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竹内 祐一 院長の独自取材記事

竹内歯科クリニック

(新潟市江南区/亀田駅)

最終更新日:2021/10/12

竹内祐一院長 竹内歯科クリニック main

JR信越本線の亀田駅から車で10分。「竹内歯科クリニック」は、新潟県新潟市の住宅地に1996年に開業した町のかかりつけ歯科医院。竹内祐一院長の誠実かつ患者思いの診療が特徴で、子どもから高齢者まで幅広い年代の患者が通っている。院内の待合室には、カラフルな熱帯魚が泳ぐ水槽やさまざまな本が置かれ、訪れた患者がリラックスして心地良く過ごせる環境づくりがなされている。スタッフも患者に対して親身に対応しており、アットホームな雰囲気だ。「みんなが幸せになるような歯科医療を提供したい」と考える竹内院長に、診療において気をつけていることや、今後の診療について詳しく聞いた。

(取材日2021年6月15日)

患者の要望と歯科医師の意見をすり合わせ治療法を決定

どのような患者さんが多いですか?

竹内祐一院長 竹内歯科クリニック1

年齢としては3歳くらいの小さなお子さんから高齢者までいらっしゃり、お悩みも幅広いです。最近では、クチコミなどを見て遠くから来てくださる方もいらっしゃいます。佐渡や福島県などの遠くの地域から来てくださることも増えています。クチコミで来ていただけるのは、とてもうれしいですね。口腔内のことはなんでも任せていただけるような存在になりたいと思います。患者さんと受付スタッフは、とてもフランクな付き合いをしています。アットホームな感じで、長年通われている患者さんも多いです。

患者さんと向き合う際に、気をつけていることはありますか?

患者さんのご要望と歯科医師の意見をどうすり合わせるかというところに注力しています。患者さんの意見をどこまで取り入れ、納得していただくかが難しいところですね。患者さんの意見を取り入れすぎても、良い治療になるとは限りません。しかし、患者さんの気持ちを無視することはありません。例えば、入れ歯を作るときに、「なるべく小さくて、軽いものがいい」というご要望があったとしても、患者さんの口内環境に適切でない場合もあります。患者さんのご要望どおりに作るだけでは、結果としては良いものにはならないのです。また、前歯を作る場合も、患者さんから「真っ白にしてほしい」と言われることもありますが、歯が真っ白だと日常生活では目立ちすぎてしまいます。テレビに出ている芸能人などは真っ白にしていますが、一般の世界とは異なります。さまざまな面で、患者さんとの相談が必要なことがあります。

子どもの患者さんの治療では、どのようなことに注意して診療していますか?

竹内祐一院長 竹内歯科クリニック2

歯科医院は苦手というお子さんも多いので、時間をかけて当院に少しずつ慣れてもらっています。そして、当院では「子どもの口腔育成」を大切に考えています。最近は、子どもの歯並びが悪くなっているといわれています。栄養状態は良いので歯自体は大きくなっていますが、よく噛むことが少なくなっているため、口腔が狭く、アンバランスが生じているのです。これは、咀嚼や呼吸などにも影響します。矯正して、見た目が治ればいいと考える方も多くいるのですが、それは歯科医師の考えとギャップがあります。単に見た目の歯並びを整えるだけでなく、歯並びが悪くなっている理由やその影響にも関心を持ってもらうことが必要だと考えています。当院では、機会があれば診療の際に、保護者にお伝えするようにしています。

めざすのは、みんなが幸せになるような歯科医療

クリニックの特徴や診療のポリシーを教えてください。

竹内祐一院長 竹内歯科クリニック3

当院は、いわゆる一般的な歯科医院です。一般歯科、小児歯科、歯周病治療、予防プログラムはもちろん、入れ歯治療やインプラント治療、審美歯科、ホワイトニング、矯正、噛み合わせ治療を行っています。口内の悩みは、竹内歯科クリニックに行けばなんとかしてくれると思っていただけるように、さまざまな診療を行っています。歯科のゼネラリストとして、通常のことは普通以上にできて当たり前。また、歯科医師になってから「みんなが幸せになるような歯科医療を提供したい」というポリシーを持ち続けています。一時しのぎの治療ではなく、健康に役立つ、患者さんのためになる診療をしていれば、おのずと地域のためにもなると考えています。

そう考えるようになったのには、何かきっかけがあるのですか?

