患者と同じ目線で話をきく
訪問診療・往診の流れ
あいホームケアクリニック
(川崎市幸区/川崎駅)
最終更新日:2023/09/14
- 保険診療
「患者さんやご家族とじっくり話すことを何よりも大切にしています」と語る、「あいホームケアクリニック」の塗木裕也院長。2010年、寝たきりの患者や通院が困難な患者のお宅を訪問診療・往診する同クリニックを開設した。患者への親身な語りかけ、心のこもった訪問診療・往診は、患者だけでなく家族の心もときほぐす。高齢者の暮らしをきめ細かくサポートする同クリニックの訪問診療の流れをレポートする。
(取材日2015年7月31日/更新日2023年9月8日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q患者さんのお宅に伺う際、重視されている点は何ですか?
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A
患者さんやご家族の話をじっくり聞くことです。「どんな先生が来るのだろう」など患者さんも気構えると思うので、医療的な面はもちろんですが、それ以外のことでも患者さんやご家族の日常的な世間話もしながら不安を払拭できるようなアプローチを心がけています。
- Q24時間対応ですが軽い症状でも問い合わせて良いのでしょうか?
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A
もちろんです。当院は365日、24時間対応しております。わからないことや不安なことなどありましたら、気軽にお問い合わせください。「薬を飲み忘れてしまったのです……」「いつもと何か少し違う気がするのですが……」など、ちょっとした質問についても丁寧にお答えします。
- Q病院や歯科との連携はどのようにされていますか?
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A
幸区、中原区、鶴見区、川崎区の総合病院を含めた地域の基幹病院と連携し、患者さんの症状に応じて緊急入院等受け入れてもらう体制を確保しています。消化器系や整形外科系など、専門分野に合わせて紹介しています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1医療相談員が患者の自宅に出向き面談
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実際に治療が始まる前に、患者の状況や家族の負担、生活環境などを医療相談員が聞く。在宅医療とはどういうものなのか、どんな治療が可能なのかなどを説明。診療方法や料金についてを患者と家族に提案しながら、疑問を解消していく。
- 2医療スタッフが訪問車両で患者宅へ向かう
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クリニック専用の訪問車両で患者の自宅へ。基本はドクターと医療アシスタントの2人体制だが患者の症状によっては看護師が同行することもある。心臓エコー検査、腹部エコー検査、血管エコー検査など超音波検査、心電図検査、血液ガス、肺機能検査が自宅でも可能など幅広い治療に対応。
- 3患者と家族の話をじっくり聞き、時間をかけ診療
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初診の際には患者と家族の話をじっくり聞き、介護している家族も含めて診ることをポリシーとしている同院。つらい症状を緩和して健康を維持する方法は何か、問診や全身状態をチェックすることでトータルで判断してくれるので安心だ。
- 4患者の病状に応じ、定期訪問診療で健康チェックを
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患者の病状に応じ、家族とも相談しながら1〜2週間ごとに定期訪問診療。継続的な診療により、慢性疾患の管理や病気の予防、早期発見を行う。簡単な検査は自宅で、精密検査は必要に応じて提携病院に依頼して行っている。その際も検査、予約は医院で行うため、検査時間に合わせて受診し、検査後にはすぐ帰ることができるので待ち時間がないという。検査結果は、訪問時に説明してもらえる。
- 5スタッフ同士の密なコミュニケーションを欠かさない
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より良い医療サービスをめざし、部署ごとに毎日カンファレンスを行い、週に1度のリーダー会議で改善点などについてディスカッションしているという。そのため、同院の雰囲気は非常に良く、患者や家族へのこまやかな配慮につながっている。