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長尾 由樹 院長の独自取材記事

ながお歯科医院

(柏市/柏駅)

最終更新日:2024/05/13

長尾由樹院長 ながお歯科医院 main

柏駅から徒歩5分の場所で小さな子どもから高齢の患者までを対象に歯科診療を提供する「ながお歯科医院」。保険診療を中心に携わり、患者の不安に寄り添うことで地域に根差す歯科医院だ。柏市内で育ち、郷土への愛情にあふれる院長の長尾由樹(ながお・よしき)先生が、患者との時間をしっかりと取ることができる、理想の治療を実現したいとこの地に開業した。患者への治療説明には画像を使い、患者が自分自身の口の状況や治療内容を視覚的に理解できるよう心がけている。温かみのある長尾院長の人柄から、長年通い続ける患者も多い。歯科医院としての診療方針、治療に対する思いなどについて話を聞いた。

(取材日2024年4月7日)

患者と向き合える治療をめざし、地元に開業

歯科医師の道に進んだきっかけや、勤務医時代のご経験について、教えてください。

長尾由樹院長 ながお歯科医院1

私の父は歯科材料の卸売業者に勤めていて、母も歯科衛生士の仕事をしていたため、もともと歯科業界は私にとって身近な存在でした。具体的な将来の選択肢として考えるきっかけとなったのは、私が高校生くらいの頃、父から「歯医医師になってみるのはどうだ」と勧められたことです。会社員として働くよりも面白そうだなと思い、結果としてこの道に進みました。歯科大学卒業後は、地元である柏市に戻り、3軒ほど一般歯科で修行をさせてもらいました。主に経験したのは、保険診療を中心とした一般的な治療です。何かに特化するのではなく、幅広く勉強してきました。今でも当院ではそのスタイルの治療をご提供しています。

どのような理由から、ご自身で歯科医院を開業しようと思ったのでしょうか。

自分のペースで患者さんと向き合いたいと感じたことが大きな理由です。やはり、勤務しているとどうしてもノルマなどがあり、やりたいことではないことにも時間が取られてしまいます。とても患者さんが多い歯科医院に勤めていたので、短い時間で次々と治療をこなしていくことにも、ストレスを感じるようになってしまったんです。もっと時間を取って患者さんへしっかり説明したいなと思い、自分で開業することを決めました。結果として地元で仕事をすることができるようになり、良かったなと感じています。

主な患者さんの層や診療内容を伺えますか?

長尾由樹院長 ながお歯科医院2

やはり地元の方が多いですね。それから時間帯によって、患者さんの層ががらっと変わります。午前中はご高齢の方が多く、午後になると家族連れや小さなお子さん、そして夕方以降に会社帰りの方と、幅広い年齢層の方に来ていただいています。診療メニューとしては、虫歯治療や小児歯科、予防歯科など、基本的な保険診療が中心です。当院で取り扱っていない矯正やインプラント治療が必要な方がいらしゃった場合は、歯科医師会でお付き合いのある先生など、信頼できる医療機関を紹介しています。当院としては、何かあったらすぐに相談できる場所として、いわゆる歯科の案内人のような役割を担えたらと考えているんです。当院で可能な治療は対応し、必要に応じて地域の歯科医院と連携しながら、患者さんの歯の健康を守っていければと思っています。

「自分がされたくない治療はしない」がモットー

歯科医院としての診療方針や、治療する上で大切にしていることはありますか。

長尾由樹院長 ながお歯科医院3

掲げているのは、「自分がされたくない治療はしない」という方針です。歯科医院は通常、痛い、腫れたといったネガティブな理由があって来る場所です。ただでさえ、そうした気持ちの時に、口の中で何をされているのかがわからないと、不安が大きくなり、治療に恐怖を感じてしまいます。少しでも安心して落ち着いて治療を受けていただけるよう、患者さんがしっかりと内容を理解できるような説明を心がけています。丁寧に説明することはどこの歯科医院でも取り組まれていることかと思いますが、それでもわからないことが残った経験がある人もいらっしゃると思います。当院では説明も取りこぼしのないようにめざして、患者さんと向き合っています。

