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金田 庄市 理事長の独自取材記事

西大寺こじか歯科診療所

(奈良市/大和西大寺駅)

最終更新日:2023/05/23

金田庄市理事長 西大寺こじか歯科診療所 main

大和西大寺駅から徒歩8分に位置する「西大寺こじか歯科診療所」は歯科・口腔外科・矯正歯科・小児歯科を標榜するクリニックだ。理事長の金田庄市先生は1995年に大阪歯科大学歯学部を卒業後、同大学の口腔診断学講座へ入局。大学病院では受診の入り口となる「診断科」部門の歯科医師として、数々の症例に対応してきた。2000年に大学を離れ、三重県名張市のクリニックにて分院長として診療に従事。2005年に地元でもある現在の場所に開業した。開業後は一般的な歯科診療はもちろんのこと、インプラント治療をはじめとした自由診療にも対応している。今回は、金田先生に開業までの歩みや普段の診療で大切にしていること、今後の展望などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2023年3月16日)

幅広い年齢層の患者に通ってもらえるように

この地に開業したきっかけや、めざしていたクリニック像について教えてください。

金田庄市理事長 西大寺こじか歯科診療所1

私は奈良市の出身で、勤務医時代から「いずれは地元で開業したいな」と考えていました。父親が不動産業をしており、開業するのに適した土地を用意してくれたことも大きいですね。私の望む条件と合った場所を見つけてくれたので、父の厚意をありがたく受け取って、この地に開業することを決めました。当院は、開業当初から幅広い年齢層の患者さんに通っていただけるクリニックをめざしていました。お子さんも多くいらっしゃる地域なので、クリニック名は「お子さんにも安心して通っていただきたい」という思いから、親しみやすさを意識してつけました。そのほか、クリニック内にキッズスペースや待ち時間にご覧いただけるような絵本なども用意しています。

歯科医師になられた経緯についてお聞かせください。

もともとは「人の役に立ちたい」という思いから医学部への進学を志していたのですが、なかなかハードルが高く、同じ医学系の学部である歯学部も視野に入れて進路を考えるようになりました。結果的に歯科医師の仕事は楽しいと感じていますので、「あの時、歯学部も受けておいて良かったな」と思っています。大学卒業後は、当時お世話になっていた教授の「歯科診療では、診断が一番大切である」という言葉に感銘を受けて口腔診断学講座へ入局し、「診断科」といって、大学病院に初めてお越しになる患者さんの窓口となるような部門で経験を積んできました。そこでは、患者さんの症状などを診て適切な診療科へ振り分けるという役割と、けがなど緊急の症例に速やかに対応する役割があり、どちらの側面でも非常に鍛えられましたね。今でも救急対応をすることはありますが、その知識は当時培ったものが大きいと感じています。

こちらにはどのような患者さんがいらっしゃいますか。

金田庄市理事長 西大寺こじか歯科診療所2

この地域は、古くから暮らしていらっしゃる高齢の方から最近越してきた若い方まで、さまざまな年齢層の方がいらっしゃいますので、お越しになる患者さんの年齢層も幅広いです。お子さんからその保護者の方、高齢の方まで幅広く通ってくださっていると思います。主訴としては、痛みなど一般的な歯のトラブルでいらっしゃる方が多いのですが、歯科口腔外科も標榜しているため、「親知らずを抜いてほしい」などのご要望もありますね。基本的には予約制で、ご予約をいただいた方には受診日前にショートメッセージを送るなど、患者さんの受診機会を逃さない工夫をしています。ただ、急な痛みやけがなどがあれば予約がなくても診療しますので、まずはお気軽にご相談いただきたいですね。

口腔内を総合的に診て診療方針を決定

診療方針についてお聞かせください。

金田庄市理事長 西大寺こじか歯科診療所3

なるべく幅広い診療に対応することを大切にしています。私の性格が欲張りなので、「どんな症例にも対応したい」と考えていますし、かといって器用貧乏にならず、それぞれの分野で専門性を高められるよう、常に勉強を続けるようにしているのです。ただ、とても特殊な症例で「専門の医療機関に診てもらったほうがいいな」と判断した時には、専門の医療機関を紹介します。また、お仕事などでクリニックに通いにくい方のために土日診療を行っていることも、当院の特徴の一つです。土日診療を始めた理由はもともと幼少期から両親の姿などを見ていて、働いている方がクリニックを受診することの難しさを感じていたからです。口の中の健康に関心があるのに、仕事のせいでクリニックに行けないという方を少しでも減らしたいですね。

