全国のドクター9,222人の想いを取材
クリニック・病院 158,511件の情報を掲載(2024年5月27日現在)

  1. TOP
  2. 香川県
  3. 高松市
  4. 瓦町駅
  5. 高松歯科口腔外科クリニック
  6. 細江 美知 院長

細江 美知 院長の独自取材記事

高松歯科口腔外科クリニック

(高松市/瓦町駅)

最終更新日:2024/01/22

細江美知院長 高松歯科口腔外科クリニック main

琴電琴平線・瓦町駅から徒歩約5分。高松市内でも中心エリアに位置する「高松歯科口腔外科クリニック」は、市街地の景観に調和するスタイリッシュな外観の歯科医院だ。土足のまま入室可能な院内は、車いすの患者に配慮したバリアフリー設計。広々とした診療室では、ゆったりと心を落ち着かせながら治療と向き合うことができる。院長の細江美知(ほそえ・みち)先生は、専門とする口腔外科分野だけでなく、広く一般的な主訴に対応。患者とのコミュニケーションにも気を配りながら、「お口のトータルプロデュース」を心がける。平日は20時まで診療を行っている点も特徴的だ。同院の設計や開業の経緯、診療のめざす方向性などについて、細江院長に詳しく語ってもらった。

(取材日2023年5月9日)

コミュニケーションを大切に、口腔を総合プロデュース

院内がおしゃれで、美容院のような印象を覚えます。

細江美知院長 高松歯科口腔外科クリニック1

いわゆる歯科医院、というイメージにはしたくなかったので、自分がすてきだなと感じた美容院の方に、同じ工務店さんを紹介していただきました。その工務店さんは美容院を中心に手がけられていて、歯科医院を設計するのは初めてだったそうです。待合室からコの字形の廊下を通って診療室へ入る造りも珍しいと思いますが、緊張して来られた患者さんが、長い廊下を通ることで落ち着いて治療に臨めればと考えています。私はもともと病院に勤めており、病院歯科では車いすの方に配慮することが当たり前でしたので、当院でも入り口から廊下、診療室まで段差をなくし、車いすのまま入室できる設計としました。広々とした診療室では、必要に応じてブラインドを下ろしてプライバシーを確保。小さなお子さん連れの方などは、ブラインドを上げたまま診療していますね。患者さんの予約枠も基本は1時間と、ゆとりを持って治療に取り組める体制を整えています。

歯科医師を志した理由と、これまでのご経歴をお聞かせください。

初めは愛媛大学の法文学部に進学したのですが、さまざまな学外活動を行う中で、年齢によって仕事を失う人を目にする機会が多かったんです。「私は一生仕事がしたい」「早く手に職をつけたい」という思いがだんだん強くなり、女性でも長く働くことができる歯科医師を志して、朝日大学の歯学部に進みました。卒業後は香川県立中央病院の歯科口腔外科に入局し、さらに高松市内の歯科医院で一般歯科の診療を学んだ上で、病院時代の師匠にあたる先生と2人で当院を開業。まだ経験も浅い身ではありましたが、足りない部分はもう一人の先生に補っていただくことで、患者さんのニーズに応える開業医を続けることができたと思います。その先生は親知らずの抜歯や骨を切る手術など、高度な技術が求められる外科処置を中心に担当していましたが、数年前に当院を引退されたため、現在は私が一人で診療を行っています。

大学卒業から5年目という早い段階で開業を決められたのは、どのような理由からですか?

細江美知院長 高松歯科口腔外科クリニック2

患者さんお一人お一人との時間を大切に、より密なコミュニケーションを取らせていただきながら、お口全体の治療を進めたいと考えたからです。福岡県の北九州市に、噛み合わせ治療の研究を続ける先生がいらっしゃるんですが、私はこの先生のもとでお口全体のバランスを整えることの重要性を学び、感銘を受けたんです。例えば歯が欠けてしまった方の場合、「噛み合わせの悪さが原因で、歯に負荷がかかった」という可能性が考えられますが、こうした可能性について考慮しないまま治療を進めても、また歯が欠けたり、顎が痛くなったりしてしまいますよね。気になるところだけを治療するのではなく、その原因をきちんと見つけ出しお口全体のバランスを整えることが、安定して歯を長持ちさせることにつながると気づいたんです。私は患者さんとのお話の中で問題の原因を捉え、根本的な解決ができるようお口のトータルプロデュースをさせていただきたいと考えています。

噛み合わせや顎関節のゆがみを防ぐ

お口全体のバランスを整えるためには、どんなことに注意するべきでしょうか?

