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中村 礼太郎 院長の独自取材記事

まりん歯科小児歯科医院

(北九州市小倉南区/下曽根駅)

最終更新日:2021/10/12

中村礼太郎院長 まりん歯科小児歯科医院 main

西鉄バス・沼団地バス停より徒歩3分のところにある「まりん歯科小児歯科医院」。小児の予防歯科からインプラント治療、訪問診療などにまで幅広く対応する同院が開業したのは1999年のことだ。院長の中村礼太郎先生は、父が歯科医師で、子どもの頃から歯科にふれて育ったという。「父や友人、学校の先生など、人に恵まれてここまで来ました。大事なのは気遣い、心配り。患者さんとの信頼関係が第一です」と明るく語る中村院長は、朝は最初に歯科医院に入り、帰りもしっかりとスタッフを見届けて最後に帰るという。「また来たくなる歯医者さんをめざしています」と笑顔を見せる話し好きな中村院長に、同院の治療スタンスやスタッフの魅力などについて話を聞いた。

(取材日2021年7月24日)

気遣い・心配りで、患者が話しやすい環境をつくる

先生が歯科医師をめざしたきっかけからお聞かせください。

中村礼太郎院長 まりん歯科小児歯科医院1

父が歯科医師で、小さな頃からいろいろ教えてもらいました。子どもの頃は父の歯科医院が遊び場みたいなもので、患者さんのご迷惑にならないようにですが機器を使って遊んだりしていました。歯科の学術誌なども見せてくれましたし、中高生になると、父の訪問診療のアシスタントもしていました。もちろん治療はできないので機材運びなどがメインですが、患者さんとのやり取り、何をしているのかというのは学生でもわかります。学校の先生方も「君は歯科医院を継ぐんだろう?」とハッパをかけてくれましたし、友人たちもさまざまなアドバイスをくれました。クラス委員や生徒会副会長を務めることもありましたから、そこでの学びは今も大いに生かせていると感じています。

いろんな患者さんがおられるでしょうから、その対応などにも生かせていると。

そうですね。当院にはお子さんから年配の方まで幅広い世代の方がいらっしゃいます。相手のご年齢や性格などに合わせてこちらの対応も柔軟に変えていく、つまり患者さんが求めているものを素早く察知して、治療法を提案するんです。これらの対応力も、友人たちから学んだものでした。「歯科に行っても料金表がないから困るよ」などと意見をくれたこともあります。一番うれしかったのは、「お前が言うなら俺たちはついていくよ」という言葉をもらった時でした。自分のためを思って言ってくれた言葉にこんなに励まされるとは、と。こういう言葉を患者さんにも伝えることが大事なのだ、と感じました。

先生が診察の際などに心がけている点は何でしょうか?

中村礼太郎院長 まりん歯科小児歯科医院2

まずは今言ったように、言葉遣いや気遣いです。例えば患者さんが予約の時間に遅れて来られたとして、「遅いじゃないですか」と怒るような歯科医師はもう今時見かけないですよね。当院には男性の歯科医師が僕以外に3人いるのですが、彼らは本当にかっこいいんですよ。これは外見の話だけではなく、心配り、言葉選びの面でもです。患者さんが苦しがっているのならすぐに休憩に入って椅子を起こす、遅れて来られたとしても「心配していましたよ」と声をかけるだけで、患者さんはほっとするものだと思うんです。そうすると自然と患者さんは「実はこういう理由で……」と話してくださいます。これは診療でもそうですよね。患者さんがお話ししやすい環境づくりという点は非常に重要なのです。

治療はチームプレー。子ども相手でも言葉遣いを大切に

スタッフさんにもそう指導されているのですね。

中村礼太郎院長 まりん歯科小児歯科医院3

治療はチームプレーです。何か壊してしまったり、治療がうまくいかなかったりすると、「叱責されるのでは」と思い、ついそれを隠してしまいがちです。しかし当院ではそうではありません。何かあれば相談し、次はどう対処したらいいかを全員で考えていきます。スタッフの教育やモチベーションを上げる目的として、テストを実施したこともあります。もう10年以上前の話になりますが、一度患者さんから「先生に対応してほしい。先生が大丈夫と言ってくれたら安心できるし、そうじゃないと不安です」とはっきり言われたことがあります。その頃、フッ素塗布など歯科衛生士で対応できる仕事は、ある程度歯科衛生士に任せていたんです。しかし患者さん、そして小さなお子さんを預けてくださる親御さんにとってはそれでは駄目なのだと気づかされました。そこからいっそう、信頼関係の重要さを心にとどめて診察にあたっています。

