全国のドクター9,222人の想いを取材
クリニック・病院 158,511件の情報を掲載(2024年5月26日現在)

  1. TOP
  2. 千葉県
  3. 千葉市美浜区
  4. 稲毛海岸駅
  5. たかす腎・泌尿器クリニック
  6. 七条 武志 院長

七条 武志 院長の独自取材記事

たかす腎・泌尿器クリニック

(千葉市美浜区/稲毛海岸駅)

最終更新日:2023/06/13

七条武志院長 たかす腎・泌尿器クリニック main

稲毛海岸駅から徒歩2分とアクセスの良い「たかす腎・泌尿器クリニック」。長くこの場所で診療を行っていた「あそうクリニック」の後を引き継いだのは七条武志(しちじょう・たけし)院長だ。昭和大学病院やその関連病院で20年間、大がかりな開腹手術から腹腔鏡手術、内視鏡手術、ロボット支援手術などを多数手がけてきた。大学病院で積み重ねた知識と経験を、今は「クリニック」という新たな分野で生かしている。風邪や体調不良の相談から、生活習慣病の管理、睡眠時無呼吸症候群の診療、腎臓内科や泌尿器科としての専門的な治療まで、幅広く対応する同院。「クリニックには交通整理のような役割があります」と話す七条院長に、これまでの経歴や同院の診療内容について聞いた。

(取材日2023年5月26日)

新しい試みも取り入れ、通いやすい泌尿器科をめざす

この場所には以前も泌尿器科のクリニックがあったと伺いました。

七条武志院長 たかす腎・泌尿器クリニック1

2015年より7年間「あそうクリニック」として診療されており、お子さんから高齢の方まで、また女性の患者さんも多く通われ親しまれていました。院長の麻生太行先生は私と同じく昭和大学の医局出身で、2つ上の先輩にあたります。2022年の11月に麻生先生が急逝され、しばらく休業となりましたが、今年の1月より私が院長としてこの場所を引き継ぐことになりました。このビルはほかにもフィットネスジムや飲食店など多くのテナントが入っていますし、駅から近く明るい雰囲気です。これまで同様に「通いやすいクリニック」として、地域の皆さんに頼られる存在になっていければと思っています。

先生は長年、昭和大学で診療されてきたのですね。

はい。2000年に昭和大学を卒業してから20年以上、同大学病院やその関連病院で研鑽を積んできました。大学病院には尿路結石や前立腺がんなど、症状の重い患者さんもいらっしゃいます。大がかりな開腹手術から腹腔鏡手術、内視鏡手術、ロボット支援手術など、さまざまな手術を経験してきました。このような治療を手がけるには、深い知識が必要です。私は日本泌尿器科学会泌尿器科専門医でもありますが、そのほかにも、がん治療や性機能障害、泌尿器内視鏡やロボット支援手術の研究会に参加して研鑽を積んできました。開業にあたって医局での勤務は非常勤となりましたが、今も週に1度、大学病院で診療にあたっています。これらの経験を「クリニック」という新たな分野で生かしていきたいですね。

診療内容や設備について教えてください。

七条武志院長 たかす腎・泌尿器クリニック2

地域のかかりつけ医として一般内科から生活習慣病まで幅広く、そして泌尿器科や腎臓内科ではより専門的な治療を提供するクリニックです。院内にはエコーやエックス線撮影装置を備え、尿量測定装置や膀胱内視鏡も活用しています。また、新たに尿検査の機械を導入したことで、これまでより迅速に尿検査を行えるようになりました。スタッフの作業効率も上がり、ヒューマンエラーを防げるのも利点です。「あそうクリニック」の良さを引き継ぎつつ、新しい取り組みにも積極的にチャレンジしていきたいと思っていますが、今はまだ模索中です。これからクリニックが成長していく中で、患者さんや時代のニーズを取り入れていけると良いですね。千葉市特定診査・健康診査や、大腸がん・肺がん・前立腺がんの検診、胃がんリスク検査、各種ワクチン・予防接種にも対応しています。

泌尿器科の病気はQOLに関わるもの

泌尿器科では、どのような病気を診てくださるのでしょうか?

