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精度を追求した診療を地域で行うため
先進の機器を積極的に導入

むらまつ歯科

(西宮市/香櫨園駅)

最終更新日:2021/10/12

むらまつ歯科 精度を追求した診療を地域で行うため 先進の機器を積極的に導入 むらまつ歯科 精度を追求した診療を地域で行うため 先進の機器を積極的に導入
  • 保険診療
  • 自由診療

歯科領域では近年、治療方法や歯科技工物作製の仕組みを変えていくような機器が次々と登場。かつては高い専門性を持った歯科医院で行っていたような治療が、地域の歯科医院でも提供され始めている。西宮市のかかりつけ歯科医院「むらまつ歯科」の村松弘康理事長も、国内外の学会へ積極的に参加し、以前から新しい機器や設備を積極的に導入してきた。「私が新しいもの好きなんです」と笑顔を見せる理事長だが、導入の判断基準になるのは「この機器があれば、あの患者さんにより完成度の高い治療をしてあげられるだろう」という思いだと語る。そこで、同院の診療に活用している設備・治療機器とその特徴、さらにこれらを駆使しながら村松理事長がめざす歯科診療について、詳しく解説してもらった。

(取材日2019年11月27日)

機器・設備の充実を図ることが、患者が始めやすく納得できるような治療につながる

Q診療では、多くの新しい機器を活用しているそうですね。
A
むらまつ歯科 3ヵ月後の歯並びのイメージを、自動的に構築

▲3ヵ月後の歯並びのイメージを、自動的に構築

当院で最も新しいのは、マウスピース型装置を用いた矯正で使う、3次元口腔内スキャナー設備です。細長く小さなカメラでお口の中をぐるりと撮影しデータとして取り込むと、矯正の過程や施術後の画像が数分~10分程度で作成されます。カラーの3次元画像ですので、患者さんは矯正後の歯並びをリアルにイメージできるでしょう。また、歯の詰め物やかぶせ物をコンピューターで作製するCAD/CAMシステムも、日々の診療で活躍しています。外部の技工所に詰め物などの作製を依頼すると完成まで数日かかりますが、CAD/CAMでは詰め物を院内の削り出し機で作製しますので、最短であれば歯への装着まで1時間程度で可能です。

Qマイクロスコープも3台稼働。そのメリットを教えてください。
A
むらまつ歯科 治療精度向上のため、マイクロスコープを3台導入している

▲治療精度向上のため、マイクロスコープを3台導入している

マイクロスコープの特徴は、肉眼ではわかりにくい小さな虫歯や歯のひび割れ、根管の構造などを、最大24倍まで拡大して見られることです。歯科診療では細かい作業が多いので、マイクロスコープの有無が作業精度を大きく左右すると考えています。そこで当院では、治療に使うメインのチェア3台にマイクロスコープを配置し、必要であると判断すれば保険診療、自由診療の区別なく日常的に使用しています。ただし視野が狭くなりますので、マイクロスコープが届かない位置の治療、あるいは動きの多い子どもや、全体の調整が必要な入れ歯の治療では、歯科用ルーペも使っています。

Q医療機器に加え、院内環境の充実も図られています。
A
むらまつ歯科 患者の利便性を配慮し、リニューアル

▲患者の利便性を配慮し、リニューアル

当院は2019年5月にリニューアルし、床面積が大幅に拡大しました。当院は送迎サービスをしていますので、車いすで来られる患者さんも多く、以前は混み合っていた待合室を広げることができました。1階には新たにメンテナンス専用のフロアを新設し、緊張を和らげるような内装を施しています。メインの診療室がある2階へは、エレベーターで上がれるように。また、矯正やCAD/CAMシステムによる補綴、インプラントなど、事前のご相談や説明が大事な場面も多いので、独立したカウンセリングルームを新設しました。さらに院内のあちこちには季節感のあるモチーフを飾り、患者さんには院内での時間を楽しく過ごしてほしいと願っています。

Q医療機器や院内環境の充実を大事にする理由をお聞かせください。
A
むらまつ歯科 最短1時間程度で詰め物が作成可能に

▲最短1時間程度で詰め物が作成可能に

先進の機器が、すべて優れているわけではないと思います。ただ、国内外の学会で新しい機器や治療法に触れ、「これは良いな、あの患者さんの治療に役立つな」と思うものに出会えれば、やはり導入したくなります。新しい機器が、患者さんの負担軽減に役立つこともありますしね。コストの問題は悩ましいところですが、より良い治療法があるのならば、それを患者さんに届けたい。ですから、当院では保険診療でもマイクロスコープを使用しますし、自由診療に関してもなるべく費用を抑え、その治療を必要とする患者さんが無理なく始められるようにしています。患者さんに「治療して良かった」と思ってもらうことが何よりも大切です。 

Qこれらの機器を使って、どのような治療をめざしていますか。
A
むらまつ歯科 「患者に喜んでほしい」という想いが院長の語り口からもあふれる

▲「患者に喜んでほしい」という想いが院長の語り口からもあふれる

まず、私が基本的な治療法から先進の治療法や治療機器まで把握し、その中から患者さんに最も適したものをご提案したいですね。良いと思える治療法であれば、患者さんも納得しやすく、前向きに取り組んでいただけるはずですから。そしてもう1つは、新しい機器や方法によって、なるべく患者さんの負担を減らしたい。3次元口腔内スキャナー設備やCAD/CAMシステムではカメラでお口の中の情報をデータ化しますので、歯の型採りが不要になりました。また、マウスピース型装置を用いた矯正はワイヤーがないので目立ちにくい。これまで見た目が気になって矯正を避けていた方でも挑戦しやすく、モチベーションも維持しやすいようです。

ドクターからのメッセージ

村松 弘康理事長

昨今の歯科領域では、コンピューターを活用した機器や治療システムの開発が加速しています。かつて、このような機器では誤差が問題でしたが、最近では精度の向上が図られていることを実感しています。歯にフィットする技工物や装置であれば、患者さんの使い心地も良いでしょう。中高年層でも、見た目だけでなく、今後のメンテナンスのしやすさを考えて矯正を始める方が増えています。日本では新しい治療法や機器の導入スピードが海外に比べて遅いといわれるのですが、だからこそ国内外の学会やセミナーには積極的に参加して、当院を信頼してくださる幅広い世代の患者さんやご家族に、高いレベルにこだわった診療をお届けしていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/(部分)28万円、40万円(全体)80万円、CAD/CAMシステムによる補綴物/(ハイブリッド)3万円~、インプラント治療/25万5000円~(いずれも税別)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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