このような考え方は、開業後に日本歯科大学の東京校へ高齢者歯科の聴講生として通っていた時に、稲葉繁教授から教わりました。噛み合わせや補綴に関してそばで勉強させてもらったことも役に立っています。そして、実際に患者さんと接していく中で、ますますその思いが強くなっていきました。また稲葉教授は、「普通のことをできるだけ普通にやる」とおっしゃっていましたが、その「普通」のレベルは相当高いことを求められていたと思います。大変なことですが、とても重要なことです。今となっては大切なことを教わったと思っています。

大学卒業から開業までについて、教えてください。

竹内祐一院長 竹内歯科クリニック4

日本歯科大学新潟歯学部を卒業し、すぐに勤務医になりました。神奈川県の2ヵ所の歯科医院で5年半ほど経験を積み、その後、栃木の歯科医院では院長を任され3年ほど勤めました。当初は新潟駅前や古町で開業地を探していましたが、最終的には人に紹介され、ここを開業地として選びました。当初は人通りの多い場所を探していましたが、経済的な制約もあり、総合的に判断してこの地で開業することを決めました。現在当院の周りは住宅地になり、ほとんど空地もなくなりましたが、開業を決めた頃は野原に近い状態。それでも、自宅から遠いわけではなく、今後人の流れも増えそうだと感じ、この地で開業することにしたのです。

基本的なことを忠実に、当たり前のことは当たり前に

開業してから、勤務医の時とは異なると感じたことはありましたか?

竹内祐一院長 竹内歯科クリニック5

治療に関しては勤務医でも開業医でも同じです。ただ、勤務医の時は一生懸命治療をして、効率良く治療を進めれば良かったのですが、開業してからは、経済的な面で考えることが増えました。責任も重くなりました。しかし、自分の思うような診療ができるという点では、開業して本当に良かったと思います。設備も、良いものだとわかっていても、勤務医ではなかなか取り入れられません。さらに、効率の良い治療だけをしていては、患者さんのためにはならないこともあります。ほかの方法のほうが良いのではないかと思いながらも、やらざるを得ないという治療もありました。現在は数十年という長いスパンで考えて、患者さんのためになる治療を行っています。

設備について、こだわっているところを教えてください。

院内ですませられる処置はできるだけ院内で行うようにと考えて、設備を整えています。また、なるべく良い仕事、良い治療をしたいと思っています。設備を整えることで少しでもレベルアップできるのであれば、採用するようにしています。例えば、院内では殺菌水が流れるようになっていて、治療時にも使用しています。この殺菌水は、新型コロナウイルス感染症が流行する前から取り入れていて、しっかりとした衛生管理を行っていました。当院の基本理念でもあるのですが、基本的なことを忠実にやる、当たり前のことは当たり前にやる、というのが一番の感染症対策になると思っています。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

竹内祐一院長 竹内歯科クリニック6

2021年で開業25周年を迎え、歯科医師としてやっと仕上げの時期に来たと思っています。今までやってきたことをさらに確実に膨らませていけるようにしたいです。具体的には、問題がないように思えても、定期的に歯科医院に通ってメンテナンスをしてもらうことが、患者さんの健康寿命をより長くすることにつながるのです。最近、歯周病菌と認知症の関連が少しずつ解明されてきました。つまり、歯科医院で歯周病の治療や管理を行うことこそが、患者さんの健康的な生活をより長くサポートしていくことにつながるのです。健康寿命を考え、地域のみんなの幸せを考えた医療を今後も提供していきたいと思います。患者さんが笑顔で通い続けてくれることが本当にうれしいです。また、近年新たな学びにも取り組んでいるので、今後それらを治療に生かしていきたいとも思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/30万円~、セラミック1本/6万6000円~、矯正歯科/35万円~、ホワイトニング/1万円~

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