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國友 万由美 院長の独自取材記事

くにとも耳鼻咽喉科

(さいたま市見沼区/大和田駅)

最終更新日:2021/10/12

國友万由美院長 くにとも耳鼻咽喉科 main

東武野田線大和田駅から車で5分。閑静な住宅街の中に「くにとも耳鼻咽喉科」はある。院内には広々とした待合室やキッズスペースがあり、リラックスできそうな空間が広がっている。「不調の裏に潜む大きな病気を見逃さないようにしています」と話すのは、院長の國友万由美先生。時期を問わず幅広い年代の患者が訪れるクリニックだが、先生は患者の話をしっかり聞いてから診療にあたる。患者の話をよく聞き丁寧にわかりやすく説明する診療方針について「当たり前のことですから」とにこやかに話す國友先生。信頼感と優しさを併せ持った國友先生に、耳鼻咽喉科受診のポイントやクリニックで働くスタッフについて、さらに趣味の話までたっぷりと語ってもらった。

(取材日2019年8月7日)

しっかりと話を聞き、大きな病気を見逃さない

住宅街の中にあるクリニックですが、近隣の方が多く通われているのでしょうか?

國友万由美院長 くにとも耳鼻咽喉科1

近隣にお住まいの患者さんが大半ですが、大宮中央総合病院の勤務医時代からのご縁で、さいたま市北区や上尾市から来てくださる方もいます。年代は小さなお子さんから高齢の方まで、幅広く来院されています。この辺りは子どものいる家庭が多いので、親子連れの患者さんもいらっしゃいますね。親御さんの診察に小さいお子さんがついてくることもあるのですが、診察室まで一緒に入ってきて、お母さんの診察なのにギャーッと泣き出してしまうお子さんもいるんですよ。お子さんの診察の際は親御さんが不安になっているので、症状をわかりやすく説明するように心がけています。症状が比較的軽い場合は、説明を聞くだけで親御さんが安心してくださるケースもあります。

どのような症状の方が多いのでしょうか?

鼻水が止まらない、喉が痛い、咳が出る、といった症状が、年間を通して最も多いです。症状には痛みを伴うものもあり、患者さんから「痛みはいつなくなるか、治療はいつ終わるか」とよく聞かれますね。花粉症など特定の季節に増える症状もあります。夏は冷房をかけるので鼻水や咳が出やすくなっていますし、季節の変わり目に体調を崩す方も多いです。アレルギーには春の花粉症のほかに春以外の花粉症もあり、ダニやハウスダストのアレルギーは季節を問わず症状が出ます。めまいで来院される方もいます。めまいにはいろんな原因があるので、眼振検査で目の動きを診て、問診でいつどのような症状が起こっているかを確認しながら原因を探ります。

診察で心がけていることを教えてください。

國友万由美院長 くにとも耳鼻咽喉科2

「患者の話をよく聞き、大きな病気を見逃さない」ということです。これまで数多くの症状を診てきましたが、中にはがんや悪性腫瘍といった重篤なものもありました。必ずしも自覚症状が重いわけではないので、丁寧に診察して見逃すことのないようにしています。不調からストレスや不安を感じる患者さんもいますので、患者さんの話はしっかり聞くようにしています。話を聞いて診療をして、異常がないとわかるだけで症状が良いほうに向かうこともあるんですよ。また、子どもも多いので、なるべく怖がらせないように心がけています。治療の説明を帰ってからも復習できるように、説明用紙を作って渡すこともあります。

総合病院での経験を生かし、理想のクリニックを開業

内科か耳鼻咽喉科か迷ったら、どのように判断すれば良いのでしょうか?

國友万由美院長 くにとも耳鼻咽喉科3

耳・鼻・喉の調子が悪く症状が長引く時は、耳鼻咽喉科で受診してください。耳の不調は耳垢が原因のほかに、突発性難聴の可能性もあります。突発性難聴は早めの治療がとても大切です。自覚症状はさまざまで「飛行機に乗った時のようなエコーがかかった聞こえ方」と表現されることもあります。喉の痛みが長引いたら、扁桃腺や喉の奥の異常に注意してください。扁桃腺の膿のたまりや喉の奥の炎症を放置し続けると、症状が悪化してしまいます。痛みだけでなく、ご飯が食べにくかったり会話中にうまくしゃべれないと感じたら、その原因は喉にあるかもしれません。子どもの耳の病気では中耳炎が多いのですが、痛みもなく鼻水が出ているだけのこともあります。子どもは自分で症状を伝えにくいので、鼻水や咳の回数が増えたり耳をいじることがないか、ご家族が日頃からチェックしてあげてください。

ところで、先生はなぜ開業しようと思われたのですか?

