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野島 隆 院長の独自取材記事

のじまデンタルクリニック 

(岡崎市/大門駅)

最終更新日:2023/02/03

野島隆院長 のじまデンタルクリニック  main

「生まれ育った地に恩返しをしたい」。そんな思いで、岡崎市出身の野島隆院長が2010年に開業した「のじまデンタルクリニック」。愛知環状鉄道線の大門駅から徒歩約9分の住宅街にある明るくアットホームなクリニックで、虫歯や歯周病から入れ歯、予防歯科まで、地域住民の歯と口腔内の健康を見守り続けている。患者にとって最善な治療は何かを常に考え、顕微鏡による細菌検査やラバーダム防湿法を取り入れるなど、独自の視点で診療を行う。野島院長は、ユーモアを交えて笑顔で応じてくれ、とても気さく。何でも気軽に話せそうな雰囲気で、患者とのコミュニケーションを大切にしている姿勢が伺える。そんな野島院長に、歯科医師をめざしたきっかけや診療方針、仕事に対する思いなどを聞かせてもらった。

(取材日2018年9月3日/情報更新日2022年12月5日)

感染防止に「ラバーダム防湿法」を治療に取り入れる

この地に開業した理由と患者層、主訴について教えてください。

野島隆院長 のじまデンタルクリニック 1

私は岡崎市出身で、ちょうど当院の向かいにある大門小学校が母校なんですよ。まさに地元ということで、こちらで開業させていただきました。患者さんは近隣にお住まいの方を中心に、お子さんからご高齢者まで満遍なく来ていただいています。「痛くない、怖くない歯医者さん」を掲げていることもあってかお子さんも多く、小学生の子が自分の診察券を元気に受付に出す、そんな光景も珍しくありません。大人の方はざっくばらんにお話ししてくださる方が多くありがたいですね。主訴としては、歯が痛い、噛めないなど虫歯や歯周病を中心に、基本的には保険適用の範囲内での診療を行っています。

こちらのクリニックの特色はどういったところですか。

エックス線撮影だけでなく、顕微鏡を使ってプラーク(歯垢)に含まれる細菌の検査も行っていることですね。細菌を見ると、歯や歯茎の状態がある程度わかるんですよ。初診時、治療途中、治療後と、定期的に検査して記録を残すことでお口の中の変化が明確になってご説明しやすくなるとともに、患者さんのほうも理解、納得しやすいという利点があります。また、予防歯科も積極的に行っています。虫歯や歯周病は、まずしっかり治療して、次にそれ以上悪くならないように処置をして、そして予防へと。歯科衛生士がクリーニングや歯磨き指導などに力を入れて、皆さんに予防の意識を高めていただけるよう努めています。

「ラバーダム防湿法」を取り入れているそうですね。

野島隆院長 のじまデンタルクリニック 2

そうですね。「ラバーダム防湿法」というのは、お口にかぶせたゴム製のシートに小さな穴を開けて処置する歯だけを露出させて、唾液や細菌から歯を隔離して治療する方法です。歯の根や、神経の治療をするときは、細菌を排除してからお薬を詰めるのですが、唾液の中には無数の細菌がいて、バキュームだけで排除するのは難しいんです。その点、ラバーダム防湿法なら細菌の侵入を防ぐことができるので、より確実、安全に治療ができると考えているんです。以前、小児歯科のクリニックに勤めていた時、お子さんの安全確保のために行っていたのですが、今ではほとんどの治療でラバーダム防湿法を採用しています。

父の勧めで歯科医師の道へ。さまざまな経験を糧に開業

先生が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

野島隆院長 のじまデンタルクリニック 3

私自身「歯科医師になろう」と強く思っていたわけではなくて、実は、父が勧めてくれたんです。父はサラリーマンなのですが、会社でいろいろ苦労したんでしょうね。私はそんな父によく似ているので、「おまえはサラリーマンに向いていない。資格を取って自分で仕事をしたほうがいい」と。さらに「手先が器用だし、人当たりもそれほど悪いほうじゃない」と言われて、自分の性格に合っていて個性を生かせる道として歯科医師を選んだんです。今になってみると父の言ったとおりかなと(笑)。しっかり分析してアドバイスしてくれた父に感謝ですね。

