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歯科受診に不安がある人に
恐怖心を軽減するための初診時の工夫

くすべ歯科

(岸和田市/東岸和田駅)

最終更新日:2023/09/12

くすべ歯科 歯科受診に不安がある人に 恐怖心を軽減するための初診時の工夫 くすべ歯科 歯科受診に不安がある人に 恐怖心を軽減するための初診時の工夫
  • 保険診療

苦手意識を持つ人が多い歯科医院。痛みや機器の音、自分に見えない部分を触られる恐怖など、さまざまな理由が考えられるだけでなく、中には過去の治療によるトラウマが原因になっていることも。そのため子どもだけでなく大人でも治療に際して大きな不安を抱えるケースは少なくない。岸和田市にある「くすべ歯科」の楠部雅史理事長は、歯科医院が苦手な人にこそ配慮した治療を行い、定期受診につなげて歯科医院のイメージを変えていくことが大切だと考えている。そこで今回は「治療ではなくメンテナンスなら痛みも恐怖も少ない。苦手な人にこそ定期受診してほしい」と話す楠部理事長に、同院が取り組む初診時の工夫について聞かせてもらった。

(取材日2023年8月25日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q歯科治療が怖いと感じられやすいのはなぜでしょうか?
A

一番大きな理由は「痛み」ですね。他にも「過去に嫌な思いをしたことがある」「先生に怒られるのが怖い」「何をされるか見えないのが嫌」などもよく聞きます。小さいお子さんだけでなく、大人の方でも「子どもの頃の経験がトラウマになってしまって」とおっしゃる方はとても多いです。そのせいで虫歯(う蝕)や歯周病かなと思っても我慢してしまい、来院が遅れた結果、治療時間が長くなったり、費用がかさんだりするのも歯科の嫌なイメージにさらに拍車をかけていると思います。しかし、虫歯や歯周病は自然治癒しないため、放置すれば悪循環です。ご自分にとって「怖くない歯科医院」を、ぜひ探していただければと思います。

Q診療する上で、不安を軽減するための工夫や配慮はありますか?
A

当院では、まず痛みや腫れに対する対策を徹底的に行っています。低侵襲の治療に努めることはもちろんですが、麻酔や痛み止めもしっかりと使用します。痛みへの不安がなければ治療のストレスは大幅に軽減できると思いますので、その点は大事にしていますね。次に説明です。どんな治療を行うのか、治療後にはどんなことが想定されるかなど、情報をしっかりと共有する時間を取っています。治療をされる間、患者さんは何をされるのかわかりません。治療中の声かけもそうですが、事前に何をされるか知っていれば安心できるでしょう。また、小さなお子さんの場合には待つことも大切です。無理強いせずゆっくり歯科医院に慣れてほしいと思っています。

Q治療時の配慮だけでなく、定期的な受診も勧めていますね。
A

歯科が苦手な人、痛い治療が怖い人に最適なのは「何もない時」に定期受診することです。「何もない時に行くの?」と不思議に思うかもしれませんが、虫歯や歯周病を我慢して過ごし、どうしても我慢できなくなってから治療することを繰り返せば、1回の治療時間がかかるだけでなく、大がかりな治療が必要になります。一方、何もない時期の定期受診なら、痛みを伴う治療もしなくていいですし、お口の中をきれいにしてスッキリするだけ。虫歯や歯周病が見つかっても、初期であれば簡単な治療で済みます。お子さんにとっても、成長の確認と適切な対処をする良い機会です。小さな頃から習慣づければ歯科医院で怖い思いをすることもなくなるでしょう。

検診・治療START!ステップで紹介します

1初診受付して問診票を記入
くすべ歯科 初診受付して問診票を記入

まずは受付を済ませ、保険証や医療証などを提示する。問診票は病状を知る上で大切な情報となるため、できるだけ正確に記入することを心がけたい。治療に対する恐怖心がある場合や、治療への希望がある場合には遠慮せずに伝えほしいとのこと。持病や服用中の薬がある場合は、わかるようにお薬手帳などを持参しておくと安心だ。

2診察台で口の中を診てもらい、エックス線写真を撮影
くすべ歯科 診察台で口の中を診てもらい、エックス線写真を撮影

まずは、口の中の現状把握のために各種検査を行う。エックス線や歯科用CTでの撮影は診断のためにも重要だ。必要に応じて、口腔内写真撮影や歯周基本検査などを行うことも。検査の間も苦しさや恐怖に配慮し、適切な説明や声かけをするよう心がけているそう。小さな子どもの場合は押さえつけたりせず、まずは環境に慣れるまで待ち、時間をかけて検査することを大切にしているとのこと。

3カウンセリング
くすべ歯科 カウンセリング

問診票や検査結果をもとにカウンセリング。撮影画像をモニターで確認しながら、現状や治療について説明を受ける。治療で恐怖を感じることやしてほしくないことなど、希望があれば積極的に伝えておこう。また、治療に参加するためにも「わからないことは何度でも聞いてほしい」とのこと。治療への関心が高まれば、「治療される」から「治療する」へと意識が変わる。この意識の変化も不安を軽減するための大きな要素だ。

4具体的な説明を受け、治療に入る
くすべ歯科 具体的な説明を受け、治療に入る

次に治療方法や治療回数・治療費用などについても詳しい説明を受ける。回数や費用の予測がつけば安心できる人も多いため、丁寧に説明し、患者の希望と組み合わせた上で治療方針を決定していくそうだ。同院では特定の治療法について無理強いすることはないので、それぞれの治療法のメリット・デメリットを理解して判断しよう。また痛みが苦手な人には、痛みを軽減するための工夫についても説明。納得できたら治療へと移っていく。

5継続受診・メンテナンス
くすべ歯科 継続受診・メンテナンス

歯の健康を守るには早期治療も大切だが、一番の肝となるのは、治療の必要がない状態をつくるための定期受診だ。定期受診では歯や歯茎の状態を確認するだけでなく噛み合わせなども確認し、歯についた汚れをしっかりとクリーニング。患者に合わせたケアの方法の提案なども含め、口腔の状態をより良く保つために徹底的にサポートしているという。定期受診によって治療の必要がなくなれば、歯科への苦手意識もやがて薄れていくだろう。

ドクターからのメッセージ

楠部 雅史理事長

歯科医院が苦手な人は多く、そのほとんどは、痛みやわからないことへの不安、過去のトラウマが原因だと思います。そのため歯科医院から足が遠のき、お口のトラブルがひどくなってから受診。やっぱり嫌な思いをするという負のループにはまってしまう人を多く見かけます。このループを抜け出すには、痛みに配慮した治療を行い、その後は治療を受けなくてもいいお口の状態をつくるしかありません。これは難しいことではなく、適切に麻酔や痛み止めを使用した低侵襲の治療を行い、定期受診を徹底することで望めます。歯科医院が苦手な人にこそ、この2つに注目した歯科医院選びをしていただき、「歯科医院は怖い」から脱出してほしいと思います。

楠部 雅史理事長 くすべ歯科

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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