先生は小児歯科の診療も得意だと伺いました。

もともと子どもが大好きで、歯科医師にならなければ保育士になっていたと思います。不思議なもので、子どもの気持ちがよくわかるんです。それは仕草であったり、親御さんへのアイコンタクトであったりもします。たったそれだけでその子が何を考えているか、さらには親御さんへの依存度やその逆もわかります。ですから多くの場合、歯科治療が苦手なお子さんでもすぐ打ち解けて、スムーズに治療を進めることができます。また、当院では患者さんの負担の少ない口腔内カメラを導入していますが、治療前と治療後の画像を見せるとお子さんでも「わかりやすい」と喜んでくれるんですよ。

治療がスムーズに進められると、先生方も、親御さんもうれしいですね。

中村礼太郎院長 まりん歯科小児歯科医院4

治療が苦手というお子さんがいらした時には「お母さん、お子さんはできるんです。ただ素直な分、やり方を間違うと拒絶する、それだけのことです」とお伝えしています。かれこれ20年ほどこの地で診療をしていますから、最近では「先生、僕の子どもを診てくれませんか」と、当時はまだ3〜4歳だった子が、ご自分のお子さんを連れてくることも増えました。本当にうれしいですよね。治療というのは無理に行うものではなく、何か一つでもできるようになったら褒めますし、その積み重ねが患者さんご自身の自己肯定感にもつながっていると感じます。だからこそ、やはり大切なのは言葉遣いですね。患者さんの言葉や気持ちを否定するようなことは決して言いません。

「また行きたい」と思ってもらえる歯科医院をめざす

そうやって治療のバトンがつながっていく。素晴らしいですね。

中村礼太郎院長 まりん歯科小児歯科医院5

どんな世代の方もそれは同様ですよね。先日は学校の校長先生がいらして「この歳になって褒められるなんて」と仰っていました。褒めるというと上からに聞こえるかもしれませんが、これは「ねぎらい」と同義ではないかと思います。相手の意思を尊重することで、信頼関係を構築していく。そうでないと治療を受けていただけません。なので当院では、初診の方であればその方が治したい主訴をまず治療します。そこで信頼関係が結べて初めて、次に進めるのです。例えば「歯科医師から見ると、今の治療と同じくらい、こちらの部分も気になるんです。治療を受けてみませんか?」とこちらの想いを伝えられます。そして提示された選択肢を選ぶのは、患者さんご自身です。

相手の思いをくみ取り、信頼を重ねていくのですね。

日本人のほとんどの方は歯科が苦手、もしくは嫌いですね。でも僕は、早い時期から父に歯科医師としての力を鍛えてもらいました。大学で学びながら「もうこれは知っているぞ」と思えたくらいですから、本当に父には感謝の一言しかありません。だからこそ、患者さんには歯科を怖いと思ってほしくないんです。いわゆる「町医者」である僕たちが地域に愛される存在になるには、気軽に相談できる雰囲気というのは必須でしょう。院名にもそれは表れていて、覚えやすい名前にしたいという思いから「まりん歯科」にしました。特にお子さんであれば「お魚の歯医者さんに行こう」とすぐに覚えてくれます。

では、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

中村礼太郎院長 まりん歯科小児歯科医院6

僕はこう見えて欲張りなので(笑)、一つだけに的を絞るのではなく、今後も幅広い診療を行っていきたいと思っています。訪問診療もその一つです。医科の勉強もしてきましたから、訪問診療を行う内科の先生や看護師さん、さらには介護施設のスタッフさんが求めていることもある程度把握した上で処置が行えます。そしてそれこそが、かかりつけ医の役割だと思うんです。皆さんには積極的に歯科医院を活用してもらいたいですし、そのためにもまず気軽に来院してください。「また行きたいな」「あの歯医者、あの人に紹介しよう」と思っていただけるような歯科医院をめざし、これからも努力を重ねていきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療/小児:3万円~ 一般矯正:10万円~、インプラント治療/5万円~

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