大学卒業後は総合病院や大学の付属病院を経て、大宮中央総合病院で勤務医として11年間働きました。耳鼻咽喉科の常勤医師は私だけでしたので、手術から入院患者のケアまですべて担当しており、忙しい日々でした。長年経験を積む中で、患者さんの求める治療方法もわかってきたのですが、勤務医ですと診療方針や使用機材をすべて決めるわけにはいきません。自分の理想とする診療を行うために、開業という道を選びました。診療に必要な機材も、当クリニックに適した物を選んで購入しています。患者さんをお待たせしないようウェブ予約システムも取り入れています。ウェブ予約を利用されない患者さんもいますので窓口と予約システムの受付時間をずらし、直接来院した患者さんにも対応できるようにしています。

開業以来、辞めたスタッフはほぼいないと聞きました。どのような方が働いていらっしゃるのですか?

國友万由美院長 くにとも耳鼻咽喉科4

診察は私が1人で担当し、スタッフは常勤と非常勤合わせて計5人が在籍しています。妊娠出産でやむを得なく辞めたスタッフを除くと、開業以来ほぼ同じメンバーで今も続いています。私が何も言わなくても、患者さんの症状のつらさや不安が和らぐよう、気配りをしながら業務をこなしてくれています。これまで耳鼻咽喉科での勤務経験がなかったスタッフがほとんどですが、全スタッフ、行動力があって優秀だと思いますよ。患者さんが理解しやすいように説明用紙を用意してくれたり、何でもできるタイプですね。私の白衣につけているカエルのマスコット、これもカエルが好きな私のために、スタッフが誕生日プレゼントに手作りしてくれたんですよ(笑)。

わかりやすい説明で、耳・鼻・喉の不安を解消

アレルギーの免疫療法について教えてください。

國友万由美院長 くにとも耳鼻咽喉科5

免疫療法はアレルギーの治療法の一つです。以前は注射器を用いる皮下免疫療法しかなかったのですが、現在は舌下投与で行う舌下免疫療法も選べます。今は舌下免疫療法を選ぶ患者さんも多いですね。治療期間は3年から5年ですので時間はかかりますが、重篤な副作用も少なく、自宅で手軽に投与できるんですよ。花粉の飛散期以外に始めるのがいいですね。たとえばスギ花粉なら、花粉の飛び終わった6月頃から治療を開始することをお勧めします。私は大学の医局もアレルギー専門でしたし、勤務医時代からずっと免疫療法に携わっており、アレルギーの症例も数多く診てきました。アレルギーの症状にお悩みで舌下免疫療法に興味を持たれたら、ぜひご相談くだい。

お忙しい中、どのようにリフレッシュされていますか?

趣味はゴルフで、休みの日はほとんどゴルフに出かけています。日曜が月に4回あれば、そのうちの3回はゴルフをしていますよ。夏は暑いので涼しい地域のコースによく行きます。趣味とはいえ、向上心をもって本気で取り組んでいるんですよ。ボールが思い通りに飛ぶととても爽快な気分になりますし、良いスコアが出るとうれしいです。楽しむためにはもっと上達したいと思っています。今は所属クラブの試合で上位に入るのが目標です。競い合って頑張ることが好きな性格なので、目標を達成できるように努力しながら楽しんでいます。

最後に読者へメッセージをお願いします。

國友万由美院長 くにとも耳鼻咽喉科6

耳・鼻・喉で不調を感じたら耳鼻咽喉科を受診してください。がんや悪性腫瘍といった命に関わる大きな病気が潜んでいることもありますが、当クリニックではこれまでの豊富な経験を生かし「大きな病気を見逃さない」を心がけて診療に当たっています。患者さんが納得して治療を受けられるよう、患者さんの話をよく聞いて、わかりやすく丁寧に症状の説明をします。当たり前のことですが、このやり取りがとても大切だと思っています。耳鼻咽喉科の医師としてやりがいを感じるのは「ありがとう」と感謝された時ですね。つらい症状に悩まされていた患者さんが元気になってくれると、とてもうれしいです。耳あかの処置であっても丁寧に対応いたしますので何かあったら気軽に来院いただければと思います。

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