無理なく通い続けたい予防歯科
プロのケアと歯磨き指導で健康に
柏東口駅前歯科 ジャパンデンタルクリニック
(柏市/柏駅)
最終更新日:2021/10/12
- 保険診療
痛みや不具合が出る前に定期検診に通い、虫歯や歯周病を予防しようというのが、予防歯科の考え方だ。一定の治療を終えた段階で、そのきれいな状態を維持するのはもちろんのこと、現時点で痛みがなくても、自分の歯や口腔内の状況を知り、正しいセルフケアの方法を学ぶことも含まれる。なるべく「抜かない」「痛くない」「怖くない」治療をモットーとする「柏東口駅前歯科 ジャパンデンタルクリニック」の田名網宏樹(たなあみ・ひろき)院長は、この予防歯科についてもぜひ自分事として考えてもらいたいと警鐘を鳴らす。そこで、予防歯科の進め方や同院ならではの取り組みについて、詳しく聞いた。
(取材日2020年9月25日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q予防歯科とは、どういうものですか?
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A
虫歯や歯周病など、悪い部分の治療を終えたらそこで安心するのではなく、次は、今後また悪くならないように「予防」をスタートすることをお勧めしています。歯科医院というのは痛みが出たら駆け込む場所ではなく、ぜひ、日頃から定期的に通って、虫歯や歯周病になる前にその状態を維持する、もしくはなりかかった初期段階で見つけて容易な治療で対処することが大事です。歯やお口の中のことは、自覚症状が出る頃にはかなり病状が進行してしまっている場合が少なくありません。定期検診で、きれいな状態を保つよう意識を高めることが、結果的には本格的な治療のための時間や手間の節約にもなります。
- Qいつ頃から始めればよいのでしょうか。
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A
一定の治療を終えた段階で、その口腔内の良い状態を維持する意味で、定期検診・メンテナンスを始めるのがお勧めです。また、当院に初診でかかられたときに、一通りのお口の検査をしますので、そこでお口の中が汚れやすく、虫歯や歯周病になりやすい状態になっている方には、歯磨きなどのセルフケアの指導と併せて、定期検診・メンテナンスに通っていただくことをお勧めしています。歯科衛生士によるクリーニングで、歯磨きでは取れない汚れや歯石を除去することで、細菌の塊を取り除き、虫歯や歯周病を防ぎます。また、その方の歯並びに合わせた磨き方を少しずつ指導して、セルフケアの精度向上をめざします。
- Qこちらのクリニックの予防歯科の特徴を教えてください。
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A
基本的に4ヵ月か半年に1度、通院いただくようにしています。クリニックでのケアが空くと、細菌は3ヵ月程度で一段と増えてきますのでも、その状態が続かないよう、4ヵ月を目安にしています。通い「続けて」いただくことが大事ですので、あまり頻繁にしてご負担に感じられるとかえって良くありません。心理的に負担にならず、悪化もさせないようなバランスで4ヵ月ごと、年に3回来院いただくことをお願いしています。美容院に通う感覚で、などとお伝えすると、患者さんも納得していただきやすいですね。患者さんに、お口の健康を意識していただくことが肝心なので、機会があるたびに定期検診の重要性はお伝えするよう心がけています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診
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初診では、お口の中に感じる症状や違和感、気になる点などを伝える。そうした主訴やこれまでの病歴、服用している薬、また、食事や生活習慣、口の健康をどのように考えていきたいかなども伝える。8つある診察室はすべて半個室でプライバシーが保たれているため、安心して相談できるだろう。
- 2検査
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エックス線撮影で、虫歯や歯の根、骨の状態を確認。来院歴がある場合も、2年以上空いていれば口腔内の状況が大きく変わっているので、あらためて撮影を行う。また、歯科衛生士が歯周ポケットの深さを測定。自覚症状のあまりない歯周病の有無がわかる検査だ。目盛りのついた測定器具を軽く差し込む、目視による検査で、炎症がなければ痛みはほとんど感じないだろう。進行が始まっていれば、ポケット底部から出血があることも。
- 3検査結果説明
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その日のうちに、検査結果を説明。エックス線写真はモニターで歯科医師と一緒に見て、どういう状況かの説明を受けるのでわかりやすい。歯周ポケット測定検査についても、結果を説明。健康な状態であれば2~3ミリの深さだが、歯周病が進んでいると4~5ミリになることも。今後どのように治療や観察を続けていくかを相談する。
- 4治療
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治療方針により、その日のうちにできる治療は行う。歯石がたまっていれば、全体的な歯石除去を行い、ポケット内に深くこびりついた歯石、歯垢(プラーク)などは、ブロックに分けて計画的に除去治療を行っていくことになる。
- 5定期的なメンテナンス
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以降は、4ヵ月か半年に1度のペースで通院。毎回、歯科衛生士によるクリーニングで、歯石・歯垢を除去し、歯磨き指導を受ける。その人がうまく磨けていない部分などに歯ブラシを届かせることができるよう、歯ブラシの使い方を指導するとともに、デンタルフロスや歯間ブラシの併用を勧めることも。患者が自分で行えるレベルのことを伝え、実際に行えるようになるまで、見守っていく。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。