具体的にはどのように治療内容を説明されているのですか。

言葉でお伝えするだけではなく、例えばアニメーションの画面を用いて、具体的な処置内容を説明しています。歯の根っこの治療である根管治療に対して理解が不十分なまま治療を進めた経験のある患者さんは、特に多いように感じますね。画像でご覧いただくことで、歯の根がどのくらいの長さがあるのかといったことまで、具体的なイメージを持ちやすくなりますよね。これまで理解できていなかった治療の具体的な内容も、きちんと把握していただけるようにお伝えしています。お話していて初めて知ることも多いでしょうから、驚かれることもあると思います。もう一つ診療で意識をしているのは、「基本に忠実に」ということです。何か一つの治療に特化した歯科医院ではなく、一般的な治療を広く提供しているからこそ、一つ一つを丁寧に、大事に処置するよう心がけています。

小児歯科にも対応されていますが、小さなお子さんの治療で気をつけていることはありますか。

長尾由樹院長 ながお歯科医院4

お子さんの場合は、無理やり治療をしないことを意識しています。緊急性がある場合を除き、基本的にはフッ素の塗布などの、負担の小さい治療から始めて、だんだん慣れてもらえるように進めています。押さえつけられて半ば強引な治療を経験をしたお子さんは、歯科医院に対して怖いところというイメージを強くしてしまい、「もう行きたくない」と思い込んでしまいます。そんな大人になるのを避けるためにも、歯磨きの練習やユニットに座るだけの体験など、その子に合わせてちょっとずつできることを増やしていき、段階的に必要な治療ができるようになるのが理想ですね。それから、上の兄弟がいるお子さんの場合は、お兄ちゃん・お姉ちゃんが頑張っているところを見せると、その子自身の治療への意欲につながることがあります。自分も頑張るぞ、と小さいながらに思ってくれるのかもしれないですね。

安心につながる治療を提供しつづけたい

体制について、スタッフさんはどのくらいいらっしゃいますか。

長尾由樹院長 ながお歯科医院5

歯科衛生士と助手、合わせて6人のスタッフが在籍しています。患者さんとのコミュニケーションについては、基本的には私と同じスタンスで接してほしいとお伝えしています。例えば、歯科衛生士には歯のクリーニングを担当してもらうことがあります。歯石を取るという処置一つをとっても、患者さんが初めて行う場合、どうして歯石ができるのか、なぜ取る必要があるのかをきちんと説明してから施術に入るようにしてもらっているんです。そうした小さな積み重ねが、患者さんとの信頼関係につながりますからね。

先生のお人柄についてもお伺いさせてください。休日はどのように過ごしていらっしゃいますか。

休日はゴルフに行くことが多いですね。週2、3回はコースに行って、診療が終わってから練習にも行っています。大会などに出ているわけではないのですが、できるだけうまくなりたいなと思って続けています。同業の先生方やゴルフ仲間と車で1時間半くらいで行ける範囲のゴルフ場に行って、ラウンドを回っています。最近の人はあまりゴルフをしないと聞いていますが、仲間と一日一緒に過ごすので、仲もより深まりますし、いい気分転換になるのでお勧めですよ。

最後に、地域の方や患者さんへのメッセージをお願いいたします。

長尾由樹院長 ながお歯科医院6

50歳も過ぎて、歯医医師としてやっていけるのも後何年だろうと考えるようになってきました。まずは、自分の健康を維持して、今の診療をできるだけ長く続けていきたいなと思っています。新たに何か特別なことを始めたり、当院を大きくしていったりといったりということは、今は考えていないんです。開院して20年近くになり、メンテンナンスだけで長年通ってくださる方もいらっしゃいます。そういう方たちに支えられている歯科医院なので、患者さんとしっかりとお付き合いをして人間関係を築き、引き続き安心につながるような治療をしていきたいというのが希望ですね。基本に忠実に、真摯な診療をしていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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