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定期的に受診してがんや感染症、炎症性疾患を確認
大腸内視鏡検査

山口クリニック

(藤沢市/長後駅)

最終更新日:2021/10/12

山口クリニック 定期的に受診してがんや感染症、炎症性疾患を確認 大腸内視鏡検査 山口クリニック 定期的に受診してがんや感染症、炎症性疾患を確認 大腸内視鏡検査
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がんの罹患者数を見ると、男女ともに上位にある大腸がんだが、早期に発見ができれば進行を防いでいくことや、治療が望める可能性のある疾患でもある。大腸内視鏡検査は、大腸がんなど疾患を発見するには有用な検査といわれているが、「痛そう」というイメージを持ち、二の足を踏む人もいるのではないだろうか。しかし「検査を受けた方の多くが、気がついたら検査が終わっていたとおっしゃいます」と言うのは、「山口クリニック」の山口邦彦院長。同院では生活習慣病に起因する疾患の早期発見をめざして、さまざまな検査に対応している。その一つが大腸内視鏡検査だ。そこで、その必要性や実際の流れなど、山口院長に詳しく教えてもらった。

(取材日2019年9月28日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q大腸内視鏡検査では、どのような病気がわかるのですか?
A

腫瘍性病変が主ですが腸の感染症や炎症性疾患も発見できます。具体的な病名では、大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎やクローン病です。これらの疾患による症状が出てから検査を受けに来る方もいますが、健康診断の検便検査やエコー検査などで引っかかって、再検査ということで来院される場合も多いですね。当院ではどちらの場合でも、受付でお渡しする問診票に記入いただいた情報をもとに、医師が必ず問診をします。その上で検査が必要ということになれば、理由や検査の内容について詳しくご説明をして、検査予約をしていただきます。

Q検査で、がんやポリープが見つかったときはどうなりますか。
A

大きさにもよりますがポリープの場合は、当院での治療が可能です。ポリープの治療は基本的に切除ですので、その場で手術をしてポリープを取り除きます。そのため検査の事前説明の際に、患者さんに「取れるポリープがあったら取りますか」とお聞きして、検査の時に切除を希望されるのであれば、承諾書を書いていただくのです。検査のみを希望されれば、そのときは検査だけ。検査は当日に暫定結果が出ますので、ポリープが見つかったらお伝えして、後日手術の予定を組むことになります。ポリープが大きかったり、がんだったりした場合は入院が必要になるので、入院設備のある病院をご紹介します。

Q検査時間や費用はどれくらいかかりますか?
A

検査自体は15分から20分くらいです。当院では検査の際に鎮静剤を注射しますので、検査後はリカバリーのために1時間半ほどお休みいただきます。ですから検査開始からしっかり覚醒するまで、2時間程度というところでしょうか。ただし、検査前には腸を空にするために浣腸を行うのですが、1回で済まないこともあり、その分、時間がかかることも。またポリープが見つかり切除をする場合は、さらに若干の時間を要します。費用については検査も切除術も保険適用ですので、健康診断で再受診といわれた方や何か思い当たる症状がある方などは、ぜひ検査を受けていただきたいですね。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診と説明を受け、検査の予約をする
山口クリニック 問診と説明を受け、検査の予約をする

まずは医師の問診と、大腸内視鏡検査の詳細と必要性について説明を受ける。検査を希望する場合は、検査日を決めて予約。その際に、検査前日の飲食について、当日に自宅で下剤を服用する時間、鎮静剤を打つため自家用車を運転して来院しないことなど、注意事項が細かく伝えられる。あわせて検査でポリープが見つかった場合に、その場で切除を希望するか否かの確認も行われる。

2自宅での下剤服用とクリニックでの浣腸で腸内を洗浄
山口クリニック 自宅での下剤服用とクリニックでの浣腸で腸内を洗浄

検査当日は、事前の問診時に渡された下剤を自宅で服用。下剤を飲んでから2時間程度で便が出るので、服用時間も含めて検査の4時間前には起床するよう指示がある。自宅で腸内の便を出してからクリニックへ行く。クリニックでは浣腸により、さらに腸内を洗浄する。便の状態を見て、腸が完全に空になっていることを確認してから検査に進む。

3鎮静剤を注射後、内視鏡で腸内を検査
山口クリニック 鎮静剤を注射後、内視鏡で腸内を検査

検査着に着替え、内視鏡室へ移動する。鎮静剤を注射するのは、検査台に横になってから。鎮静剤を打っても意識はあるが、うとうとした状態であり苦痛や痛みはあまり感じないという。検査は15分から20分くらいで終了する。「ほとんどの人は、気づいたら検査が終わっていたという感じのようですね」と、山口院長。

4検査終了後は、リカバリー室で休憩
山口クリニック 検査終了後は、リカバリー室で休憩

検査が終了したら、看護師が付き添いリカバリー室へ。歩いて移動できるが、ほとんどの人は記憶がないのだそう。鎮静剤から完全に覚醒するまでには1時間半ほどかかるため、リカバリー室のリクライニングチェアをフラットな状態にし、横になって安静にしている。

5検査結果と今後の方針説明を受ける
山口クリニック 検査結果と今後の方針説明を受ける

休憩後、同院では検査当日に大まかな結果が伝えられる。明らかな異常が認められた場合は、その場で紹介状を書いてもらい、適切な医療機関での治療を受けていくことになる。またポリープ切除を事前に承諾した患者に切除術を行った場合には、その内容が説明される。それ以外は、詳細結果が出る10日ほど後に再度来院。結果に応じて、次回の検査の必要性やタイミングなど、今後に対する細かな説明がある。

ドクターからのメッセージ

山口 邦彦院長

検便検査で陽性が出た場合、がんが見つかる確率は3%ほどだといわれています。ですから検便で引っかかった方は、できるだけ早く大腸内視鏡検査を受けてください。逆に言えば、「もしかしたら大腸がんかもしれない」という不安があるけれど、内視鏡検査は痛そうだからと敬遠している方は、まず検便検査を受けてみましょう。特に生活習慣病が疑われる方や、ご家族やご親族に大腸がんを患った方がいる場合は、将来、大腸がんとなるリスクが高い。ですから、早期発見、早期治療、予防のためにはもちろんのこと、ご自分の体の状態を知るためにも、検便や大腸内視鏡検査など、定期的に検査を受けていただきたいですね。

山口 邦彦院長 山口クリニック

自由診療費用の目安

自由診療とは

大腸内視鏡9000円~

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