先生が診療の上で大切にしていることについて教えてください。

私は「一口腔単位で診る」という意識を持って歯科診療に臨んでいます。つまり、虫歯など局所的に悪い部分だけを治すのではなく、その原因を探り、口腔内全体を総合的に診て治療方針を決めていくというスタンスですね。今ではさほど珍しい考え方ではなくなったかもしれませんが、私が歯科医師になった当時は、歯科医師の中でもこのような考え方はまだ浸透していなかった印象ですね。以前は痛くなったらクリニックに行き、歯を削って詰める治療を繰り返すことが当たり前でした。しかし、それを繰り返していたらいずれは歯を失って義歯になってしまうことも少なくありません。いまだに患者さんの中には「悪いところだけ治してほしい」とおっしゃる方もいますが、できる限り詳しく説明して、口腔内全体の質を高める治療をお勧めするようにしています。

患者さんに対する啓発にも力を入れているのですね。

金田庄市理事長 西大寺こじか歯科診療所4

そうですね。日本ではまだ、口腔内の健康に対する興味や関心が低い方も少なくありません。そのため、セルフケアやメンテナンスの重要性、保険診療と自由診療の違いなど、歯科診療の実態をできる限り患者さんにも説明し、ご理解いただいた上で治療を進めていくことを大切にしています。例えば、安くて早くて良い治療というものはなかなかありませんし、仮にインプラント治療など高額の治療を行っても、その後のメンテナンスを怠ってはトラブルの原因になります。勤務医時代はとにかく患者さんを多く診る必要があり、こういった説明にあまり時間を取れなかったのですが、開業後はしっかり説明を行い、信頼関係を築いた上で診療することを大事にしています。

口腔内の健康を保つサポートをしたい

先進の機材も積極的に取り入れていると伺いました。

金田庄市理事長 西大寺こじか歯科診療所5

はい。患者さんが必要な治療を受けるために都心に出向く必要がないよう、当院でできることは最大限やりたいという思いで、積極的に先進の機材なども導入しています。例えば、当院では比較的早い時期から歯科用CTを導入していましたし、マウスピース型装置を用いた矯正のための機器、詰め物の設計を行う「歯科用コンピューター支援設計・製造ユニット」なども取り入れています。昨今はデジタル技術を用いた治療も盛んに行われていますので、選択肢の一つとして取り入れながら診療を行っていきたいと考えています。一方で、歯科技工士さんなど人間の手でなければできないこともあると考えていますので、うまくバランスを取って取り入れていきたいですね。

今後の展望についてお聞かせください。

開業から20年近く経過したので、そろそろ自身のキャリアにとって最後の改装をしようと思っています。ユニットも数台増やし、歯科衛生士さんの人数を増やして、予防歯科にも力を入れられるような環境にしていきたいですね。あとは、私自身一つ一つの診療にしっかり時間をかけたいという気持ちもありますので、後進の育成という意味も込めて、若手の歯科医師の先生に診療に来てもらうのもいいかもしれません。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

金田庄市理事長 西大寺こじか歯科診療所6

前述のとおり、日本では口腔内の健康に対する意識がまだまだ低い方も少なくありません。治療はもちろんのこと、適切なセルフケア、メンテナンスを知り、ご自身の口腔内をきちんと管理できるよう、私たち歯科医師を頼っていただけると幸いです。私も患者さんがいつまでも歯を見せて笑えるように、できる限りお手伝いしていきたいですね。また私は歯科医師という職業を非常に魅力的な仕事だと思っているので、この職業について若い方に興味を持っていただけると、すごくうれしいですね。実は私の息子も最近歯学部に合格して、歯科医師をめざすことになりました。若い方にとって、憧れの職業になったらいいなと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/44万円~、インプラント治療/44万円~

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