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藤田 昌弘 院長の独自取材記事

ふじた歯科クリニック

(大阪市西成区/岸里駅)

最終更新日:2023/11/13

藤田昌弘院長 ふじた歯科クリニック main

大阪メトロ四つ橋線・岸里駅より徒歩7分、南海汐見橋線・岸里玉出駅から徒歩6分。「ふじた歯科クリニック」は、地域住民の口腔の健康をサポートする地域密着型の歯科医院だ。藤田昌弘院長の専門は、1本でも多く歯を残すための歯科保存治療だが、一般歯科からインプラント、ホワイトニングまで、その守備範囲は幅広い。そして、注力する根管治療では、週3回エキスパートの歯科医師を迎え、精密な治療を提供している。「患者さんに合わせた適切な治療をしたい」と、院内設計から機材の選択までこだわりにあふれている同院だが、藤田院長は「良い医療を行うためには当たり前」とこともなげに話す。朗らかで優しい表情と医療者としての厳しさや矜持を併せ持つ藤田院長に、同院や診療へのこだわりについて、詳しく話を聞いた。

(取材日2023年8月4日)

こだわり抜いた環境を「当たり前」の基準に

まずは院内のこだわりについて聞かせてください。

藤田昌弘院長 ふじた歯科クリニック1

まず大切にしているのは衛生面です。当院では、口腔内で使用するあらゆる器具や器材を必要に応じて消毒・滅菌し、滅菌が難しいものはディスポーザブル製品を採用しています。また、患者さんに常に清潔な環境で安心して受診していただけるよう、機能を厳選した滅菌設備を導入しました。そして当院に在籍する感染対策チームとともに、院内感染防止のための規定やマニュアルをつくり、スタッフ全員で実施しています。ただこれらの取り組みは、私にとってはこだわりというよりも当然のこと。歯科医院は医療機関ですから、まずは何よりも清潔であるべきというのが私の考えです。ですから、現在の当院の環境は私にとって最低限整えるべきものであり、「当たり前」のことだと思っています。

こちらでは歯の保存治療に力を入れていると伺いました。

自分の歯を失いそうになったとき、多くの方が「できることなら歯を残したい」と感じるのではないかと思います。その希望をかなえるために大切なのが保存治療で、私が専門的に学んできた分野です。また、当院では根管治療を専門にしている医師にも来ていただいています。歯を失う主な原因は、虫歯による歯の崩壊や神経の病気、歯周病などの歯を支える骨や歯肉の病気です。特に歯の中にある神経は非常に細いものや、非常に複雑な形をしているものがあるので、マイクロスコープや歯科用CTを駆使して丁寧に行っています。1〜2回来てパッと終わる治療ではなく、再発させないためには回数も必要となってきます。 永久歯を失ったら再生することはありません。だからこそ歯を抜く前にはよく考えてほしいですし、その後の人生をより良く過ごすための方法を一生懸命考えてもらえたらなと思っています。

患者さん自身も治療について考えることが重要なのですね。

藤田昌弘院長 ふじた歯科クリニック2

はい。大切な自分の歯のことですから。治療法を選択する場合、日本には保険制度があるので「とりあえず保険で」とおっしゃる方は少なくありません。でも、その選択が10年後20年後まで考えたものであるかというと「NO」だと思います。自分の歯があるという幸せや健康的なメリットを、本当の意味で理解している人は残念ながら多くありません。保険内で行える診療も良いものですけれど、治療箇所や治療内容によっては耐久性が十分でなかったり、長期的に見ると再治療が必要になったりすることも多いのです。治療を繰り返すことは、歯の保存の可能性においても、治療時間や費用面で考えてもデメリットでしかない。ですので、治療を選ぶ際にはまず「この先、自分の口の中をどうしていきたいか」について、一度じっくり考えることをお勧めしたいです。患者さんにも治療をご理解いただき、一緒に取り組みたいと思います。

