全国のドクター9,227人の想いを取材
クリニック・病院 158,510件の情報を掲載(2024年5月28日現在)

  1. TOP
  2. 奈良県
  3. 奈良市
  4. 奈良駅
  5. 医療法人 おかもと歯科
  6. 岡本 光司 院長

岡本 光司 院長の独自取材記事

おかもと歯科

(奈良市/奈良駅)

最終更新日:2024/03/06

岡本光司院長 おかもと歯科 main

奈良市神殿町の住宅街にたたずむ「おかもと歯科」は、院長の岡本光司先生が1991年に開業した、30年以上の歴史を持つ歯科医院だ。岡本先生は九州歯科大学卒業後、勤務医を経て独立。噛み合わせを軸とし、虫歯・歯周病治療から、入れ歯、小児歯科、審美歯科など幅広く対応する。モットーは「患者第一主義」。家族にしてあげたい治療を患者にも提供しているという。ジョークを交えながらざっくばらんに話してくれる気さくな人柄から、地域で長年親しまれている様子がうかがえる。還暦を過ぎてもなお向上心にあふれ、現役として走り続ける岡本先生に、これまでの歩みや治療に対する思い、診療時の心がけなどについて聞いた。

(取材日2022年3月3日/更新日2024年3月1日)

歯並びと体のバランスを考慮し、全身の健康をめざす

こちらではどのような患者さんが多いですか。

岡本光司院長 おかもと歯科1

開業当初は虫歯治療と抜歯の方が中心でしたが、最近はどちらも少なくなりましたね。長く来られている方は定期的なメンテナンスがほとんどで、歯に対する意識はかなり向上してきたと感じています。当院では噛み合わせを重視しているため、「噛み合わせを診てほしい」といった方もいらっしゃいます。昔から来られている患者さんには、就寝時に着けるマウスピースをお勧めしています。歯ぎしりしていないとおっしゃる方でも実はほとんどの方がされていて、マウスピースを着けることによって過度の歯ぎしりを抑え、噛み合わせを整えることが期待でき、ひいては歯が長持ちすることにつながります。

噛み合わせを重視されているのですね。

開業してから歯科技工士さんとの出会いで歯と全身はつながっていることを実感し、噛み合わせの重要性は認識していました。その後、師匠と仰ぐ先生から「医師は患者さんの命を救うけれど、歯科医師は患者さんの人生を救う」と教えていただき、また、それを実感できるような症例を目にして、歯と全身のつながりを再認識し、矯正治療により力を入れるようになったのです。僕は、歯は噛むための臓器ではなく、体のバランスを保つための臓器だと捉えています。ですから、歯並びをそろえて噛み合わせを整え、体のバランスを取るようにすることが大切だと考えています。歯と口だけでなく体のほうも健康になってもらえたらと思って診療しているのです。

矯正治療を受けるとどのようなメリットが期待できるのでしょうか。

岡本光司院長 おかもと歯科2

最近はやわらかいものを好んで食べる傾向があり、歯並びがV字型になって顎が小さいお子さんが多いんです。そうすると、舌の収まりが悪いので、自然に舌が後方に下がって口呼吸になってしまい、姿勢のゆがみにつながってしまうこともあります。そこで当院では矯正治療を行い、舌をきちんと収められるように歯列を整え、鼻でしっかり呼吸できるように導いていくことを重視しています。つまり、矯正治療は見た目を整えることにつながるだけではなく、全身の健康にもつながるといえますね。

開業してから本気で勉強。今もなお貪欲に学び続ける

先生が歯科医師を志したきっかけを教えてください。

岡本光司院長 おかもと歯科3

僕は子どもの時から虫歯が多くて歯科医院によく行っていたんですよ。高校時代に通っていた歯医者さんがすごく格好良くて、こんなふうに仕事ができたらいいなと憧れを抱いていました。加えて、高校3年生の時の担任に「サラリーマンには向いていない。独立してできる仕事に就くといい」とアドバイスを頂き、やっぱり歯科医師だなと思ったのです。実は僕は高校時代、授業中にサンマやお餅を焼いて食べたりするほどやんちゃで、授業なんて聞いていなかったんです。先生には迷惑ばかりかけていましたが、何かを見抜いてそう助言してくださったんでしょうね。

