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20年先も歯のことで困らないために
将来を見越した歯科診療

とのつか齒科

(大田区/洗足池駅)

最終更新日:2023/12/14

とのつか齒科 20年先も歯のことで困らないために 将来を見越した歯科診療 とのつか齒科 20年先も歯のことで困らないために 将来を見越した歯科診療

歯科医院に定期的に通う人も多いが、はたして10年20年後にも今と同じように歯科治療を受けられるだろうか。「とのつか齒科」の殿塚量平院長は、特に高齢の患者に対して「将来を見越した歯科診療が必要です」と話す。院長がこの考えに至ったきっかけは、高齢により通院が困難になったり、麻酔や手術が受けられなくなる患者を見てきたからだという。その時になって歯が欠損した際にインプラント治療を希望しても難しく、食の楽しみが半減してしまうこともあるだろう。「歯を大切にする」をモットーとする院長が、将来のことを考えて抜歯を伴うインプラントの提案をするとしたら、それはいわば前向きな抜歯。「今は必要ないと思える治療が、20年先の人生を豊かにする可能性もあると思うのです」と話す院長に、その歯科診療のスタイルについて聞いた。

(取材日2023年11月27日)

20年先も歯のことで困らないように。患者の年齢や背景まで考えた歯科診療がもたらすメリットとは

Q患者の年齢や背景まで考えた歯科診療とはどのようなものですか?
A
とのつか齒科 質の高い治療をめざすための先端の機器がそろう診察室

▲質の高い治療をめざすための先端の機器がそろう診察室

悪い部分だけを治すのではなく、10年20年先のことまで見越して、その時になっても困らないような治療を行うことです。そこには患者さんの年齢や生活環境なども影響してきます。例えば60代の方が20年後にも通院が可能かというと、難しいケースもあるでしょう。もし可能であっても、その時になって麻酔や抜歯を伴う治療を受けられるのかどうか。ご高齢になると骨粗しょう症など全身疾患の薬を服用される方も多く、その影響で手術に慎重にならざるを得ない場合も考えられます。ならば60代のうちに一歩先まで治療を進めて、20年後に再治療が必要ない程度まで整えておきたい。そのように将来を見越して診療を行っています。

Qその診療スタイルを始めたきっかけがあればお聞かせください。
A
とのつか齒科 積み重ねてきた経験から確立された診療スタイルを語る

▲積み重ねてきた経験から確立された診療スタイルを語る

ご高齢になったら、通えなくなったり、治療が難しくなってしまう患者さんが出てくることがわかったからです。ある患者さんのエピソードですが、その方は定期的に元気に通われていましたが、しばらくして来院されなくなってしまいました。ご家族が来院された際に、その方にお変わりないかを聞くと、「病気になり、車いすで生活しています」とのこと。その後、ご家族に付き添われて久しぶりに顔を見せに来てくれましたが、病気の影響で麻酔などを伴う治療はできないという話を聞いたのです。このような経験の中で、先々まで考えて治療を行うことの大切さを実感しました。

Q患者にとってそのような歯科診療はどのような利点がありますか?
A
とのつか齒科 患者が納得できる丁寧な説明を心がける

▲患者が納得できる丁寧な説明を心がける

先の人生の中で歯の不調で困ったり悩むことが少なくなると思います。現代では100歳を超える方も多くいらっしゃいますが、全員が食事を楽しめているわけではありません。例えば、どんなに良い入れ歯だとしても、イカの刺身を嚙み切る時に浮いてしまって噛み心地が感じられず、悲しむ患者さんもいらっしゃいます。その時になってインプラント治療を希望されても、もう難しいこともあります。治療から長い年月が経過し通院や治療が難しくなっても、すでにインプラント治療が行われていれば「食の楽しみ」を長く感じれたかもしれません。元気なうちは「まだ必要ない」と思う治療が、20年先の人生を豊かにすることもあると思います。

Q将来のことを考えて抜歯が必要となるケースもあるのでしょうか?
A
とのつか齒科 診察室は院長のこだわりと清潔感が感じられる

▲診察室は院長のこだわりと清潔感が感じられる

そうですね。もともと私は「できるだけ歯を抜かない」という考えで治療に取り組んでいます。難しいインプラント治療や歯の移植も数多く手がけてきましたが、それは歯を失った場合の選択肢。そうならないために30~40代の患者さんでは、虫歯の治療とあわせて歯周病治療にも力を入れています。しかし高齢の方となると話は変わります。20年先までその歯が健康であると思えないのならば、今のうちにインプラント治療を済ませておくのが良策だといえるでしょう。「悪くない歯を抜くなんて」と思われる方もいらっしゃいますが、この場合は「20年後まで見据えた前向きな抜歯」であるとご理解いただければと思います。

Q院内設備や体制について教えてください。
A
とのつか齒科 院内には歯科技工室が備えつけられている

▲院内には歯科技工室が備えつけられている

すべての診療室にマイクロスコープと大型モニターを備え、精密な治療を提供できるよう努めています。治療器具はもちろん、院内の水も滅菌消毒したりと、衛生管理にも注意を払っていますよ。院内に歯科技工士が常駐しているので、入れ歯やかぶせ物の作製もスムーズに対応できます。例えばインプラント治療の際は、CTで撮影したお口の状態をモニターに表示して、歯科技工士とディスカッションを行っています。また矯正治療は信頼する専門の歯科医師と長年連携を取っており、複雑な治療も可能です。広々として落ち着いた院内で、設備や体制を整えて患者さんをお迎えしています。

ドクターからのメッセージ

殿塚 量平院長

その場の痛みを取ることをめざすだけでなく、その方の一生を考えた提案をして差し上げたい。私はそのような気持ちで患者さんに向き合っていますし、それが歯科医師としての役目だと思っています。保険診療か自費診療か、歯を抜くべきかそうでないか、その時点では「必要ないのでは」と思われる内容もあるかもしれません。その時は遠慮せずに何でも聞いてください。「なぜその治療が必要だと思うのか」を、検査画像や模型も交えながらわかりやすく説明いたします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

部分矯正/16万5000円〜、ワイヤー矯正/88万円〜、マウスピース型装置を用いた矯正/110万円~、インプラント治療/49万5000円〜

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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