきやすくなるなどさまざまな弊害が起こりやすくなります。また、ベタベタした鼻水やたんが喉に流れてくる後鼻漏や中耳炎、慢性気管支炎や喘息の原因にもなりかねません。特に中高年は年齢とともに肺機能が低下しますので、慢性副鼻腔炎の合併によって日常生活にも支障が生じるかもしれません。適切な治療を行い、快適な毎日を送っていただけるように努めています。お悩みの方は、早めの治療をご検討ください。

多田 直樹院長 多田耳鼻咽喉科医院
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