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小國 武士 院長の独自取材記事

荻窪おぐに矯正歯科

(杉並区/荻窪駅)

最終更新日:2023/12/28

小國武士院長 荻窪おぐに矯正歯科 main

荻窪駅北口から徒歩1分。「荻窪おぐに矯正歯科」は、アクセスに便利な場所にある。明るい光が差し込む院内は、白い壁と木目調の家具で統一され居心地がいい。小國武士院長は、矯正に携わり25年以上というキャリアを重ねてきた。患者は子どもから成人まで幅広く、年齢や個人差で一人ひとり骨格が異なるため、それぞれの患者に合った矯正法を追求し患者ごとにベストを尽くすことをモットーとしている。先進の検査機器や手法を用いながら、人の体のしくみについても学び、知識や技術をアップデートし続ける小國院長。同院の診療方針や矯正専門の歯科医院で矯正を受けるメリットについて話を聞いた。

(取材日2023年12月1日)

常に「患者ごとのベスト」を追求

開業されて10年がたち、変化などはありますか?

小國武士院長 荻窪おぐに矯正歯科1

まずは院内のユニットの数が増えました。それに応じて患者さんが増え、ありがたいことに忙しくさせていただいています。また、検査の項目も以前より増やしたので、より精度の高い治療を提供できるようになったのではないでしょうか。スタッフ側には検査について勉強することや操作の手間などが増え、負担をかけているところもありますが、しっかり対応してくれるスタッフには感謝しています。患者さんについては、以前から通われているお子さんたちが成長した分、成人の患者さんの割合が増えたでしょうか。少し前までは、成人とお子さんが6対4ぐらいの割合だったのが、現在は7対3ぐらいになっていると思います。院内は雑貨屋さんのように、そこにいるだけで楽しくなるような配色や遊び心を取り入れたつもりです。キッズスペースにはおもちゃやDVDがあるので、小さなお子さんも退屈せずに待てるので安心して来院いただきたいですね。

患者さんのご要望はどういったことが多いですか?

お子さんの矯正では、「非抜歯で矯正したい」などこだわりを持った親御さんもいらっしゃいますね。お子さんの歯並びの場合、遺伝など先天的な要因だけでなく、幼い頃の指しゃぶりをはじめとする後天的な要因によって悪化することが多いのですが、口呼吸などによって顎の成長が遅れることでも、がらりと歯並びが変わってしまいます。これらを前提とし、成長後の状態を予測した矯正治療計画が重要になり、「なぜその方法なのか」を地道に説明して理解してもらうよう心がけています。その他に、一度他院で矯正を行い、思うようにならず再矯正の相談に来られる患者さんもいらっしゃいます。当院は矯正歯科を専門とする医院として、さまざまな症例に対応できるよう準備しておりますのでまずはお気軽にご相談いただきたいです。

どのような方針で矯正に取り組んでいますか?

小國武士院長 荻窪おぐに矯正歯科2

大人でも子どもでも、「ちゃんとした歯並びとは何か」を考えた上でゴールを決め、それに向かって進めることが大切です。そして、単に見た目を整えることをめざすだけでなく、機能面も考える必要があります。一人ひとり骨格が異なるように、矯正の選択肢も当然異なります。最近では矯正器具がオートマチック化して、歯科医師はワイヤーを入れるだけで良いようなものも出てきました。しかし、決められた一つの規格だけで、すべての人の歯に細かく対応することはできません。当院では手間を惜しまず、患者さんの歯に合わせて一つ一つワイヤーを通していきます。そうした小さな配慮が仕上がりや矯正後の維持に大きく影響してくると思っています。常に「患者さんごとにベストを尽くす」ことを念頭に置いて診療していきたいですね。

最初の診断が、その後の矯正の鍵を握る

診断に力を入れておられる印象です。

小國武士院長 荻窪おぐに矯正歯科3

矯正がうまくいくかどうかは最初の診断にかかっているといわれています。診断が適正であれば、その後の矯正はほぼスムーズに進むと考えています。「こんなにたくさん検査をするの?」とおっしゃる方もいますが、当院では、入念に検査した上で患者さんが譲れないと思う部分を優先したものと、私が最善だと思う方法を含めて複数の選択肢を提示しています。何年かかっても理想の歯並びに近づけてほしいと希望される方もいれば、とにかく早く安価に仕上げてほしいという方もいらっしゃいますからね。患者さんに迎合するのでもなく、押しつけるのでもない。その境目が難しいのですが、ブレることなく導ける存在でありたいと思っています。

