安心・安全にこだわる
インプラント治療で健康長寿もめざす

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました！

Qインプラント治療とはどのような治療なのでしょうか？

A

ブリッジや入れ歯など、歯を失った場合の選択肢の一つで、インプラント体は自然歯に近い噛み心地をめざせるといわれる人工歯根です。つまり“第二の永久歯”と言い得るものですね。治療後の初期こそ違和感があるかもしれませんが、慣れるとご自分の歯と同じような感触が得られ、食事を楽しんでもらえるようになると考えています。また、例えばブリッジでは健康な他の歯を削る必要がありますし、義歯・入れ歯も保険適用では温度の感じ方や食感の面で違和感を覚えやすいとされます。壊れやすさの問題などもありますので、費用がかかるものの、長期に安定しやすいインプラント治療も検討されるといいでしょう。

Q手術と聞くと、不安を感じる患者さんも多いと思います。

A

インプラント治療が日本で普及し始めて約30年以上。その間、歯科学も医療機器もずいぶん進歩しました。今では手術の難度も親知らずの抜歯と同程度といわれていて、歯科医師の経験と実績に加えて医療機器の質がそろい、精密な検査と適切な診断が行えるクリニックであれば、大きな心配はいらない手術となっています。手術時間も麻酔など事前準備を除けば、1本30～40分程度で埋入が完了しますので、患者さんの負担も少ないと思います。さらに当院では、必要に応じて心電図モニターで状態を把握するほか、麻酔で痛みのコントロールを行います。痛みはあまり感じないと思いますし、術後に麻酔が切れても抜歯した程度の痛みになるでしょう。

Q治療ができるケース、できないケースがあると聞きました。

A

歯科医療の進歩により、今はより安心・安全にこだわって治療を進められるようになってきています。糖尿病や心疾患などの基礎疾患がある患者さんの場合には、主治医の内科の先生と相談されてからだと、より安心して治療が受けられると思います。当院でも患者さんの許可のもと、かかりつけの先生に直接連絡し、詳しく状態を伺ってから治療計画を立てています。また骨粗しょう症の方でも、インプラント体を埋入する顎の骨造成を行うことで、治療が可能な場合もあります。ただそうした場合、どこで治療するかは執刀する歯科医師の経験や実績を目安に、十分検討して選ぶことが大切になるかと考えます。

検診・治療START！ステップで紹介します

1カウンセリングで現在の状態を確認

初診ではカウンセリングで希望する治療と病歴、今の健康状態のヒアリングを受ける。インプラント治療は20歳から80歳くらいが目安で、80歳以上でも治療は可能とのこと。手術の不安や費用面など、資料をもとに患者が納得して治療を受けられるよう詳しく説明。さまざまな疑問にも回答してくれる。また、治療後のメンテナンスも大切なので、口の中から健康長寿をめざすという認識も患者と共有できるように話している。

2検診結果をもとに治療計画を立てる

治療内容に同意すれば、初診時にデジタルエックス線と口腔内スキャナーで口腔内を確認。口腔内スキャナーのデータを使用し、型採りが不要になるケースもあり、患者の負担軽減に役立っている。その後、患者は帰宅。歯科医師が歯科用CTによる画像分析から適切な治療計画を立て、手術用のソフトによる分析も参考に手術内容をプランニングする。歯周病など口腔内のトラブルがあれば、そちらを優先して治療するスケジュールを組む。

3治療内容や費用、期間の説明

検査データの画像のほか、必要に応じて歯型模型も作製し、治療計画書をもとに費用面も含めた具体的な説明を受ける。模型は画像だけでは想像がつきにくい場合に作製しているそうだ。また、同院ではインプラント体の埋入後、顎の骨とくっついた状態となるまで経過を診て、その後に上部構造を装着する2回法で治療を行う。そのため、最初の埋入手術から上部構造の装着まではおよそ4ヵ月となる。

4インプラント体の埋入手術

同院では患者が納得できる治療を行う方針から、手術は初診から3～4回目に実施している。インプラント体を埋入する1次手術では、必要があれば心電図モニターで全身の状態を把握し、安全性に配慮して手術を行う。インプラント体の埋入箇所は歯科用ドリルや超音波を用い、骨を削る部分を最小限に抑えつつ、骨の整形を行うこともある。また術後に最適な噛み合わせとなるよう、咬合まで考えた治療を心がけているそうだ。

5手術後のフォローと定期的なメンテナンス

近年では口腔内スキャナーから高精度で作製可能になった上部構造を、2次手術で装着。その後は、インプラント周囲炎の防止のため定期的なクリーニングが必要。同院ではインプラント専用のメンテナンス技術を深澤院長が歯科衛生士に伝え、患者にはインプラントならではの手入れ方法も指導。自宅と院内でのケアを適切に行えば長持ちしやすく、“第二の永久歯”として高齢になっても食事を楽しむことが期待できるという。