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子どもの歯を守り、口腔機能を育てる
将来を見据えた小児歯科とは

海岸歯科室

(千葉市美浜区/稲毛海岸駅)

最終更新日:2024/04/22

海岸歯科室 子どもの歯を守り、口腔機能を育てる 将来を見据えた小児歯科とは 海岸歯科室 子どもの歯を守り、口腔機能を育てる 将来を見据えた小児歯科とは
  • 自由診療

最近では子どもの虫歯は減少傾向にあるというが、その反面、食べる、飲み込む、呼吸するといった口腔機能が十分に獲得できていない子どもが増えているそうだ。口腔機能は乳幼児期からの食習慣によって獲得していくが、偏った食べ方や飲み込み方をしていると、顎の成長や歯列にも影響が及ぶという。ただ、子どもが正しい食べ方、飲み込み方をしているかどうかは、保護者にはなかなか判断できないだろう。一生涯にわたって自身の歯を守るためには小児期からの口腔環境の改善が重要と捉え、小児歯科に力を入れている「海岸歯科室」の磯野大輔先生は、「保護者にはなかなかわからないことだからこそ、歯科医院での確認が大切です」と話す。小児期の歯科受診の重要性や同院の小児歯科への取り組みについて磯野先生に話を聞いた。

(取材日2023年12月20日)

虫歯予防だけでなく顎の骨の正しい成長促進のためにも定期的な受診を

Q子どもは何歳頃から歯科医院を受診すると良いのですか?
A
海岸歯科室 小児歯科の分野で研鑽を積んできた磯野大輔先生

▲小児歯科の分野で研鑽を積んできた磯野大輔先生

1歳半頃になりますと乳歯が生えそろってきますので、その頃から歯科医院に通い始めると良いと思います。1歳半の定期検診を一つのきっかけとするのも良いですね。その時期は虫歯のリスクが高くなりますので、虫歯予防のためにも3ヵ月に1回程度、定期的にチェックを受けましょう。また、体とともに顎の骨の成長期で、正しい方向に顎の成長を促すという意味でも歯科受診は大切です。顎の成長は、毎日の食習慣や日頃の癖などに影響されますので、お子さんの生活習慣についても確認しアドバイスを行います。偏った食習慣や悪い癖を続けていると、将来的に、不正咬合や虫歯、歯周病を引き起こす原因につながります。

Q定期的な通院ではどんなことをチェックするのですか。
A
海岸歯科室 食習慣や生活習慣が歯並びや噛み合わせに影響を及ぼす

▲食習慣や生活習慣が歯並びや噛み合わせに影響を及ぼす

虫歯の有無や歯並び、噛み合わせ、粘膜の状態など口の中を確認するとともに、保護者の方に食習慣や生活習慣など細かい点まで丁寧に聞き取っています。例えば食べ物の飲み込み方。母乳を飲む時は舌を前に突き出して飲み込むのですが、卒乳して離乳食になると舌を奥に引っ込めて飲み込みます。それができずに舌を前に出して食べ物を飲み込んでいると、でっ歯やすきっ歯になってきます。ですので、前歯の状態を診て、飲み込み方を指導したりします。こういったことは保護者の方はなかなかわかりませんので、歯科医院で確認することが重要となります。また、食べ物の硬さや大きさ、食事の時の姿勢、正しい舌の位置などについても指導します。

Qこちらで行っている口腔筋機能療法について教えてください。
A
海岸歯科室 子どもが無理なく矯正を続けられるよう工夫を凝らしている

▲子どもが無理なく矯正を続けられるよう工夫を凝らしている

MFT(口腔筋機能療法)は、子どもの顎骨の正しい成長と口腔機能発育を促すためのトレーニングです。顎骨の成長は、外側から内側に力がかかる頬や唇の筋肉と、内側から外側に力をかける舌の筋肉、両方の筋肉の働きに大きく関わっています。外側の筋肉と内側の筋肉が押し合いへし合いしながらバランスを取ることで顎が正常に成長していきます。しかし、今の子どもたちは舌の筋力が弱く、結果、顎の骨が小さくなり歯列が乱れたり、飲み込む力が弱くなったりしています。MFTはこうした舌の力や口周りの筋肉を器具などを用いてトレーニングしていきます。当院にはMFT専用のトレーニング室も設置して、スタッフが丁寧に指導します。

Q装置を用いた矯正を行う場合もありますか?
A
海岸歯科室 適切なタイミングで治療を行うため早期の相談を

▲適切なタイミングで治療を行うため早期の相談を

MFTのトレーニングはご自宅でも続けてもらい、1ヵ月に1回程度の頻度で通院してもらって様子を見ていきます。MFTだけで済む場合もありますし、3ヵ月程度続けてあまり効果につながらない場合は装置を用いた小児矯正を行う場合もあります。お子さんの歯の状態や顎の骨の成長などによってケースバイケースです。装置を用いた矯正を始める場合も、年齢や顎骨、歯の成長具合など総合的に診査診断して最も適切な時期を考慮しています。

Q子どもがきちんと治療を続けられるかが心配です。
A
海岸歯科室 タッチパネルで遊べるキッズスベース

▲タッチパネルで遊べるキッズスベース

小さい頃に歯科に恐怖心を抱いてしまうと、大人になっても歯科が苦手となりますので、子どもの時から楽しく通えるよう配慮しています。最初は、口を開けてもらって中を見るだけ、次に歯ブラシを歯に当てるだけ、というようにステップアップしながら歯科に慣れてもらうようにしています。当院の小児専用の診療室はまるで海の中に潜っているような雰囲気にしています。天井にはアニメなどが見られるようモニターも設置していますので、楽しい気分で診察を受けていただけると思います。また、タッチパネルで遊べるモニター機器のあるキッズスベースや、親子一緒に受診なさる場合、親御さんを診察するユニットも小児診療室に併設しています。

ドクターからのメッセージ

磯野 大輔先生

子どもの成長過程で身についた悪い生活習慣は、そのまま大人になってもずっと続いていきます。ですので、できるだけ早い時期に介入して、改善を図ることが大切です。ただ、保護者の方は、何が悪いのか、どんな生活習慣が口腔環境と関連があるのかわかりにくいことも多いでしょう。お子さんの何げない素振りや習慣が、何か口の中のトラブルが原因になっていることもあり得ます。例えば偏食がある場合、その食材の味が嫌いなのではなく、硬くて食べると歯が痛いから、といった理由も考えられるのです。お子さんの歯や口のことはもちろん、食習慣や日頃の癖などで気になることやわからないことがあれば早めに相談に来てください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/27万5000円~ ※MFT(口腔筋機能療法)を併用する場合も含む

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