日々心がけていることについて教えてください。

当たり前のことをきちんと行いながらまた、私もスタッフも含め、勉強して向上していきたいと思っています。毎日ミーティングをして情報共有し、毎週院内で勉強会も行っています。私やスタッフの頑張りや前向きな思いがあれば、院内がいい空気になり、患者さんに対して安心や居心地の良さを感じてもらえるのではと思います。開業して10年、歯科医師になって25年になりますが、ここ最近デジタルの導入で歯科用CTなどの検査機器や治療機器がすごく進化しています。人の体についても研究が進み、いろんなことが明らかになっています。この先もっと変わっていくでしょうし、僕自身まだまだ伸びる余地はあると思うので、今後もしっかりと勉強し続け、吸収したものを患者さんに還元できるようにしたいです。

矯正中に虫歯にかかった場合、どう対処すれば良いですか?

小國武士院長 荻窪おぐに矯正歯科4

1ヵ月に1度通院していたのに、虫歯になったら誰でも嫌ですよね。ところが、矯正中に発見される虫歯のほとんどは、矯正を始める前からあった「虫歯の卵」や、歯と歯の間に潜んでいた小さな虫歯が成長して顕在化したものです。当院では、毎回衛生指導と口腔内の清掃を行うとともに、矯正用のデンタルフロスの使用をお勧めしています。ワイヤーのせいでフロスを通しにくい歯と歯の間なども、専用のフロスを使ってしっかり汚れを取っていきます。つまようじでも同じなのではないかと聞かれることがありますが、つまようじで取れるのは基本食べかすだけ。プラークを取るためにはやはりフロスが必要です。

歯科医師と患者が協力し進める歯列矯正

「予防的な矯正」の必要性も呼びかけていますね。

小國武士院長 荻窪おぐに矯正歯科5

「歯並びが悪いと虫歯になる」とよくいいますが、もう少し丁寧に言うと、歯並びが悪いと歯磨きが行き届かなくなり、磨き残しができることによって虫歯になるのです。磨き残しが多くなりがちな部分を、いつも同じ意識で重点的に磨き続けられれば良いのですが、それを続けていけるかというと難しいでしょう。さらに、年を取って介護される側になったら、磨きやすい歯並びでないと介護者が大変になります。この先何十年にわたって健康な歯を維持していくという観点から、歯列矯正を考えてみてほしいですね。

診療ポリシーを教えてください。

矯正は、歯科医師と患者さんが二人三脚で診療方針を決め、ゴールに向かうのが理想だと思っています。当院では、診療のたびに撮影している口腔内の画像を患者さんの「マイページ」にアップして、患者さんのモチベーションアップにつながるよう矯正の過程を見てもらっています。矯正は期間が長期にわたるため、患者さんに毎日の歯磨きを頑張って、かつ歯並びを整えたいという思いを持ち続けていただくというように、患者さんの協力が必要不可欠なんですね。それと、これは歯科医師側の話ですが、ゴールにたどり着くまで諦めないことです。特にお子さんの場合、どう成長していくか未知数の部分が多く、最初に考えたとおりにいかない場合もあるんですね。その調整で期間が長くなったとしても、しっかり最後まで続けていただけるように、患者さんに寄り添った診療を提供していきたいと思います。

読者へのメッセージをお願いします。

小國武士院長 荻窪おぐに矯正歯科6

矯正は、「見た目の向上を図るケア」と「病気に対して行う治療」のちょうど中間に位置するものです。お子さんの矯正に関しては、保護者が必要を感じて検討をしますが、「なぜやるのか」をよく考えていただきたいですね。目的を明確にするという点では、大人も変わりません。また、技術が進み今までの矯正に加え、マウスピース型装置を用いた矯正など新しい手法が出てきて、選択肢が増えています。しかし、新しい技術や手法がどの人にも適しているとは限らないんです。さまざまな矯正方法を熟知し、患者さんごとの口腔内、歯並びの特性を検査した上でどの方法で矯正するかを決めるには、適切な診断を行う必要があります。そのためにも、歯科医師もスタッフも、今持っている知識や技術に満足せず、もっと学びを深めて止まらずに進んでいきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/成人66万円~、小児矯正(混合歯列)22万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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