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痛みの軽減など患者の負担に配慮した
白内障の日帰り手術

かつた眼科クリニック

(尼崎市/尼崎駅)

最終更新日:2024/05/15

かつた眼科クリニック 痛みの軽減など患者の負担に配慮した 白内障の日帰り手術 かつた眼科クリニック 痛みの軽減など患者の負担に配慮した 白内障の日帰り手術
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白内障は加齢に伴い発症する疾患であり、60代以上では多くの人に何らかの症状が見られるとされている。ただし、初期段階ではあまり自覚症状がなく、年月をかけてゆっくりと進行するため、見え方に不都合を感じた頃には「年齢のせいだから仕方ない」と、諦めてしまう人もいるのではないだろうか。「白内障はたとえ進行していても、手術をすることで術前よりクリアな視界を得ることが期待できるのが特徴です」と、「かつた眼科クリニック」の勝田英人院長。同院では、見え方に悩みながら暮らす人を救うべく、入院の必要がなく、患者の負担に配慮した白内障の日帰り手術に力を入れている。白内障の特徴や気になる手術の痛み、実際の治療の進め方などについて、勝田院長に解説してもらった。

(取材日2024年4月24日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q白内障の日帰り手術について先生は多くの経験があるそうですね。
A

勤務医時代よりたくさんの手術を経験してきました。当院でも毎週手術を行うほか、他のクリニックからも依頼を受けて執刀しています。白内障の手術では濁ってしまった水晶体を取り出し、代わりに眼内レンズを入れます。個人差はありますが手術前よりもよく見えるようにすることをめざせる治療なので、やりがいを感じますね。また、顕微鏡を用いる手術で、高い技術が求められることも、医師としてのやりがいにつながっています。私が手術に携わるようになった頃は、日帰り手術が始まったばかりで、入院による手術がメインだったのですが、今では安全性にしっかり配慮しながら、多くの方により負担が少ない日帰り手術を提供できるようになりました。

Q手術の痛みを心配する人も多いと思います。
A

手術と聞くと、どうしても「痛い」「怖い」という印象を抱いてしまいがちですが、実際には手術中はほとんど痛みを感じる心配はないといっても問題ないと思います。以前は、目薬による麻酔だけで手術を行う医療機関もあり、少し痛みを感じることがあったのは事実です。しかし今では、手術中の痛みをしっかりと抑えるため、目薬による麻酔に、注射で眼球の裏のほうまで麻酔薬を行きわたらせる麻酔を追加する手法が主流になっています。手術後についても、「目が少しゴロゴロする」など、軽い異物感を感じる場合はありますが、痛みについて心配する必要はほぼないと考えています。

Q眼内レンズには種類があるそうですね。
A

1点に焦点を合わせることが前提の単焦点レンズと、2点以上に焦点を合わせることが前提の多焦点レンズがあり、単焦点レンズは健康保険が適用されますが、多焦点レンズは自費診療が中心です。両者を比較すると単焦点レンズのほうが焦点を合わせやすく、自然な見え方が望めるとの考えから、当院では基本的に単焦点レンズをお勧めします。多焦点レンズも、近く、中間、遠くのすべてがクリアに見えればいいのですが、眼内レンズ一つでまかなうのは無理があると考えます。乱視のようにぶれた見え方になることもあり、自然な見え方への調整は難しいのが現状です。このため、多焦点レンズをご希望の場合、特有の見え方をご理解いただく必要があります。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診・検査
かつた眼科クリニック 問診・検査

目がかすむ、ぼやけて見える、光がまぶしく感じるなど、白内障特有の見え方の異常に気づいて受診するケースのほか、目がゴロゴロする、ものもらいができた、目が乾燥する、アレルギーなど、一般的な目のトラブルで受診したことから白内障の発見につながるケースも多いそうだ。受診すると、医師による問診が行われ、症状に合わせて、視力検査、眼圧検査、瞳孔を開いて目の奥を診る眼底検査、顕微鏡を使った検査などが行われる。

2症状や治療についての説明・相談
かつた眼科クリニック 症状や治療についての説明・相談

問診と検査の結果に基づいて、症状と必要な治療について医師から説明を受ける。白内障と診断された場合の治療には、目薬による点眼治療と手術があるが、同院では点眼治療は行っていない。点眼は対症療法であり、将来的にはいずれ手術が必要となるだろうという考えからだ。手術を行う場合は、眼内レンズの度数を決定するために必要な検査を受け、焦点を合わせたい位置などを医師と相談しながら決めていく。

3日帰りで手術を受ける
かつた眼科クリニック 日帰りで手術を受ける

まずは瞳孔を開くための目薬と麻酔のための目薬を点眼。一定時間をおき手術に適した状態であることを確認してから手術開始。手術の所要時間は10分程度。消毒や準備のための時間を加えても手術室にいる時間は20分程度だ。手術は基本的に日帰りで行われるが、術後を自宅で過ごすのは不安という人のために、同院では近隣の病院の送迎サービスを利用して入院手術にも対応する。なお、両目の治療を行う場合も、手術は片方ずつ実施。

4リカバリールームで休憩して帰宅
かつた眼科クリニック リカバリールームで休憩して帰宅

手術が終了するとリカバリールームに移動して休憩する。休憩時間について特に規定はなく、10〜20分程度が目安だが、気持ちが落ち着くまで休んでも問題はないそうだ。手術を受けた目には眼帯をつける。視界が安定しないこともあるので、帰り道には十分注意したい。可能なら付き添いがいると良いだろう。手術の傷口からの感染を避けるため、当日は入浴、洗顔は不可で、当然のことながら飲酒や刺激物の摂取も禁止だ。

5術後のチェック・定期通院
かつた眼科クリニック 術後のチェック・定期通院

手術の翌日に受診し、医師が患部の状態をチェック。ほこりなどが入らないよう、術後1週間程度はカバーを装着する必要があるが、見えづらいため、同院では保護眼鏡の装用を勧めている。その後は、翌々日、4日後にもチェックを受け、次第に間隔を長くしながら、手術後3ヵ月間ほどは2週間置きをめどに受診する。さらに、手術後半年程度までは、細菌感染を起こしやすいため、月に1回程度の定期受診を継続しよう。

ドクターからのメッセージ

勝田 英人院長

白内障はいわば目の老化現象です。症状の差はありますが、年齢を重ねるに従って多くの方が経験する症状で、60代で70〜80%、80代以上になるとほぼ100%の方に見られるともいわれています。もし、目のかすみやぼやけ、光がまぶしく感じるなど、見え方に悩みを抱えておられるなら、眼科を受診していただき、必要と診断された場合は手術を検討してください。再発する病気ではないので、基本的に手術は1回で済みます。いずれ手術を受ける必要があるのなら、迷っていないで早めに済ませたほうが良いと思いませんか? きっと「もっと早く手術を受ければ良かった」と感じていただけると思います。

勝田 英人院長 かつた眼科クリニック

自由診療費用の目安

自由診療とは

多焦点眼内レンズを用いた白内障手術/1万5000円~

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