先進的な機器を導入した
より安全重視で行うインプラント治療

先進的な取り組みである「3Dナビゲーションシステム」を用いたインプラント治療とは

Q3Dナビゲーションシステムを用いたインプラント治療とは？

A

▲CT検査から手術までのすべての工程をデジタル化

3Dナビゲーションシステムは、2020年6月に日本で薬事承認された先進的な技術です。患者さんのCT画像とこの機械をマッチングさせることで精度の高い手術プランを立てることができ、手術に関してもスタートからゴールまでをナビゲーションしてくれるカーナビのようなシステムです。骨を削る位置、ドリルの深度、インプラントを埋入する位置やその角度も精密に誘導してくれるので、より完璧な手術が望めるようになりました。またリアルタイムで3D-CT画像を見ながら手術を行うので、従来の手法では見られなかった骨の中の神経や血管もリアルタイムで確認できるため、安全かつ確実にインプラントを埋入することがめざせます。

Q3Dナビゲーションシステムを取り入れた理由は？

A

▲患者に寄り添う「一口腔単位」の診療に力を入れる

インプラントに特化した歯科医院として、患者さんにとってより有益な治療を行うために、デジタル化や先進技術の導入は重要なことであると考えています。これまでのインプラント治療は施術者の経験や技術に頼っていた部分がありましたが、3Dナビゲーションシステムを導入することで医療技術の提供を高いレベルで均一化することができ、患者さんにとっても私たち歯科医師にとっても安心して手術をすることができるようになったと思います。目では見えない箇所もリアルタイムで映し出され、どこにどのようにどの角度で何センチ埋めればいいかをナビゲートしてくれるので、施術する側も安心感をもっての施術が可能となります。

Q従来のインプラント治療との違いやメリットは？

A

▲デジタル技術と光学技術を駆使したナビゲーションシステム

従来の治療では、検査・CT撮影、シミュレーションを行った後、サージカルテンプレートを用いて手術を行ってきました。サージカルテンプレートの製作工程で少しずつ誤差が生じてしまうリスクがありましたが、3DナビゲーションシステムではCT検査から手術までのすべての工程がデジタル化されているため、誤差0.2ミリの範囲内での手術が図れます。また、サージカルテンプレートの製作には2週間程度かかるのですが、3DナビゲーションシステムならCT画像を分析してデータ作成まで数分でできるので、準備期間の短縮と、手術当日でも微調整ができるというメリットもあります。

Q先生にとって「インプラント治療」とはどのようなものですか？

A

▲リアルタイムで3D-CT画像を見ながら手術を行うことが可能

計画はソフトウェア上で時間をかけて行うことができますが、手術は一度きり。ですから、インプラント治療は綿密な計画を立てて、正しい位置にインプラントを埋入して初めて成功といえるのです。手術自体は30分程度ですが、その30分で患者さんの人生が変わってしまうと思うと、インプラント治療は人生を左右する責任重大なもの。虫歯や歯周病、また矯正治療など、お口のトラブルを総合的に踏まえた上で、インプラント治療に臨む必要があります。また一番大切なのは自分の歯を残すこと。今ある歯を守るため、よりよい噛み合わせを得るために、現代では「第3の歯」としてインプラント治療がとても有効であると考えています。

Qインプラント治療を提供する上で先生が大切にしていることは？

A

▲安全な治療のために丁寧な検査・診断を行う

初診での患者さんとのコミュニケーションは最も大切にしていることです。ご相談に来られる方の中には、ご自身の歯を残せそうな方もいらっしゃいますから、無理にインプラントを勧めることはありません。虫歯治療や根管治療の可能性も含めて、しっかりと治療プランをご提案することを心がけています。実際のインプラント治療においては、歯科用CTなどを用いた精密検査により、スタートからゴールまでが計画段階で固まっているので、そのとおりに進めていく必要があります。しかし、歯茎を開いてみて骨の硬さなどに想定外のことがある場合も。技術と経験値が問われる場面ですが、インプラントの太さを変えるなど臨機応変な対応に努めています。