チーム医療で「良い治療=患者に合った治療」を追求

スタッフとの連携によるチーム医療を大切にされているそうですね。

藤田昌弘院長 ふじた歯科クリニック3

歯科治療は私がメインで行いますが、一人で全工程をカバーすることはできません。私に代わってメンテナンスや歯周病のケアを行い、患者さんと歯科医師の架け橋となってくれる歯科衛生士がいて、患者さんのお口にピッタリと合う義歯や修復物を作製する、私にできない技術を発揮してくれる歯科技工士がいる。彼らがいるから、私が自分の理想とする治療にまい進できるんです。良好なチームワークとは、皆が仲良く、コミュニケーションがうまく取れている状態だけではないと私は思っています。当院では私の方針、私が理想とする歯科医療を皆が理解し共有し合って、自分の頭で考え、提案し、より良い治療を提供するために最善を尽くしています。上から言われたことをこなすだけでは務まりません。自分たちは、「もの」ではなく「技術」を提供しているんだという医療従事者として自覚を持っているからこそ、それぞれの役割がうまく噛み合っていくのだと思います。

日頃からスタッフさんに伝えていることがあると伺いました。

私が若い歯科医師やスタッフに対してよく言うのは「患者さんはキャンバスじゃない」ということです。患者さんは歯科医師の技量を上げるための土台ではないですし、自分の絵を描くように自分の思いだけで治療をしてはいけない、という意味を込めています。患者さんの声を聞くと同時に、患者さんの状態に向き合い、患者さんにとって適切な選択をしていくことを大切にしています。

それが、先生の「理想の医療」にとって大切なことなのですね。

藤田昌弘院長 ふじた歯科クリニック4

良い治療とは、「最先端の治療」ではなく「その人に合った治療」というのが私の考えです。それには、性格、年齢、経済的なこと、どのくらいの頻度なら無理なく通えるかなど、患者さんの背景をしっかり把握する必要があります。例えば歯を失った時、機能性で考えると一番お勧めしたいのはインプラントですが、「インプラントはお金がかかるから難しい」と患者さんがおっしゃるなら、入れ歯である程度噛めるように考える。それがその人に合った治療です。そしてそこに、歯を長期的に残すという目的が加わります。「治療」には「緊急性のある治療」と「長持ちさせるための治療」があります。虫歯ができたら、まず痛みを取り除くために緊急の処置を行いますが、本当に虫歯を治したいなら、今後も再発させないように虫歯が起こった原因から考えなくてはいけません。緊急性のある治療、長期的に長持ちさせるための治療、この2つの視点を持つことが重要だと思います。

患者とともに描いたゴールをともにめざせる歯科医院へ

診療を行う上で工夫されていることはありますか?

藤田昌弘院長 ふじた歯科クリニック5

カウンセリングをしっかりと行うようにしています。画像や患者さんご自身の口腔内模型を使用し、わかりやすい言葉で話すことも大切だと思っていますね。そして、一つ一つの治療を丁寧に誠意を込めて行うこと。私はどのような治療であっても、知識や技術の出し惜しみはしません。そして、治療が進んでいく体験を通して「今の状態が続いたらいいな」と感じていただく。患者さんとは、その小さな願いが積み重なった時に、私たちに「相談してみよう」と思ってもらえるような関係を築いていけたらと思っています。そして、その気持ちに応えられるよう、知識や技術をアップデートし、環境を整えておきたいと考えています。

患者さんと医療者の思い描くゴールがそろえば、より良い治療がめざせそうです。

いろいろな価値観の人がいるように、歯や健康に関する価値観も人それぞれです。当院は町のクリニックですから、いろいろな方がいらしてくださいます。そのすべての方に満足いただけているかというと、まだまだそうではないと思います。でも「自分の歯を1本でも多く残したい」「自分の口の中を健康にしていきたい」という患者さんの思いには、スタッフ一同全力で向き合っています。患者さんの思い描くゴールに向かって、一緒に走れるような歯科医院でありたいですね。

最後に、今後の展望や抱負をお聞かせください。

藤田昌弘院長 ふじた歯科クリニック6

現在の日本では、国全体で口腔の健康問題に取り組む流れができつつあります。これまで「歯が悪くなれば抜く、虫歯は削る」という価値観で育ってきた方も多い中、その価値観をひっくり返すのはなかなか難しいことでしょう。しかし、口腔の健康が全身の健康に与える影響を知り「変わりたい」と思っている方もいるはず。そんな方は、ぜひ一度当院にご来院ください。そして、未来をどのように過ごしたいか聞かせてください。現在の歯に悪いところがあれば、なぜそうなったかを検証し、丁寧に説明します。その原因を少しずつ取り除くための方法も一緒に考えます。より豊かな未来のために、私たちを利用していただければうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/33万円〜、オフィスホワイトニング/1本3000円〜、ホームホワイトニング/2万円~

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