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村田 健 院長の独自取材記事

アーニスト歯科クリニック

(米子市/米子駅)

最終更新日:2021/12/09

村田健院長 アーニスト歯科クリニック main

スーパーや飲食店が立ち並ぶ米子市旗ヶ崎の住宅街にある「アーニスト歯科クリニック」。パッチワーク風の屋根と外壁が目を引くカフェのような建物内は、清潔感のある白と温かみのある木を基調に、緑が鮮やかな観葉植物たちも置かれ、明るく落ち着く空間だ。「患者さんが緊張しないよう、いい意味で歯科らしくないクリニックをめざしました」と話すのは、優しい笑顔が印象的な村田健院長。治療では「口から体全身の健康を考えた口腔内治療」を柱に、金属やプラスチックなど村田院長が人体への影響を懸念する素材を避けた施術や、体の不調にもつながる食いしばりの治療に注力。穏やかさの中に歯科医療への熱い思いを秘める村田院長に、治療のこだわりと信念を聞いた。

(取材日2021年6月9日)

全身の健康を考えた口腔内治療の「想い」の原点

先生が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

村田健院長 アーニスト歯科クリニック1

子どもの頃、祖母が病気で寝たきりになってしまったのですが、亡くなる直前まで歯科の先生に往診に来てもらっていました。付き添いで治療の様子を見ていく中で、「食べ物を取り込む口の中は、実は全身の健康にとって非常に大事なところなのではないか?」と感じるようになりました。「自分の口を使って自分で食事ができる」というだけで人は元気になれることに気づかされたんです。それがきっかけで「自分も歯科医師になりたい」と思うようになりました。実際に歯科医師となった今でも、高齢者のお口の健康は、認知能力や体全体の健康にもつながっていると感じることは多々ありますね。

根管治療を専門に学ばれていたそうですね。

はい。初めはどちらかというと苦手な分野で、その克服のために大学のセミナーに通い始めたのがきっかけでした。セミナーの中でできることが増えていくと楽しくなっていきましたし、講師をしていた先生が「面白そうな治療のセミナーがあるんだけど、一緒に行かない?」とよく声をかけてくださったんです。おかげで、根管治療をメインにしたさまざまな治療や診療の仕方について、学びを深めることができました。受講自体は1年間で終わったのですが、聴講生として卒業後も勤務しながら継続して学んでいきました。良い先生に巡り合い、そこで学んだことがベースとなり、現在こうやって、患者さんの体の健康を重視した歯科治療を提供できている。私にとってはいい流れになっているなと感じていますね。

先生の開業までの道のりを教えてください。

村田健院長 アーニスト歯科クリニック2

開業はずっと意識していましたね。大学卒業後は「将来開業する人しか雇わない」という方針を掲げている兵庫県三田市の井殿歯科医院で勤務医をしながら、開業医としての基礎をすべて学ばせていただきました。井殿先生は「年間100万円くらいは自分に投資をするよう」とおっしゃるほど、勤務医の学びを奨励してくださる方で、私も必要に応じて午後からお休みをいただいて、聴講生としてセミナーを受けたり、県外の勉強会に参加したりと、働きながら知見を広めることができました。その後、鳥取に戻ってきて1年勤務医として働いた後に、当院を開業したのです。

開業にあたってこだわった点はありますか?

クリニックをつくる上で意識したのは「歯科医院っぽくないクリニック」でした。患者さんの中には、歯科医院独特のにおいや治療の音で血圧が上がってしまう方もいらっしゃいますので、建物はカフェのような空間をイメージして造りました。ほかの患者さんの治療音が聞こえないように診察室も個室にしていますので、リラックスして診療を受けていただけるでしょう。設備面では、次亜塩素酸水の導入など衛生管理に力を入れました。口腔内は体の中でも菌が一番多いところなので、院内感染を防ぐため、当院では治療時だけではなく、うがい・手洗いすべてに次亜塩素酸水を使用しています。体に悪影響を及ぼすさまざまな細菌・ウイルスの除去を徹底して、患者さんに安心して治療を受けていただける環境づくりに努めています。

体に負荷をかけない歯科材料を吟味して提供

こちらに来られる患者さんの主な悩みは何ですか?