細江美知院長 高松歯科口腔外科クリニック3

いつも横向きで寝ていたり、しょっちゅう頬づえをついたりしていませんか? こうした「態癖(たいへき)」は、噛み合わせの悪化を招いたり、顎関節症を引き起こしたりする恐れがあります。噛み合わせは生活習慣によって、刻一刻と変化していくものです。患者さんご自身がその変化に気づくことは難しいと思いますが、何かしらの対応策を取らなければ、問題の解決には至りません。当院では患者さんお一人お一人に合わせた生活習慣のアドバイスもさせていただきますので、不安な症状があれば、一度ご相談ください。

患者さんと接する上では、どんなことを心がけていらっしゃいますか?

患者さんと歯科医師では、どうしても言いにくいことがあると思いますので、なるべく相談しやすい雰囲気を心がけています。治療方法についても、患者さんが「ゆっくり考えたい」とおっしゃったら、考える時間を取れるようにしていますね。歯科医師の立場から「こうしたほうがいい」と言うことは簡単ですが、絶対に強要することはしません。コミュニケーションを取る中で、まずはしっかりと必要な情報をお伝えし、患者さんに納得していただくこと。その上で、最終的には患者さんご自身が治療の方針を決められるように注意を払っています。

さまざまなリスクを抱えた患者さんにも対応されていますね。

細江美知院長 高松歯科口腔外科クリニック4

車いすの方への配慮は先ほどお話ししたとおりですし、基礎疾患を持つ患者さんが来られた場合は、主に手術用に使う生体モニターを用意して、心拍数や血圧などを測定しながら治療を進めています。当院の付近には工場がありますから、研修生として来日されたフィリピン人の方など、外国籍の患者さんも多いですね。疾病として多く診ているのは、虫歯と顎関節症です。また全体の治療計画を検討する中で、必要であればインプラント治療もご提案しています。インプラント治療を行う際は、歯科用CTによって歯やお顔の内部構造まで解析し、理想的な位置にインプラント体を入れるためのガイドを製作した上で、計画的な処置を実践。厳しいヨーロッパの基準をクリアしたクラスBの滅菌器を設置することで、治療器具の衛生管理も徹底しています。

患者負担を考慮し、先進の機器や設備を導入

プライベートでは、どのようにお過ごしでしょうか?

細江美知院長 高松歯科口腔外科クリニック5

一番上の子は7歳、下の子は3歳ですので、仕事の時間以外は子どもにかかりきりになっています。下の子は診療が終わるまでは保育園に預かっていただいていますが、小学生の子は夫が迎えに来るまで、バックヤードでお弁当を食べてもらっています。当たり前のことですけれども、毎日お弁当を作るのはなかなか大変ですね。週末の過ごし方は、もっぱらお遍路です。徳島県の一番札所から、子どもと一緒に順番に回っていますが、山を登って、いろいろな景色を見るのは楽しいですよ。88ヵ所のうち、今はだいたい20ヵ所ほどの札所を回りました。子どもはお寺でおさい銭を入れるのが楽しいようです。

今後、クリニックで進めていきたいことがあれば教えてください。

設備のデジタル化を進める予定です。当院では急患以外の初診の患者さんが来られた場合、まずお口全体の石こう模型を作り、模型を見ながら治療計画を立てていきますが、よりスピーディーに歯形や噛み合わせを把握できるよう、今後は口腔内スキャナーを導入しようと考えています。口腔内スキャナーは、お口の中の様子を小型のカメラで詳細に読み取り、データ化してモニターへ映し出す装置です。模型を作る際には、どうしても患者さんに負担がかかる場面がありますから、そうした負担を減らしながら、患者さんの情報管理の効率化にもつなげられればいいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

細江美知院長 高松歯科口腔外科クリニック6

新しい機器や設備を一つ一つ取り入れ、勉強会にも足を運びながら、これからも患者さんに納得していただける歯科診療を提供できればと考えています。私は女性ですので、同性の患者さんが来られた場合は、同じ目線で歯の色や形、リップラインまで助言をすることもできます。急なけがをされた方も、噛み合わせが気になる方も、もちろん虫歯の方も、どうぞお気軽にお越しください。平日は14時から20時まで、土曜日は10時から18時まで診療し、あなたのお口の健康と笑顔をプロデュースさせていただきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療(1歯)/37万9500円〜

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

Access