見た目の問題や不便さを軽減
マウスピース型装置を用いた矯正
長尾歯科医院
(大阪市中央区/淀屋橋駅)
最終更新日:2022/10/21
![長尾歯科医院 見た目の問題や不便さを軽減 マウスピース型装置を用いた矯正](https://prod-df-public.s3.amazonaws.com/uploads/doctorhr/img_title_url/3328/main.jpg)
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- 自由診療
マウスピース型装置を用いた矯正は、それまでの矯正のイメージを大きく変え、受診のハードルを下げるのに役立っている。「歯並びをきれいにしたいけれど、口を開けたときに器具が目立つのはちょっと……」という人にとって、矯正を決心するきっかけにもなるだろう。とはいえ、この矯正法の経験者はまだそれほど多くなく、いったいどのような方法で、どうやって進められるのかが気になる。見た目の目立ちにくさ以外の特徴やデメリット、本当に理想的な歯並びをめざすことができるのかについても知りたい。そんな歯並びに悩みを持つ人、歯列矯正に興味を持っている人が知りたい情報、知っておきたい知識について、「長尾歯科医院」の長尾浩和院長に教えてもらった。
(取材日2022年6月11日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qマウスピース型装置を用いた矯正とはどのような矯正法ですか?
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A
一般的に知られる金属製のワイヤーではなく、樹脂製の透明なマウスピース型装置を装着する矯正法です。現在の歯並びをスタート地点、めざす歯並びをゴールにして、その間をいくつものステップに区分し、ステップごとに複数の装置を作製して順番に装着していくことで徐々に歯を移動させ理想的な歯並びをめざします。およそ20年前から日本でも矯正の選択肢に加わり、見た目の自然さからこのところマウスピース型装置を用いた矯正を希望する人が増えています。当院では3種類のマウスピース型装置を使用しており、本数や歯の動かし方に応じて使い分けています。
- Qマウスピース型装置を用いた矯正のメリットを教えてください。
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A
やはり、目立ちにくいことは大きなメリットですね。従来の矯正法と比べて痛みが少なく、装置が自分で着け外しできるのも特徴です。必要に応じて外せるので、しっかりと歯磨きができ、矯正中の虫歯リスク低減にもつながっています。装置がじゃまで食事を楽しめないということもありません。また、矯正開始前に3Dのシミュレーション画像で、どう歯が移動して、どのような歯並びをめざすのかを確認できるので、これから行うことに対する不安が少ない点もメリットといえます。プランはデータをもとにAIが作成しますが、装置を作製するメーカーには、これまでの症例の膨大なデータが蓄積されているため、プランの修正点が少ないと感じています。
- Qかかる期間はどれくらいですか?
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A
期間は、歯並びや動かす本数、移動の度合いによって異なります。短い方の場合、装置の装着を開始してから半年程度、長い場合は1年を超えることもあります。また、装置をつける矯正期間が終了した後も、動かした歯を固定させるための保定期間が必要です。期間は約2年で、リテーナーと呼ばれる保定装置を、基本的に終日装着していただきます。この期間は3ヵ月に1度程度の通院をお願いしています。保定期間が過ぎると矯正はいったん終了ですが、その後もお口の状態を良好に保つために、定期検診が欠かせません。費用については一式まとめた金額を設定しており、万が一矯正がプランどおりに進まず修正や処置が必要な場合、追加の費用は不要です。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリング
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歯並びの悩みや矯正に対する要望などについて、しっかりヒアリングが行われる。矯正法の説明では、マウスピース型装置を用いた矯正はもちろん、従来の矯正法についてもメリット、デメリットを含めた説明が行われる。どの矯正法を選択するかは患者の希望によって決定されるが、「マウスピース型装置を用いた矯正ありき」ではなく、その人に適した方法を考えるのが同院の特徴。複数の矯正法を組み合わせるケースもあるそうだ。
- 2精密検査で口の中のデータを収集
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矯正プランの作成に必要なデータを収集するために、まずはエックス線写真を撮影。さらに、歯がきれいに並ぶには顎の骨のスペースが足りない、歯の根が斜めに埋まって歯を動かすのが難しいといったケースでは、エックス線写真だけでは顎の骨の状態や根の状態を把握しづらいため、歯科用CTによる撮影も行われる。歯を並べるスペースが足りない場合は、抜歯が必要になる可能性もある。
- 3事前のシミュレーションで目標を確認
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エックス線や歯科用CTによる画像、口腔内スキャナーで撮影された歯並びのデータをもとに、目標とする矯正後の歯並びが3D画像で提示される。どの歯を動かし歯並びを変えていくか鮮明な画像で確認でき、期間などについても説明されるのでしっかりチェックしたい。提示されたプランに同意すれば矯正開始。ただし、虫歯などがあればその治療を先行する。治療で歯並びが変わることもあるため、再度データを取りプランが立案される。
- 4矯正開始
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マウスピース型装置は1日22時間以上の装着が条件。基本的に歯磨きと食事の時間以外は装着する。プランどおりに矯正を進めるためにも装着時間はしっかり守りたい。また、糖分を含んだ飲み物などは装置の内部に長くたまり、虫歯の原因になるので飲む場合は必ず外す。基本的に装置は3週間ごとに次のステップのものに変える。プランどおりに矯正が進まない場合は、ほかの矯正法の併用も検討するという。
- 5矯正開始後の通院
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マウスピース型装置を装着している期間は、3週間から1ヵ月半ごとに来院して、プランに沿って矯正が進んでいるか、口腔内でトラブルが起こっていないか確認される。忙しい場合、通院の頻度が調整できるが、矯正の進み具合に問題がある場合は早期に対応する必要があるので、指定の通院頻度は守りたい。一方、およそ2年かかる保定期間の通院は3ヵ月おき。虫歯や歯周病を早期発見するためにもきちんと通院しよう。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/88万円 歯列矯正/22万円~ 部分矯正/18万5千円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。