そして大学に進学されるのですね。

大学は北九州市小倉にある九州歯科大学に進みました。運動系の部活が盛んで、僕はバレー部に入って毎日練習に明け暮れ、夜は飲み会。授業中は寝ていました(笑)。勉強は試験前に少しするぐらいで歯科の知識をまったく持たずに卒業し、最初に勤めた歯科医院ではあまりにできが悪く短期間で辞めることに。でも、卒業と同時に大学の同級生と結婚していたので、これではいけないと思って、退職時に紹介していただいた大阪の歯科医院へ。そこから自分のためになることなら何でも吸収してやろうと、セミナーに足しげく通いました。自分に何もないから、乾いた砂が水を吸うように知識がすーっと入ってきましたね。大阪の歯科医院には6年間お世話になり、最後は院長代理も経験し、歯科医院経営のノウハウも学ばせていただきました。

それから開業されるわけですね。開業までの経緯をお聞かせいただけますか。

岡本光司院長 おかもと歯科4

神殿町は両親が生まれ育った地域で、今当院があるこの場所はもともと叔父がうどん店を営んでいたんですよ。僕が開業を考えていた頃にちょうど閉店したので、こちらをそのまま使わせてもらって開業することにしました。当時はかなり借金がありましたし、周囲にも歯科医院が多かったのですが、僕には根拠のない自信があったんです。開業してからはとにかく働いて、診療時間が終わっても副院長である妻と一緒に翌日の準備をする日々が続きました。数年たって落ち着きましたけれども、その後も分院を造ったり機器を増やしたりで、まだまだ忙しい状況です。悠々自適な生活はまだ先になりそうですが、その代わりに若さは保てているんじゃないかなと思いますね。

「患者第一主義」。家族にしてあげたい治療を提供

診療をする際に心がけているのはどんなことでしょうか。

岡本光司院長 おかもと歯科5

まず「患者第一主義」の姿勢を大切にし、家族にしてあげたいと思えるような治療をするようにしています。自分がされたくないと思うようなことは絶対にしません。あとはお待たせしないということでしょうか。僕自身、病院で待たされるのが嫌なんですよ。できるだけ予約の時間に合わせて診療し、その日のうちにお悩みを解決して差し上げるように心がけています。そのために、開業時に比べるとスタッフも診療チェアもかなり増やしました。それでも対応しきれないので、分院を造りそちらでも診てもらっています。もちろん急な痛みや腫れには随時対応しますが、なるべく予約の時間で診ることを心がけています。

お忙しい日々をお過ごしだと思いますが、趣味などはありますか。

ゴルフとボウリングですね。ゴルフは加齢とともに飛ばなくなってきましたが、妻や友人と楽しんでいます。ボウリングは奈良県歯科医師会の同好会に参加していて、週1回練習しています。数年前には歯科医師の全国大会で上位に入賞したこともあるんですよ。職業柄もあり、毎年2回ほどぎっくり腰になってしまうので、できるだけ体を動かすようにしているのです。休診日も診療の準備や事務作業などがありますし、今でもセミナーによく参加していますので休みはほとんどないんですが、休める時はしっかり休むようにしています。

最後に、読者の皆さんへのメッセージをお願いします。

岡本光司院長 おかもと歯科6

僕は周りの皆さんがいつも笑顔でいてくれることを願っているんですよ。患者さんにはできるだけ長く健康に過ごしてもらいたいので、歯と口に関しては私どもがしっかりケアさせていただけたらと思っています。また、当院は開業当初から勤めてくれているスタッフも多く、彼らの力なくしては今まで続いていません。院内でもスタッフみんなが笑顔になれるよう努めていきたいと思っています。それから、私事になりますけれども、息子と娘が歯科医師の道を歩き出しています。やりがいのある仕事だと思ってくれたのであればうれしいですし、頑張ってきたかいがあったなと思いますね。これからも現状に甘んじることなく勉強と努力を続けてまいります。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療/20万~90万円、セラミックを用いた補綴治療/3万~8万円、インプラント/30万円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

Access