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石原 兵治 理事長の独自取材記事

アイクリニックイシハラ

(平塚市/平塚駅)

最終更新日:2024/02/05

石原兵治理事長 アイクリニックイシハラ main

脳の出先機関とも呼ばれる非常に複雑な臓器である「目」。その治療には高度な専門性と総合的な診断が求められる。2015年に平塚駅北口に移転し、「平塚駅西口眼科」改め「アイクリニックイシハラ」としてリニューアルオープン。ひたすら患者のためを思い、ストイックに研鑽を重ねてきた石原兵治理事長は、「ただただ患者さんの役に立ちたい一心で、海外の先進医療についても相当勉強しました」とほほ笑む。難易度の高い手術も数多くこなしてきた石原理事長が今思うのは、視界だけでなく、気持ちも明るくなるような眼科医療をより多くの患者に提供すること。そんな石原理事長の地域医療にかける熱い思いや、一般眼科から日帰り手術まで幅広く対応する同院の治療についてじっくり聞いた。

(取材日2023年11月24日)

子どもから高齢者まで気軽に通える目のかかりつけ医

まずはクリニックの歩みと特徴をお聞かせください。

石原兵治理事長 アイクリニックイシハラ1

総合病院に勤務していた頃、手術を希望する患者さんが増えて予約が半年先になってしまったんです。そんなに長い間患者さんをお待たせしてしまうことが心苦しくて、だったら私ができるだけ待たずに手術を受けられる施設をつくろうと思い、2006年に「平塚西口眼科」を開院しました。その後、2015年に同じ平塚駅北口の現在の場所に移転し、「アイクリニックイシハラ」としてリニューアルオープンしました。高性能な機器を取りそろえた手術室が2つと、3つの診察室を備え、一般眼科の外来にも対応しながら、年間で600件以上(2022年1月~2022年12月実績)の眼科手術を行うなど、多くの患者さんを診てきましたが、今はこれまでの経験を生かし、より多くの患者さんのお役に立てるよう幅広い診療に力を入れています。

さまざまな眼疾患に幅広く対応されているのですね。

私はもともと整形・形成外科を専門にしていたんです。その時、糖尿病を重症化させた患者さんが何人も足を失うのを見てきました。初期の糖尿病はほぼ自覚症状がなく、神経障害や血管障害などの合併症を発症すると、足の壊疽(えそ)を引き起こし、足を切断せざるを得なくなるケースもあるのが特徴です。私はここまで悪くなる前になんとかできないものかとずっと思っていました。また、子どもも大人も区別なく診ることができるのは眼科のやりがいの一つです。最近はアレルギー性結膜炎や、ドライアイ、ストレスによる心因性視力障害、また「スマホ老眼」といって近くのものにピントが合わず視界がぼやける症状が目立っています。お子さんから高齢の方まで多くの方がさまざまな目のトラブルを抱えていますので、些細なことでも気軽に相談できる目のかかりつけ医として、病気の重症化を防いだり、進行を遅らせたりすることができれば幸いです。

診療方針について教えてください。

石原兵治理事長 アイクリニックイシハラ2

患者さんが治療法の選択に迷われるということは、私どもの説明不足であると考えています。最終的な判断は患者さんに求めるべきですし、患者さんが納得のいく判断が下せるだけの材料をご提示するのが私たちの務めです。症例写真などを見ながら具体的に治療後の生活がイメージできるような説明をしていますが、それでもご自身の状況に合う選択肢が見えてこないという方には、納得がいくまで、何度でもご説明させていただきます。また、定期的な説明会を設けているほか、診察時にも十分な時間を確保し、対話を重ねながら患者さんのお話を丁寧にお聞きする診療スタイルです。