七条武志院長 たかす腎・泌尿器クリニック3

泌尿器科では、広く尿の通り道に関わる病気やお悩みに対応しています。腎臓・副腎・尿管・膀胱、男性ですと前立腺や精巣も診療範囲です。頻尿や尿失禁にお悩みの患者さんが多く、高齢の女性では膀胱などが骨盤から下がって体外に出てしまう膀胱瘤などの性器脱という症状も見られます。子どものおねしょや男性更年期障害も泌尿器科の診療範囲なんですよ。頻尿や尿失禁に悩む方は少なくないのですが、恥ずかしさから受診に踏みきれないという方もいらっしゃいます。年齢を重ねて排尿に関する悩みが増えるのは、決して珍しいことではありません。「困ったな」と感じるようになったら、ぜひ気軽に泌尿器科を利用してください。

男性更年期障害について教えてください。

40代以降の男性に見られる症状で、気力の衰えや集中力の低下、性欲低下やED(勃起障害)など、症状は個々それぞれです。テストステロンという男性ホルモンの値を調べて診断します。相談するだけで気持ちが楽になる方もいらっしゃると思いますが、メンタルの症状が大きい場合には心療内科への受診をお勧めするようにしています。テストステロンの値が低い場合には、妊活の予定やほかの病気の有無を確認しながら、ホルモン補充療法を選択します。

泌尿器科の病気はQOLに関わってくるのですね。

七条武志院長 たかす腎・泌尿器クリニック4

そのとおりです。頻尿や尿失禁も、子どものおねしょも、男性更年期障害も、直接命に関わるような症状ではありません。ですがそれが精神的な負担になってはQOLの低下につながってしまいます。その解決策を見つけるのが泌尿器科の医師の役目です。また、排尿のお悩みの裏にはがんなどの重い病気が隠れていることもあります。泌尿器科で見つかるがんで多いのは、膀胱がんと前立腺がんです。どちらも初期症状がほぼないため、ほかの病気や症状の検査時に偶然見つかることが多いです。これらもやはり50代以降になるとリスクが上がりますので、泌尿器科を受診する際は併せて検査を受けることをお勧めします。

地域医療の交通整理も、クリニックの大切な役目

診療時に心がけていることをお聞かせください。

七条武志院長 たかす腎・泌尿器クリニック5

患者さんの話をしっかり聞くということです。これは大学病院でもクリニックでも同じですが、クリニックには交通整理のような役割があります。当院での治療が可能なレベルなら引き受け、大きな病院での検査や手術が必要だと判断した場合、紹介可能な医療機関につなげるということですね。そのためにも、どのようなことで困っているのか、どこまでの治療を希望するのかなど、患者さんの悩みに耳を傾けるように心がけています。より精密な検査や大がかりな治療を受けられる病院と比較して、身近な場所で気軽に相談できるのがクリニックの良さ。できるだけお待たせしないような時間管理も今後の課題です。

今後、どのようなクリニックにしていきたいとお考えですか?

泌尿器科に関しては、膀胱内視鏡検査やボツリヌストキシン製剤による治療など、専門的な検査・治療を提供していますが、ゆくゆくは日帰り手術などさらに診療の幅を広げていきたいですね。また、高血圧症・高尿酸血症・脂質代謝異常・糖尿病などの生活習慣病の患者さんにも気軽に相談してもらえるクリニックをめざしています。これらの病気は生活のスタイルを見直すことで症状の改善につながることもあり、行動療法を取り入れながら、必要に応じて薬を処方して悪化防止を図ります。先ほどクリニックを交通整理に例えたとおり、診療科にかかわらず頼ってもらえるとうれしいですね。他院との連携にも力を入れ、市内を中心に近隣のクリニックや診療所、大学病院や基幹病院に、スムーズに紹介できる体制を整えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

七条武志院長 たかす腎・泌尿器クリニック6

当院は、風邪や体調不良の相談から、生活習慣病の管理、睡眠時無呼吸症候群の診療、腎臓内科や泌尿器科としての専門的な治療まで、地域の皆さんのお悩みに幅広く対応するクリニックです。私はこれまで20年以上、大学病院や中核病院にて勤務してきました。これまで積み重ねてきた知識を生かし、総合的な診療を提供いたします。困っていることがあればなんでもご相談ください。

Access