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赤堀 主京 理事長の独自取材記事

ファミリアデンタルクリニック深谷

(深谷市/籠原駅)

最終更新日:2023/09/22

赤堀主京理事長 ファミリアデンタルクリニック深谷 main

JR高崎線籠原駅と深谷駅の中間付近にある「ファミリアデンタルクリニック深谷」は、幅広い年齢層の患者が通う地域のかかりつけ歯科医院。赤堀主京(あかほり・かずひろ)理事長は、栃木県宇都宮市にある医療法人で分院の立ち上げに携わった後、自らの診療方針である「患者ファースト」のさらなる実現をめざして2015年に開院した。できる限り歯を残す治療を心がけ、場合によっては自費治療に精通した歯科医師を紹介するなど、患者の口腔内の健康を考えたベストな方法で治療を提供。子どもの背の高さに合わせた洗面台や子ども用の便座、おむつ替えの台を設置するなど、大人だけでなく子どもも通いやすい環境が整っている。患者目線を忘れず、真摯な姿勢で誠実に歯科医療と向き合う赤堀理事長に、同院の診療について話を聞いた。

(取材日2023年6月12日)

「患者ファースト」で適切な治療の提供を心がける

先生が歯科医師を志したきっかけを教えてください。

赤堀主京理事長 ファミリアデンタルクリニック深谷1

尊敬する父が歯科医師でしたから、僕自身も自然と歯科医師になるのだろうと考えていました。最初のきっかけこそ家庭環境が関係していましたが、実際に歯学部に進学してみたら「自分に合っているな」と感じましたし、今でもこの仕事が大好きです。大学では勉強に明け暮れるわけですが、5年生になると実習が始まります。実習はほとんど休みがなく、身だしなみについても厳しかったですね。でも、そのおかげで仕事に対する責任感が少しづつ養われたのかなと思います。いずれは開業するつもりだったので、大学卒業後は大学病院ではなく一般開業医で働くことを選びました。医療法人社団心裕会に勤務し、少しづつ自分の診療スタイルを確立させていきましたね。院長代理などを経て7年ほどたった時、分院の立ち上げに携わり、3年ほどで運営を軌道に乗せることができたことから、自身の開業に踏みきりました。

2015年の開院と伺っています。開業当初の思いをお聞かせください。

自分の中で理想とする歯科医院というのが、細かいところまでありました。例えば、歯科医院では、治療で使用する器具を金属のプレートの上に置くことが多いですよね。そうすると器具を置く度に音がしてうるさいので、当院では金属のプレート自体を使わず、テーブルの上に滅菌できる紙を置いて音がしないような工夫をしています。大学病院などで行っている方法でコストはかかりますが、そうすることで診療中の音の軽減が図れます。また、必要性を感じたら、通常は保険診療では使用しないような高価な材料を使うこともあります。そういう裁量があることが開院の決め手でした。

患者さん目線の診療を大事にされているのですね。

赤堀主京理事長 ファミリアデンタルクリニック深谷2

そうですね。「患者さんファースト」という思いがあります。診療方針として、開院当初から、できる限り抜歯しない診療に努めています。歯を残すためには根管治療も重要ですが、保険診療で根管治療を行うには、時間やコストの面で限界があります。例えば、僕の技術ではどうしても根の治療で歯を残せないと判断することがあった場合、自費診療にはなりますが、伊勢崎にいる歯科医師に根菅治療を指導するほど根管治療に精通した先生をご紹介しています。歯を残すことを第一優先で考えると、無理して僕が治療するよりも良い結果が見込めますよね。根の治療を終えたら、こちらに戻って来てもらってかぶせ物をするというふうに、患者さんにとってベストと思う方法を提案しています。

小児歯科では早めの治療で子どもの負担の軽減を図る

院内設備はお子さんも使いやすい仕様になっていますが、小児歯科にも注力されているのですか?

