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名城 文雄 院長の独自取材記事

なしろハルンクリニック

(浦添市)

最終更新日:2021/10/12

名城文雄院長 なしろハルンクリニック main

沖縄県の主要道路である国道58号線沿いに位置し、バスを利用した通院も便利な「なしろハルンクリニック」。院長の名城文雄先生が、泌尿器科を中心に、内科や皮膚科なども手がけるクリニックだ。老若男女問わず、幅広い年齢層が訪れる同院は清潔感にあふれ、プライバシーに配慮した完全個室の診察室や、女性専用待合室も設置。またクリニックのホームページには男性専用サイトを掲載するなど、患者の「通いづらい」「相談しづらい」といった不安が払拭できるよう工夫がなされている。さらに院長が非常勤医を務める同仁病院をはじめ、地域の病院とも連携し、患者を多角的にサポート。「病気を治すだけでなく、安心も提供したい」と話す名城院長に、診療の心がけや患者への思いなどを語ってもらった。

(取材日2020年10月13日)

沖縄の未来を見据えて泌尿器科を選択し地域に貢献

先生が医師をめざしたきっかけを教えていただけますか?

名城文雄院長 なしろハルンクリニック1

私が幼少期の頃、沖縄はまだ本土復帰前で、県民の生活は裕福とは言えず、医療機関の数も不足していました。突然の発熱や不慮のケガなどで、近所の医療機関を受診しても、患者さんが順番待ちのために、常日頃から外まであふれていたんです。これは印象に残っているのですが、犬にお尻を噛まれた女の子が、泣きながら血を流して、順番を待っている、なんてこともありました。そんな環境だったので、両親や祖母は、「親戚にお医者さんがいたら、本当に助かるのに」といつも言っていたんです。その言葉を聞いているうちに、自分が医者になろう、と自然に思うようになりました。確か4、5歳の頃だったと思います。

泌尿器科を選んだ理由をお聞かせください。

勉強を重ねていくうちに、手術にも興味があり、自分は外科に向いている、と思うようになりました。私は琉球大学医学部の学生だったのですが、初代泌尿器科学教室の大澤炯(おおさわ・あきら)先生が率いる泌尿器の医局はとても活気があり、先輩方も生き生きとしていました。入局1年目から手術も積極的に行うことができ、勉強会も活発でしたので「この教室で修行をすれば、早く一人前になれる」と思い、泌尿器科を選んだのです。また、沖縄は高齢化が進んでいます。泌尿器科を標榜することで、自分の能力を生かしながら、地域に貢献できると思ったのも理由の一つです。

沖縄の将来も見据えて、未来図を描かれていたんですね。

名城文雄院長 なしろハルンクリニック2

はい。将来のことを考えて泌尿器科を選びましたが、医学部卒業後はまず、自分の技術を磨きたいという思いがあり、琉球大学の医局に入局しました。そこで日本泌尿器科学会泌尿器科専門医と日本透析医学会透析専門医の資格を取得しまた。さらに医局の人事によって、琉球大学医学部附属病院、鹿児島県のにいむら病院、沖縄県立北部病院、嶺井医院、沖縄赤十字病院、沖縄第一病院、中頭病院といった病院で泌尿器科および血液透析の医師として従事し、さまざまな症例を診ることができました。2008年には開業を意識するようになり、おもろまちメディカルセンターへ就職したんです。そこで5年間、泌尿器科、血液透析のほか、プライマリケアの診療も行うことができ、とても勉強になりました。2013年からは1年間、同仁病院で常勤医を務めながら開業準備を行い、2014年に開業しました。現在も週に1回は同仁病院の非常勤医として外来診療を行っています。

通院しやすい環境をめざし、患者のプライバシーを尊重

このエリアで開業した理由は何でしょうか?

