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小野 友彰 院長の独自取材記事

いとう歯科クリニック

(新潟市江南区/新潟駅)

最終更新日:2022/07/20

小野友彰院長 いとう歯科クリニック main

新潟市江南区天野の閑静な住宅街に立つ「いとう歯科クリニック」。穏やかな語り口調が印象的な小野友彰先生は、長年地域に根差して診療を続けてきた義父のクリニックを引き継ぎ、2018年に院長に就任した。同院では、一般歯科、小児歯科、矯正歯科、歯科口腔外科、ホワイトニングといった審美歯科など幅広い歯科診療に対応。診療時に虫歯や歯周病のリスクを調べる唾液検査を実施するなど、予防歯科にも力を入れている。診療においては、一人ひとりの患者としっかりコミュニケーションを取ることを大切にする小野院長。「まずは患者さんのお話によく耳を傾け、本当のお悩みを見極めるよう努めています」と優しく語る。画像や模型を使ったわかりやすく丁寧な説明も心がける小野院長に、クリニックの歴史や継承の経緯から今後の展望まで幅広く聞いた。

(取材日2022年4月21日)

画像や模型を使ったわかりやすく丁寧な説明を心がける

まずはクリニックの歴史や先生のご経歴をお聞かせください。

小野友彰院長 いとう歯科クリニック1

当院は妻の父が開業し、地域に根差して診療を続けてきました。15年ほど前に義父が亡くなった後も、「ゆくゆくは娘に継がせたい」という義母の意向で、別の先生に来ていただいて診療を続けていたんです。しかし、4年前にその先生が地元に戻られることになり、そのタイミングで私がクリニックを引き継ぐことに。私自身は日本歯科大学新潟生命歯学部を卒業後、「1つの分野にとどまらず、歯科全般を総合的に学びたい」という思いから、東京都練馬区にある歯科医院に勤務しました。そこはインプラントなど外科的な治療に力を入れており、緊急時に迅速に対応するための知識なども身につけられると考えたのです。その歯科医院で3年間経験を積んだ後、2018年に当院を継承しました。

クリニックを引き継がれて4年になるのですね。

院長になった当初は手探りの状態でしたが、自分が培った知識や技術を生かして最善を尽くしてきました。歯科医師の私にできるのは、来院される患者さんのお口の健康をサポートすること。ご高齢の患者さんも多い地域ですので、入れ歯治療の勉強会に参加して研鑽するなど、患者さんのニーズに合わせて最善の治療を提供するよう努めてきました。この地域には素直で真面目な方が多く、皆さんに支えられてきたと感じています。また東京の歯科医院に勤めていた際、デジタル技術を使って詰め物やかぶせ物を作成するCAD/CAMシステムなどを担当していたことから、当院でも、お口の中の画像を診療ユニットに設置したモニターに映し出せるようにしたり、紙媒体の記録をデータ化したりするなど、診療のデジタル化を進めてきました。

診療の際にはどんなことを心がけていますか?

小野友彰院長 いとう歯科クリニック2

まずは患者さんのお話によく耳を傾け、本当のお悩みを見極めるよう努めています。お一人お一人にしっかりと向き合い、「何を治してほしいのか」という真意をくみ取るようにしているんです。また、わかりやすく説明するようにも心がけていますね。口頭で説明するだけだと、患者さんにとって理解するのは難しいのではないでしょうか。それでお口の中を撮影した画像を見ていただいたり、模型を使ったりして、視覚に訴えながらお話しするよう心がけています。実際に見れば、患部の状態が一目でご理解いただけると思うのです。デジタル化を進めてきたのも、患者さんにわかりやすく説明できるから。見やすいようモニターのサイズも大きなものにしました。加えて、説明の際にできるだけわかりやすい言葉を使うようにも努めています。

唾液検査も実施して、虫歯や歯周病の予防に力を入れる

主訴としてはどんなものが多いでしょうか?