患者のライフスタイルに合った満足度の高い治療を追求

子どもの受診も増えてきているそうですね。

石原兵治理事長 アイクリニックイシハラ3

学校の視力検査で再検査の紙をもらってきたお子さんや、アレルギーのお子さんの受診も増えてきています。アレルギーに関しては、当院では39項目について検査し、原因を突き止めることから始めます。ずっと小麦アレルギーだと思っていたお子さんが、実は小麦粉に湧く虫がアレルギーの原因だったというケースなどもあります。治療においては最終的には免疫抑制剤の目薬を使いますが、アレルギーテストの結果だけでなく、実際に出ている症状を診ながら適した治療を探します。大切なのは、患者さんにとって最善と考えられる治療に結びつけること。必要に応じて皮膚科や耳鼻咽喉科を紹介することも可能です。

眼瞼下垂症の手術にも取り組んでいるそうですね。

眼瞼下垂症の手術は保険適用で、そう診断された方が対象ですが、意外に若い方でも治療の対象となることがあります。当院でもこれまで数多くの手術を行ってきました。手術は、まぶたが下がることによって障害されていた視野を従来の視野に戻すことを目的とし、私のほか、形成外科を専門とする医師が執刀します。物を見るときに眉毛や顎を上げる癖のある方や、まぶたが重くて開けづらいと感じている方は、眼瞼下垂症の疑いがありますので、年齢を問わずご相談ください。

白内障手術で使う眼内レンズにもさまざまな種類があるそうですね。

石原兵治理事長 アイクリニックイシハラ4

多くの方が「こんなに選択肢があるとは知らなかった」と驚かれます。例えば、ピントの合う距離が遠くの1点に限られる単焦点眼内レンズと、遠・中・近それぞれの距離に合わせることをめざす多焦点眼内レンズがあります。通常、保険診療となる単焦点眼内レンズで手術が行われるケースが多いのですが、見え方に偏りが出るため、眼鏡の着用が必要となったりして、かえって不便になったと後悔される患者さんも少なくないようです。当院では、マリンスポーツや登山をするか、編み物や囲碁、将棋は好きかといったスポーツや趣味の話から、日頃車の運転をするかなどライフスタイルまで細かく確認し、患者さんの生活スタイルに適した眼内レンズをご提案するようにしています。

視界だけでなく、気持ちも明るくする眼科医療の提供を

診療で大切にしていることは何ですか?

石原兵治理事長 アイクリニックイシハラ5

同じ症状や病名がついたとしても、患者さん一人ひとりによって最善と思われる治療は変わってきます。患者さんとの対話を重ね、これまで培ってきた知見を総動員して、総合的に診て最善と思われる治療につなぐことがかかりつけ医としての役目だと思っています。

今後の展望をお聞かせください。

私は年に何度かスキー場でドクターパトロールのボランティアをしています。自分のスキルや経験が少しでも誰かのお役に立つのならと始めたのですが、ゆくゆくは平塚でも地元のために何か貢献したいですね。また、私自身、米やパンを食べない糖質フリーの食生活や、毎日片道25kmの道のりを自転車で通勤するなど、健康にはかなり気を使っているほうなので、健康に関するアドバイスも可能です。また、これまで日帰り手術をされた患者さんと24時間いつでもつながるオンコールシステムを整えていく予定です。いつでもかかりつけ医とつながっているということで、これまで以上に安心していただければと思います。自分にできるかたちで、少しずつ地元へ恩返ししていければと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

石原兵治理事長 アイクリニックイシハラ6

患者さんがまず訪れるのは地元のクリニックなので、私たち開業医には精度の高い検査と診断力が求められます。当院には先端の医療機器や経験豊富な医師やスタッフがそろっているだけでなく、一人ひとりの患者さんと時間をかけて丁寧に向き合い、患者さんが納得のいくまで時間をかけて説明する診療スタイルを大切にしています。30~50代の働き世代の方で久しく眼科検診を受けていない方、見えづらさを感じている方、スマートフォンやパソコン、ゲーム機の画面を長時間見続けている方などは、ご自分の目の現況を把握するという意味でも一度眼科を受診していただきたいと思います。目のお悩みやトラブルごとがありましたら、お早めにご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

多焦点眼内レンズを用いた白内障手術/74万円~
しみのレーザー施術… 5万円~
ほくろのレーザー施術… 5500円~

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