名城文雄院長 なしろハルンクリニック3

まず第一に、私が非常勤で外来診療を行っている、同仁病院と連携を取りやすいことです。泌尿器科診療に力を入れ、手術の対応も多い同仁病院と連携を取ることによって、私の力も充分発揮できると考え、こちらを選択しました。さらにこの場所は、沖縄県の主要道路である国道58号線沿いです。そのため、免許を返納された高齢の方や、運転免許証をお持ちでない患者さんも、公共のバスを利用した通院がしやすいのではないかと考え、この土地に開業しました。

男性の患者さんが受診しやすいよう、さまざまな配慮をされていると伺いました。

泌尿器科というと、受診しづらい、というイメージをお持ちの方が多いようです。そのため、クリニックの名前に関しても、「泌尿器科」とは入れず、ドイツ語の「ハルン」を入れました。実は女性よりも、男性のほうが相談がしづらいという現状をよく耳にしますので、当院のホームページには男性専用のサイトを掲載し、お悩みの症状を相談しやすいよう配慮しています。男性の患者さんですと、乳幼児は包茎や停留精巣、幼児から小児では包茎や精巣の異常や夜尿症、若年層では前立腺炎や包茎、性感染症が多く、中高年では前立腺肥大症や前立腺がん、ED(勃起不全)など、高齢の方だと排尿障害が多い疾患です。沖縄県内で扱っているところが少ない男性更年期障害についても対応しています。デリケートな内容の診療を行う場所ですから、プライバシー保護のため、診察室は完全に個室にし、じっくりとお話を伺う体制を整えています。

女性の患者さんも増加しているそうですね。

名城文雄院長 なしろハルンクリニック4

女性は泌尿器に関する困り事があった際、婦人科や内科に行くことが多かったようですが、現在は泌尿器科を選択される方も増えてきています。当院の患者さんの男女比でいうと、6:4くらいでしょうか。院内は清潔感を重視し、どなたでも通いやすいクリニックをめざしています。女性に関しては、待合室で男性の視線が気になる方がいらっしゃるようですので、女性専用待合室を設けています。女性ですと若年層では膀胱炎、中高年女性では膀胱炎や過活動膀胱などにお悩みの患者さんが多いです。また年齢、性別に関係なく、検診での血尿、尿潜血に関する二次検査でいらっしゃる患者さんも比較的多いと思います。

地域の病院とも連携しつつ、小回りの利く診療を

診察の際に心がけていることを教えてください。

名城文雄院長 なしろハルンクリニック5

これは当院のモットーでもあるのですが、心の通じた医療を行うことです。具体的には、的確な診断やわかりやすい説明を心がけることで、患者さんにとって優しい治療を提供することですね。説明の際は難しい専門用語を並べるのではなく、言葉少なめに、わかりやすい内容を伝えることを心がけています。また、症状によっては、ナーバスになってしまう人もいます。患者さんがお話をしたいようであれば、じっくりとお話を伺いますし、あまり話したくない方には、最低限のことしか伺わないようにしています。病気を治すだけでなく、安心も提供したいのです。スタッフにも、患者さんとのコミュニケーションを大切にしてもらうように話しています。予約なしで訪れて、たとえ待ち時間が生じてしまったとしても、スタッフの対応が温かければ、安心感がありますから。また、当院のようなクリニックだからこそできる、小回りの利く診療をすることも、念頭に置いています。

小回りの利く診療とは具体的にどういったことでしょうか。

大きな病院は、がんなど命に関わる病気を最優先に扱っています。そのため、EDや包茎で受診をしようとしても、なかなか難しい場合もあることが現状です。しかし患者さん本人にとって、その悩みは重く、大きな負担です。そういった症例をしっかりと診断し、治療を行いたいと考えています。また、泌尿器科で膀胱や前立腺の検査をした際に、隠部に皮膚病が見つかることもあります。その場合、大きな病院だと皮膚科に紹介されることが多いですが、当院ではそのまま治療を行うこともできます。そのような、小回りの利いた治療を行うことが理想ですね。当院では包茎、粉瘤などの小さな手術は行っていますが、大きな手術やCT検査などが必要な際や、専門家の方が適切な治療を提供できると判断した場合は、連携の取れている病院に責任を持ってご紹介します。

読者へのメッセージをお願いします。

名城文雄院長 なしろハルンクリニック6

当院は同仁病院、浦添総合病院、中部徳洲会病院、ハートライフ病院、おもろまちメディカルセンター、沖縄赤十字病院、琉球大学医学部附属病院、那覇市立病院、豊見城中央病院などと連携しており、沖縄市から南城市と、幅広い地域の患者さんがいらっしゃいます。泌尿器科ではありますが、それ以外の症状でも気になることがあれば、気軽に受診していただけたらうれしいです。診察室も完全個室ですので、安心してお話しいただけるかと思います。お悩みに対する解決策を、一緒に考えましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ED治療薬/880円~

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