歯科医師として成長する中で、影響を受けた人はいますか。

大学卒業後、名古屋大学医学部歯科口腔外科に研究生として在籍していて、そこで知り合った先生方からは強く影響を受けましたね。当時の私は、根拠のない自信はあるのに実力が伴わず、周りから認められないことに不満がいっぱいで。しかも、朝から夜までみっちり診療した上で休みもほとんどなくて、心身ともに本当にきつかったんです。でも、よくよく聞いてみると、私から見て凄いと感じる先生がさらに過酷な環境で働いていることを知り、「あれだけ優秀な先生たちがこんなに大変な思いをしているのに、私なんか全然駄目だ。もっと謙虚に努力しないと」と反省しました。20代半ばという若い時に、心を入れ替えさせてくれるような先生方に出会えたのは大きかったですね。

その後、さらに東京で10年間、研鑽を積まれたそうですね。

野島隆院長 のじまデンタルクリニック 4

私は岡崎市に生まれてずっと愛知で過ごしていたのですが、「このままではきっと後悔する」と地元を離れることを決意して、せっかくなら東京に、と思って上京しました。それなりに苦労もありましたが、楽しかったですね。愛知だと知り合いの先生や同級生もたくさんいるんですが、東京には誰もいない。でも、そこで知り合った先生方と一緒に仕事をさせていただいたり、話を聞かせていただいたりして、とても刺激になったんですよね。振り返ると、名古屋大学と東京と、あの頃の経験があるからこそ今があるんだろうなと。そうでないと、こんなふうに開業して患者さんにもスタッフにも恵まれなかったでしょうね。何事にも代えがたい貴重な経験をさせていただいたと思っています。

みんなが幸せになれる地域のかかりつけ医をめざして

診察の際に心がけていることを教えてください。

野島隆院長 のじまデンタルクリニック 5

「患部だけを診るのではなく、患者さん自体を診る」ということでしょうか。学生時代に「局所だけでなく全体を診ることができればそれが一番いい」と教わったんです。患者さんが診察室に入ってこられたら、その瞬間の雰囲気や状態でいろいろと察することができる、そんなふうになれたらと思っています。それができていれば自然と患者さんの安心にもつながると思います。また、診療の流れをきちんと守ることも心がけています。まずは患者さんの訴えをしっかりとお聞きして、その訴えに基づいて検査をして記録を取る。そして検査に基づいた診断、さらに診断に基づいた治療方針ということで痛いからすぐに歯を削るというようなことはしません。できるだけ削らず、不必要な治療は行わないようにもしています。

予防歯科に力を入れる背景には、どんな想いがあるのでしょう。

開業から10年以上たち、ありがたいことに、長いお付き合いの患者さんも増えてきました。そうした方々のことはもちろん、今後新たにいらっしゃる患者さんのことも口の中から健康にして差し上げたいという想いで予防歯科に力を入れています。良好な状態を保つには、悪いところが出てきたらその都度通院する、悪いところが治ったら通院を終えるのではなく、クリニックで長期的に「悪くしない状態を維持する」ことに取り組んでいただくことが大切です。当院では、患者さんにとって予防歯科が少しでも身近になればと、保険適用内での予防処置も積極的に行っています。専門的な予防処置を受けようと定期的に通っていただくうちに、皆さんとのお付き合いがさらに長いものになっていけば何よりうれしいですね。

今後の展望をお願いします。

野島隆院長 のじまデンタルクリニック 6

「歯やお口のことで何かあったら、あそこに行っておいで」と言っていただける、「地域のかかりつけ医」のようなクリニックになりたいと思っています。究極の理想は、患者さんもスタッフも私自身も、関わる人がみんな幸せになれるクリニックです。そのためには、まずは私が皆さんのご要望にできるだけ応えられるように頑張らなければなりません。「これでいいや」と思ったら下がっていくだけですから、現状に満足することなく、安心できるクリニックづくりのためこれからも常に努力し続けていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/30万~100万円、ホームホワイトニング/4万4000円
※詳細はHPをご参照ください。

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