小野友彰院長 いとう歯科クリニック3

ご高齢の方の場合、「入れ歯が痛い」などのお悩みが多いでしょうか。現役世代の患者さんに多いのは、噛みしめなど噛み合わせの不調。噛みしめ癖があると、次第に歯がすり減って低くなるとともに、痛みなどの症状が引き起こされる可能性があります。噛みしめにより歯がすり減っているなら、それを高くして元の状態に戻す治療を行います。また、「歯の色が気になる」ということでホワイトニングを受けにこられる患者さんも、老若男女問わず多くいらっしゃいますね。治療後の仕上げにホワイトニングを希望される方もいらっしゃいます。ホワイトニングをすることで歯の健康に対する意識が高まっていくことも多いので、歯の健康維持という観点からも、ホワイトニングのメリットがあると思いますよ。

唾液検査も実施されているようですね。

診療時に唾液検査を行って、お一人お一人の虫歯や歯周病のリスク、口腔内の状態などを調べさせていただいています。お口の不調の原因を調べることで、病気を未然に防いだり早めに対処したりすることもできますしね。歯を失ったりしないためにも、老若男女問わず、予防に力を入れることは大切だと考えています。中でも特にお子さんの場合、予防に取り組むことは重要です。小さい頃のケア次第で、生涯にわたって健康な歯を保てるかどうかが決まるといっても過言ではありません。虫歯が1つできるのは、その部分だけ悪いというより、お口全体の状態が悪化しているサインなんです。1本の歯が悪くなると、ほかの歯も悪くなる可能性が高くなります。子どもの予防歯科は、特に力を入れて取り組んでいきたい分野の1つですね。

患者さんとのやりとりで、やりがいを感じるのはどんな時でしょう?

小野友彰院長 いとう歯科クリニック4

治療を通じて患者さんの生活の質の向上に貢献していることが実感できた時は、とてもやりがいを感じますね。例えば、歯周病を患う患者さんの歯茎の状態や色が改善していく様子を確認できた時とか……、あと、歯を失って噛むことに苦労されていた患者さんの場合とか。歯がないため、歯茎だけで食べ物を食べていらっしゃった方に、「歯があってしっかりと噛めていた時の喜びを思い出していただきたい」と思いながら、入れ歯を作って差し上げるとします。最初は慣れない入れ歯を嫌がることも多いのですが、次第に慣れていって、最終的にはとても喜んでいただけたりすると、私もとてもうれしくなりますよね。

歯の健康を維持するため、定期的に受診してほしい

そもそも、先生はなぜ歯科医師をめざれたのですか?

小野友彰院長 いとう歯科クリニック5

私の父も東区で歯科医院を開業していまして。歯科医師である父の影響は大きいですね。また私自身、子どもの頃から手を動かして物を作るのが好きだったというのもあります。歯学部に進み、実習で歯の形を把握したり模型を作ったりしているうちに、いっそう歯科の仕事に魅力を感じるようになっていきました。また詳しく学ぶにつれて、歯科医師に対するイメージが変化していったことも覚えています。歯学部に進む前は歯科医師のことを、物を作る「大工さん」のように捉えていたのですが、人体や体の反応について勉強するにつれ、人の体を診る「お医者さん」というイメージに変わっていったんです。

歯科医師になって良かったと感じる時は?

先ほどの話と少し重なる部分はあるのですが、この仕事について良かったと感じるのは、患者さんに喜んでいただけた時ですよね。患者さんの生き生きとした様子を拝見できたりすれば、こちらもうれしくなりますから。そういうふうに患者さんに満足していただくためには、やはり、しっかりとコミュニケーションを取ることが大切。治療方法を数パターン提示し、丁寧に説明した上で、ご希望の方法を選んでいただくよう心がけています。

わかりました。ちなみに、休みの日はどのように過ごされていますか?

小野友彰院長 いとう歯科クリニック6

物を作るのが好きなので、机などの家具を作ったり畑で野菜を作ったりして過ごしています。クリニックを引き継いだ時に院内をリニューアルしたのですが、その際も、待合室の壁紙などを自分で貼り替えたんです。また新潟に戻ってから、釣りも始めました。知り合いの先生とゆっくり釣りに行くことも多いですね。

最後に、今後の展望や読者に向けたメッセージをお願いします。

治療のデジタル化をいっそう進めていきたいと思っています。CAD/CAMシステムなどのデジタル技術はインプラント治療とも親和性が高いため、今後はインプラント治療を行える体制も整えていきたいですね。現在、新型コロナウイルス感染症の影響もあってか、症状が進んでしまってから来院される方が少なくないように思われます。痛みなどの症状は、かなり病気が進行しているサイン。来院が遅れると、歯を残すのが難しくなるほど悪化する可能性もあります。可能なら3~4ヵ月に1回、最低でも年に1回くらいの頻度で、定期的に歯科を受診していただければ幸いです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング/1万1500円~3万8500円、唾液検査/2200円、自費義歯/10万円~、歯列矯正/20万円~  ※矯正は治療内容によって費用が変わります。詳しくはお問い合わせください

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