赤堀主京理事長 ファミリアデンタルクリニック深谷3

当院では体を固定するネットのようなものを使用して、お子さんの安全に配慮して治療を行っています。しかし、僕が年齢を重ねて反射神経が鈍くなってきていることや、今はスタッフの数が十分ではないことから診療の数を減らしているのが現状です。ただ、やはり虫歯がある場合は早い段階で治療することが勧められます。悪化すると治療がより大変になりますし、永久歯に生え替わってからの歯並びにも影響します。痛くなってから注射をして治療するのは嫌じゃないですか。それは大人も一緒ですよね。小さい虫歯のうちであれば少し削って詰めるだけで済むことも、深い部分で神経の近くまで虫歯が進行すると、治療に麻酔が必要ですし抜歯のリスクも高くなりますから、早めに治療するのが一番です。僕自身も、そして僕の子どもにもそうしますね。

最近、患者さんから増えているニーズなどはありますか?

スポーツ用のマウスガードを作りたいという人が増えていますね。作るのであればクオリティーにこだわった物を作りたいので、信頼の置ける東京のマウスガード専門のメーカーに頼んでいます。虫歯治療を行った流れでマウスガードを作るので、虫歯の治療が完了するまでは絶対にマウスガードは作らないというこだわりがあります。まずお口の中を診て、治療をすべて終えた時点で型を採り発注します。僕自身がサッカーや柔道、ラグビーなどのスポーツ経験があり、総合格闘技を見るのが好きということもマウスガードを導入するきっかけになりました。

審美面に配慮したケアについてはいかがでしょう。

赤堀主京理事長 ファミリアデンタルクリニック深谷4

審美面に配慮したケアとしては、ホワイトニングや口腔内の掃除をするPMTCなどに加えて、お口の中のツボを刺激するためのマッサージも行っています。長く続いたマスク生活がひと段落してきましたから、これまで隠れていた顔の下半分のケアには良い時期だと思います。

笑顔になれる歯科医院をめざす

こちらのモットーをお聞かせください。

赤堀主京理事長 ファミリアデンタルクリニック深谷5

どの歯科医院もそうだと思いますが、治療には手を抜かないということですね。診療が忙しくなってくると「忙しい中、診療してあげている」という気持ちになることがあるかもしれません。でも、それなら僕が診る必要はないですよね。せっかく当院に来てくださっているのですから、一人ひとりの患者さんを全身全霊で治療しないといけないと思っています。ですから、「これでいいや」という治療の妥協は一切しないつもりです。

診療で大事にされていることは何でしょう?

ずっと続けているのは患者さんへのあいさつです。治療が終わったら、歯科医師はどこかへ行ってしまうことが多いと思いますが、当院では治療が終わっても患者さんからそう遠いところへは行かず、患者さんが帰る時に「お大事にどうぞ」と目を合わせてあいさつするようにしています。また、長く通ってくださっている患者さんには、2年に1度は必ずエックス線を撮るようにしています。それで、変化を見て大きな病気がないかを確認します。長く通ってくださっていると、その歴史をたどることで「あれ、これはおかしいな」ということに気がつけると思います。それが疾患の早期発見につながることも期待できます。

今後の展望をお聞かせください。

赤堀主京理事長 ファミリアデンタルクリニック深谷6

今はスタッフが足りない状況なので、みんなの負担が増えることが一番つらいですね。求人募集を始めたところなので、スタッフ、歯科衛生士が増えてきたら、トリートメントコーディネーターを務めてもらいたいと思っています。僕は口下手だと言われるので、自費治療のほうが良いと判断するケースでもなかなか勧めることができないジレンマを感じることがあります。自費治療は見た目にこだわることができますし、素材の幅も広がるので汚れがつきにくく歯周病のリスクの軽減がめざせるなどのメリットがあります。トリートメントコーディネーターには、患者さんにしっかり説明するという大切な部分を担ってもらいたいですね。最初からこの治療がしたいと決めて来院される方もいらっしゃいますが、そうでない方々への間口が広がるのではないかと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

1本の歯だけを治すのではなく、口腔全体をトータルで良い状態にし、問題なく食事ができるお口の中の環境をつくっていきたいと考えています。歯科医院はできれば行きたくない場所だと思いますが、少しでも「行こうかな」と思ってもらえる場所でありたいですし、予防のために定期的に通ってくださっている患者さんがいることは本当に幸せなことです。歯科治療だけでなく、クリニック全体を気に入ってくださり、「ここに来るとちょっと笑顔になれる」と思っていただける場所であり続けたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング/1万780円~、PMTC/9680円~、スポーツ用のマウスガード/1万5400円~、セラミックを用いた治療/3万3000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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