村田健院長 アーニスト歯科クリニック3

顎関節の不具合や口が開けにくい、歯が痛む、しみる、などです。近年は不妊治療を受けておられる方が相談に来られることもあります。プラスチックなどから出る「環境ホルモン」が体にたまることで、妊娠を妨げる可能性があるといわれているからです。なので、当院では産婦人科と連携して、そうした環境ホルモンに配慮した治療やケアにも取り組んでいます。もちろんそれ以外にも、「体に害のない材料で治療をしてほしい」という、健康意識の高い患者さんも通院されています。

ノンメタル治療にも注力されていますね。

今では推奨されていない素材ですが、学生時代に「歯科用水銀」を使った歯の詰め物を行う実習がありました。この時、治療を行う際はマスク・ゴーグル・手袋をつけて、絶対に素手では触らないようにと注意を受けたのですが、「こんな危険な金属を歯の治療に使っていいのか?」という疑問を持ったのが、ノンメタル治療について勉強し始めたきっかけです。現在は90種類の金属が混ざった「パラジウム合金」が主流になっていますが、これも人によってはいずれかの金属によるアレルギーが出てくる可能性があるため、当院ではセラミックやハイブリッドレジンといった素材を使って治療を行っています。

入れ歯もノンメタルでの治療が可能ですか?

村田健院長 アーニスト歯科クリニック4

入れ歯も基本的には体に負荷をかけない素材を使っていますが、装着するバネだけは保険診療では金属を使用することになります。なので、将来的なメリットやコストなどを丁寧に説明した上で、自由診療という選択肢があることを患者さんにお伝えしています。保険診療内で治療を行うか、自由診療のものも使っていくかは、患者さんご自身の考えや金銭状況によってもちろん変わりますが、長い目で見て健康な状態で生活ができるような治療をご提案できればと考えています。このように当院では、体に負荷をかけない歯科材料を吟味して提供していますので、ノンメタルに興味をお持ちの方はお気軽にご相談ください。

歯の健康のためにも食べ物やライフスタイルの見直しを

歯の治療で読者に知っておいてほしいことはありますか?

村田健院長 アーニスト歯科クリニック5

日本では、進行した虫歯は神経を取ってしまうことが多いですが、神経がなくなると、血管から栄養が行き届かなくなるため歯がもろくなり、割れやすくなってしまうことがあります。そこで当院では、痛みにしっかり対処しつつも、できるだけ神経を残す治療をめざしています。また、根管治療では神経が通っている根管内から細菌に感染した箇所をきれいに取り除いていきますが、この時、唾液や細菌などが根管に入らないようにゴムシートを使用することも大切です。日本での使用率はまだ低いですが、これを使うかどうかはその後の再発率にも大きく影響します。使用している歯科医師は根管治療への意識が高いと思いますので、歯科医院選びの基準にしていいかもしれません。あとは、歯科医院に来られる患者さんは、痛みやしみるといった主訴以外に食いしばりの症状があるケースが多いです。頭痛やめまいなどの体の不調につながることもあるので、注意してほしいです。

食いしばりを防ぐにはどうしたらいいですか?

食いしばりは、噛み合わせやストレス、生活習慣の乱れなど、さまざまな原因によって引き起こされます。なので、体が悪い状態にならないように心がけましょう。例えば、体の健康状態は生活習慣、特に食習慣に大きく影響されるので、いかに「食事を大事にするか」も重要だと考えます。もちろん、症状によっては、歯にかかるダメージを軽減するため、噛み合わせ治療や歯列矯正が必要となるケースもありますので、悩まれている方は一度ご相談いただければと思います。歯のことだけでだけではなく、口の中から体全体の健康をめざして、患者さんとともに取り組んでいきたいです。

読者にメッセージをお願いします。

村田健院長 アーニスト歯科クリニック6

開業から16年目になる当院は、幅広い年齢層の患者さんにお越しいただいています。歯科一般、小児歯科、矯正歯科、歯科口腔外科を担当しておりますので、当院でほとんどの治療を完結することができます。患者さんと話し合い、希望に沿った治療計画をきちんと立てて、治療・お口のケアに取り組んでいますので、地域の皆さまの歯のかかりつけ医として、全身の健康を考えた口腔内の治療をこれからも行っていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックのかぶせ物/20万円~、セラミックの詰め物/2万円~、歯列矯正(部分矯正)/20万円~、歯列矯正(全顎矯正)/80万円~、金属を使わない入れ歯/20万円~

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